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9/20(水)ブルーノート東京にてカイル・イーストウッドのLIVE公演を鑑賞して来ました。

こんばんは。
お疲れ様です。
ブロンディです。

本日はテーマもなく感想を投稿します。

9月20日(水)にブルーノート東京にてクリント・イーストウッドの御子息で、現在はジャズ・ミュージシャンとして活躍しているカイル・イーストウッドのLIVE公演を聴きに行きました。

今回はお父様でもあるイーストウッドさんが出演した作品と監督作品の音楽を息子でもあるカイルさんがジャズの曲としてアレンジをし、演奏するというLIVEでした。

ブルーノート東京
会場スタジオ

演奏したラインナップ作品

1.バード

まず1曲目はイーストウッドさんがジャズミュージシャン チャーリー・パーカー(1920〜1955)の半生を描いた作品『バード』(88)から始まりした。本作はC.パーカーが主人公なので、彼が作曲した曲も挿入されていますが、今回は本作の音楽担当をしたレニー・ニーハウス(1929〜2020)の作曲を演奏するという形でした。

『バード』は元々ジャズの映画なので、1曲目からこの曲を演奏されたのはとてもいい気持ちでした。演奏を聴くと再び『バード』を観たくなってしまいます😅



2.アイガー・サンクション

2曲目はジョン・ウィリアムズが作曲した『アイガー・サンクション』(75)でした。
私はこの曲が演奏されたのはとても意外でした。
本作はイーストウッドの監督作品の中でも初期作で、所謂マイナーな作品でもあるためまさか本作の音楽が演奏されたのは驚きでした。
私は本作は随分前に鑑賞していますが、ジョン・ウィリアムズさんが作曲していた事を忘れていた為、音楽を聴きながら思い出しました。

演奏する前にカイルさんとイーストウッドさんとの親子の対談映像が映し出されるのですが、そこで本作のことの対話の時にイーストウッドさんはこう発言されていました。
イーストウッド:「私はこの映画の音楽は2種類のジャンルに分けて音楽を変えようと思った。そこでアメリカの場面はジャズ調の音楽にし、終盤のヨーロッパの場面はクラシック調の音楽にしようとジョン・ウィリアムズに提案した。」と仰っており、この公演後に原曲を聴いてみたら、本当にそうでした。

またカイルさんもこう発言されていました。
カイル:「僕もこの音楽はとても好きで、ハンス・ジマーもこの音楽は好きだと言っていた。ジョン・ウィリアムズは『スター・ウォーズ』や『スーパーマン』などの有名な曲は多いけど、この曲だけは過小評価されていてとても寂しい」と発言されており、確かに実際に聴いてみるとこのスコアはとても良いです。
カイルさんがアレンジした曲とその後に原曲を聴いてみるのもオススメの一つですね。


3.ダーティハリー&ダーティハリー2

3曲目は「待ってました!」と言わんばかりの『ダーティハリー』(71)と『ダーティハリー2』(73)でした。3以外のシリーズは全部ラロ・シフリンが担当していますが、矢張りこの1と2のスコアは名曲ですね。
実際にカイルさんたちが演奏すると曲自体はもう既に体に染み付いているので、恥ずかしながらノッてしまいました。

「1」ではさそりに射殺された被害者の現場に立ち合わせてからOP曲が掛かるのですが、もう直ぐにその映像が頭に再生されました。
また「2」はレッドバックの背景からS&W44マグナムが登場し、そこからOPが始まるのですが、それもすぐに思い出し脳内再生されました。

『ダーティハリー』シリーズ全5作をご覧になっていない方は是非シリーズをご覧下さい。オススメの刑事アクション映画です。


4.硫黄島からの手紙

4曲目は『硫黄島からの手紙』(06)でした。
本作の思い出としては多分これが私が初めてイーストウッドさんの監督作品を劇場で鑑賞した作品でした。

本作は『硫黄島2部作』の2作目で、1作目は『父親たちの星条旗』(06)でした。この2部作は米軍の視点と日本軍の視点で描かれた作品でもあり、『父親たちの星条旗』はアメリカ側から見た硫黄島、『硫黄島からの手紙』は日本側から見た硫黄島という構成になっています。

多分『父親たちの星条旗』は前日の公演で演奏されたと思うので、私が鑑賞した公演では演奏されませんでした。
しかし『硫黄島からの手紙』が演奏されたので、とても良かったです。

本作のEPが対談映像で記されており、イーストウッドさんは本作の音楽をどうするかと考えている時に子供たちが栗林中将に送った軍歌『硫黄島防備の歌』をアレンジしようとカイルさんに提案出したそうです。そしてあの映画のOPが完成したそうですね。


