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オオタマキ絵本原画展

 絵本作家のオオタマキさんの絵本原画展が浜松で開催される。

 オオタマキさん、”なっきゃん”は、高校時代のバレー部仲間だ。 
 私は3年間補欠だったけれど、なっきゃんはチームのレシーヴァーとして、なくてはならない存在だった。
 どんな球もぶんぶん拾う。
 拾うだけではない。
 きっちりセッターに返球する。
 プレッシャーにも強く、緊張で失敗することもほとんどなかったように思う。
 他の部員はコーチにボロカス怒られても、彼女は怒られない。
 技術的に怒られる要素がなかったのも事実だけれど、彼女のお顔が高校生にしては、あまりにも大人びて、セクシーだったからかもしれない。
 
 そんなセクシー顔のなっきゃんとはよく遊んだ。
 ちょうど世間ではディスコが流行っていた。
 これは行かなきゃいけない!
 大人っぽい服を着て、化粧をして出動する。
 化粧映えするなっきゃんと違い、たぬき顔の私が下手くそな化粧をすると、まるでジュウシマツだ。
 自分でもジュウシマツと思っていたけれど、他人から見てもジュウシマツだったのだろう。
 なっきゃんは声をかけられていたけれど、私に声がかかった記憶はない。
 
 皆が大学受験の準備を始めた頃、なっきゃんが言った。
 「美大へ行く」
 彼女が美術に興味があるなんて、全然知らなかった。
 ある時、受験用に練習しているデッサンを見せてもらってビックリした。
 こんな絵を描ける人だったんだ!
 そして見事、合格した。
 彼女のことなので、誰も見ていないところで、ものすごく努力していたに違いない。
 それがなっきゃんだ。

 美大を卒業すると、富山でガラス工芸人になった。
 彼女がプレゼンとしてくれた花瓶は私の宝物だ。
 
 そんななっきゃんが、私の知らない間に絵本作家になっていた!
 知らなかった原因は、私がアメリカに行方をくらましていたからだ。
 作家活動をしながら、専門学校で色彩やデザインの指導もしているらしい。

 すごいなぁ。
 嬉しいなぁ。

 心温まる、なっきゃんの2作品です。
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魔女と魔法使い
天野ジャックはいばりんぼう

「天野ジャックはいばりんぼう」では、一人ひとりが大切なものを守るために、勇気を持つこと。
 大切なことを口に出してちゃんと伝えること、そして多様な考えを受け入れること。
 なっきゃんから、次世代の子どもたちへのメッセージが込められている。
 でも本当は、私たち大人が受け止めなければならないメッセージなのだ。

 今回、彼女の原画展が開催される。
 9月12日から18日まで、場所は、浜松市北区三方原町の浜松いわた信用金庫三方原支店・葵西支店併設のギャラリーポテトです。
 パステルや水彩、色鉛筆などさまざまな画材で描いた約50点が並びます。

 なっきゃんの優しい世界観「愛は地球を救う」を感じられる展示会です。
 
 次世代の子供たちのために、大人は力を合わせて、平和であたたかい未来をクリエイトしたい!!

🌈🌈🌈以下はオオタマキからのメッセージ&展示場の写真です🌈🌈🌈

[絵本の概要とテーマについて]

「イバりんぼうの天野ジャックは、ひねくれ者で意地悪。
嫌われ者のジャックは、なぜか特別優しくておとなしい、
ニコちゃんと仲良し。
周りは不思議に思うけど、、。

何気ない日々も永遠ではない。
明日も同じ日常が来るとはとは限らない。
少しの勇気で何かが変わる事はあっても、
何もしなければ何も変わらない。

ツンデレ少年と、少しハンデのある女の子。
彼らはどんな大人になり、どんな未来を繋いでいくのか。」

未来に希望がもてる社会であって欲しいと思う。

出生率は最低を、若者の自殺率は最高を更新。
地球規模の気候変動も体感できるレベル。
戦争も飢餓もなくならない。
テロ、暴力、貧困、虐待、差別、パンデミック。
政治でもお金でも宗教でも解決できない。

では未来に絶望して傍観するしかないのか。
それぞれが少し考えて、少し行動に移せば
こんなにたくさん人間がいるのだ。
自分の得意な手段でいい。簡単な事でいい。
出来ない事は誰かに助けて貰えばいい。
必要なのは気付くきっかけと、行動に移すスイッチ。

地球は公共のもので、誰もが地球の資源を消費しながら生きている。
自然に謙虚に、多様な命溢れる奇跡の星に産まれた責任を果たすべく、
表現者として自分の出来る事を(今回は絵本で)私自身探している。

前作「魔女と魔法使い」もテーマの大枠は同じ。

【展示会について】
絵本の原画、約50点と、ガラス造形60点以上。
見応えのある作品が並びました。

人の絆や地球環境、社会問題をテーマにした絵本の原画と、
その世界観に近いガラス造形です。

普段目にする器や花器とは趣の異なる、
特殊な技法や、金属等との複合素材で表現された、
手の込んだガラス造形の世界を、
老若男女楽しめる構成となっています。

浜松では初の個展です。
一人でも多くの方の目に留まるように、
取材、掲載をよろしくお願いします。

太田真紀
南区若林町348-1
053-447-0512
090-4406-6725

最後まで読んでくださってありがとうございます!頂いたサポートは、社会に還元する形で使わせていただきたいと思いまーす!