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共和党による支配あれこれ

 アメリカ合衆国の共和党から目が離せない。
 共和党は政治を利用し、白人至上を維持、合衆国をコントロールしてきた。

 けれども時代は変わる。

 白人種が減少し、さらにリベラル化した若い白人たちが、黒人やマイノリティをサポートし始めた。

 黒人が政治を支配したら、俺たちはパワーを奪われるぞ!
 大変なことになる!!
 
 黒人は平等を求めているだけで、白人支配を望んでいるわけではない。
 けれども、黒人から権利を奪い、支配してきた彼ら共和党、白人至上主義者は、オバマ大統領の就任以来、黒人がパワーを得ることを、黒人による支配を何よりも恐れている。
 共和党は現在、権力を駆使し、この国を支配するために全力を尽くしている。

ミシシッピ州


 ミシシッピ州の議会警察は、首都ジャクソン市の、白人が多く暮らす特定のエリアを強化、支配し始めた。
 税金の一番の供給源であるジャクソン市を支配し、分離した法廷システムを作ることが目的だ。
 共和党は議会をコントロールする準備を開始した。 

ノースキャロライナ州


 ノースキャロライナ州では、民主党議員のトリシア・コサム(Tricia Cotham)が、共和党に翻った。
 2018年から、議会の多数派は民主党だった。
 けれども、コサム議員の政党移動により、共和党が多数派に変わった。
 州知事のロイ・クーパー(Roy Cooper)が民主党支持であることなど関係ない。
 今後、民主党がノースキャロライナ州議会をコントロールすることは、困難になるだろう。

ウィスコンシン州


 ウィスコンシン州の最高裁判所裁判官に、民主党のジャネット・プロテーシーウィックス(Janet Protasiewicz)が選ばれた。
 この結果、民主党裁判官が4人、共和党裁判官が3人になった。
 任期は10年だ。
 プロテーシーウィックスは、キャンペーンで、妊娠中絶禁止法案を覆し、LGBTQを支持、ゲリマンダ(選挙区を候補者や政党に有利に区割りすること)の終了を訴えた。
 選挙は公正に行われ、州外からも多くの支持を得て、勝利したにも関わらず、一部の共和党議員は、宣誓式も終わっていないのに、彼女の弾劾を討議している。
 弾劾する理由がなくても、弾劾できる、しようとする共和党の体質が恐ろしい。

テネシー州


 4月6日、昨日のことだ。
 共和党が多数を占めるテネシー州議会は、審議により2人の若い黒人議員を追放した。

 遡って3月30日、千人を超える子供たちが、銃コントロールの抗議のために、テネシー州ナッシュヴィルの議事堂へやってきた。
 親たちによって組織された抗議運動は平和的で、会議の休憩中にギャラリーへ入り、手書きのサインをかざして、銃規制を訴えた。
 
 ギャラリーは会議が行われている会場を囲むような形で、上から見下ろすことができる。
 民主党下院議員の、ジャスティン・ジョーンズ(Justin Jones:27歳)、ジャスティン・ピアソン(Justin J. Pearson:28歳)、そして白人女性議員のグロリア・ジョンソン(Gloria Johnson)が、フロアから抗議に参加した。

 抗議の発端は、3月27日に起きた、ナッシュヴィルの小学校のシューティングだ。
 9歳の子供3人、大人3人を含む、6人が亡くなった。
 これに対し、議会が出した解決策は、

 「教師にピストルを携帯させる」

 だった。
 教師の仕事は、犯人を捕獲したり、殺すことではない。
 そもそも銃がなければ、銃犯罪は起こらない。
 これ以上、シンプルな答えはない。
 けれども議員は、子供たち、教師、そして親たちの声を無視した。
 そして、彼ら市民の声に耳を傾け、彼らのために立ち上がる議員を追放すると言う。
 追放の理由は、

 「3人は過去に一度も起こらなかったことを行った」
 「メガフォンを手に、議員に抗議する人々をギャラリーに入れた」
 「これは暴動だ」

 ???????

 4月6日、追放審議での、ジャスティン・ジョーンズのスピーチだ。
 
 「審議が行われているこの会場には、子供をレイプした議員、ドメスティック・ヴァイオレンスで訴えられた議員、現在、連邦捜査局によって捜査中の議員がいます。
 犯罪を冒した彼らを追放せず、2万人の市民の声を代弁した、私たち黒人議員を追放する。
 この議会に民主主義は存在しない」

 父親がプリーチャーの、ジャスティン・ピアソンのスピーチは、まさにプリーチングだった。
 彼は、議員歴の長い共和党議員たちの、意地悪でトリッキーな質問に惑わされることなく、見事な討議を交わした。
 ひとりの議員は、ピアソンに反論ができず口を閉ざしたほどだ。

 「あなた方に追放されても、私は何も困らないんですよ」

 少し笑いながら言った彼に、未来を感じた。 

インテリジェンスな二人の若い黒人議員

 投票の結果、黒人議員のジョーンズとピアソンが追放となった。
 同じことをしたにも関わらず、グロリアはセーフだ。
 人種差別であることは明らかだ。
 審議の後、会場の扉を開けると、床に寝転がり、審議の結果に抗議をする多くの若い白人の姿があった。

 希望はある!!

 バイデン大統領、カマラ・ハリス副大統領は、ただちにナッシュヴィルへ行って、彼ら若者を激励するスピーチをした方がいいと思うけどなぁ。
 今行動を起こせば、彼ら若者から支持を得られるぞ✊

他州で起こっていること


 アラバマ、アーカンソー、ルイジアナ、サウスキャロライナ、ジョージア、フロリダ州でも、共和党支配が始まっている。
 そして、全米の大学キャンパス内の選挙会場の移動、制限も始まった。
 いまや、民主党を支持する、白人学生も共和党のターゲットだ。

保守派・白人至上主義グループ


 白人至上主義者のアトムワフェン(Atmwaffen)やブーガルー(Boogaloo)は、下部集団を組織するために、ミリタリーメンバーをリクルートし始めた。
 マイノリティや、彼らのイデオロギーに対抗する組織を攻撃するためだ。
 ・・・まるで市民戦争だ。

 パワーの逆転を恐れる白人至上主義者、保守派、共産党の行動は、過激になっている。
 2021年1月6日の議事堂襲撃事件を思い出せば、それがジョークじゃないことは明らかだ。
 我々マイノリティは、若者を見習い、政治に敏感にならなきゃいけないぞ。

 今後の共和党の動きから目が離せない。

最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートは、社会に還元する形で使わせていただきたいと思いまーす!