5.許されざる者

5曲目はイーストウッドさんの作品が初めてオスカーに輝いた『許されざる者』(92)でした。
『許されざる者』は私は随分前に観ておりますが、イーストウッドさんが監督として初めて認められた作品でもありました。また西部劇の映画として久々にオスカーを受賞した作品でもあります。

本作の曲も御子息でもあるカイルさんがアレンジし、曲を聴いていると映像が脳裏に甦ります。
ここは確かお父様との対談VTRはありませんでしたが、カイルさんが原題で『Unforgiven』と言ったので、すぐにピンッと来ました。

『許されざる者』は元からジャズの映画音楽なので、然程音楽に違いはありませんが、これも良かったです。


6.荒野の用心棒

そしていよいよ大詰めで、矢張りイーストウッド さんで欠かせないのが、『ドル箱3部作』(64〜66)です。
イーストウッドさんが一気に映画スターのスターダムへ駆け上がったのは矢張り『荒野の用心棒』(64)です。

本作は三部作ともエンニオ・モリコーネ(1928〜2020)さんが作曲しましたが、本作の音楽といえば『さすらいの口笛』ですね。
このテーマ曲が流れた途端に私は溢れるばかりの高揚感になりました。
私も曲にノリながら少し首を縦に振り指を小さくトントンとリズムに乗り聴きました。

またここで再びお父様との対談VTRが映り、ここでイーストウッドさんはこう仰ってました。
イーストウッド :「私は撮影後に映画関係者で試写室で作品を鑑賞したが、私の声がイタリア語に吹替えられており残念だった記憶がある。その後に米国に戻ったが、製作側から続編を作るという話を聞き、またすぐに伊国に戻った」というEPはクスッと笑える裏話でした。この『さすらいの口笛』をジャズにアレンジした曲もとても良かったです。


7.続・夕陽のガンマン

そして『荒野の用心棒』が終わり、盛大な拍手とスタンディング・オベーションで演奏は終了かと思われました。しかしここでカイルさんがアンコールとしてもう一曲演奏する事になり、それは予想した通り映画として現在でも燦然として輝く作品『続・夕陽のガンマン』(66)のメインテーマ曲でした。

矢張りあのコヨーテの声から始まる演奏から入り、客席の人たちも皆、乗っていたのは言うまでもありません。
因みに本作は私がオールタイムベスト1として挙げる作品なので、最後にこれがメインとして演奏してくれたのはとても嬉しかったです。

この曲の裏話ではモリコーネさんの焦点に当てた『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(21)で観る事が出来ます。

そして曲が終演し、盛大な拍手の中でカイルさんとバンドのメンバーの方々を見送りました。
ただ少し残念だったのはカイルさん自身が作曲した『グラン・トリノ』(08)を演奏しなかったのはとても残念でした。°(°´ω`°)°。


余談

終演後、会場の2階のロビーで、サイン会が行われ私も物販のCDを購入し、サイン会に並びました。その時に以前お父様のイーストウッドさんにファンレターを送り返事を頂いたポートレートを持参していたので、通訳さんが居れば伝わるかと思ったら、その通訳さんがおらず私は非常に焦って翻訳アプリを使用しながらもイーストウッドさんの御子息でもあるので緊張し、「Your Father Fanmail Thanks You」とあやふやな英語を述べてしまいカイルさんも少し困惑してしてしまったので、失敗してしまいました(でも物販に無事にサインを頂きました) (ノO`;)

しかしカイルさんが退場する際に私はイーストウッドさんと親子共演を果たした『センチメンタル・アドベンチャー』(82)は好きな映画ですと伝えようと英語で「『HonkytonkMan』is I Love Movie」と原題で伝えたら、カイルさんが喜んで通じてくれて握手してくれました٩(๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅)و
カイルさんの手はベーシストを担当しているせいか手が厚かったです。

カイル・イーストウッドさんのLIVEは再び日本公演があれば是非また行ってみたいです。
カイルさんに近い内にファンレターを送ってみたいと思います✉️

また今回の公演の曲は『Eastwood Symphonic』として収録され配信・販売されていますので、是非!!

今回のレポートも誤字脱字はありますが、このブログを読んで下さる方々いつもありがとうございます(。´•ω•)。´_ _)


カイル・イーストウッドさんとバンドメンバーの方々
サインをして下さった物販CD
イーストウッド親子のサイン
バンドのメンバーの方々のサイン

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