違和感の正体と様式美

先日観に行った
ミッション・インポッシブルで
ある違和感を覚えました。


その正体と
そこから得た
大きな気付きについて
お話しします。


※ミッション・インポッシブル:
長いので以下M:I



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違和感の正体と様式美
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M:Iの最新作を見た後
ある違和感が残りました。


それはトム・クルーズの
イーサンの顔が別人気味だったとか、
殴り合いや蹴り合いの
フィジカルバトルが減ったとか
そういう類いのもではありません。


本当に些細なものです。
なんだかいつもと違う。

名状しがたいくらいの些細さです。


M:Iの映画自体は、
昨日もお話ししたとおり
とても面白かったです。


最初から最後まで
素直にフツーに楽しめました。


トム・クルーズのM:Iなのに
「最初から最後まで
素直にフツーに楽しめた」、

これが違和感の正体だったのです!



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・・・人間的にも俳優的にも
私はトム・クルーズを
すごいと思っています。


好き嫌いは別として
ハンサムだとも思っています。


でも私は、
トム・クルーズの
「イイ男」さをこれでもかと、
全面に出された映画が
苦手なのです。


具体的に言うと、
トム・クルーズが
20代~40代頃の男盛りの頃の、
カクテルとか、
トップガン、M:Iとかの、

「一見爽やかな
 アメリカン・ナイスガイ。
 でもフェロモン全開なトムの映画」です。



理由は顔と演出。

その手の映画では必ず
トム・クルーズの
「オレってカッコいいよな?
 オレに見つめられたら
 落ちない女はいないだろ☆ ドヤっ」
的なキメ顔・キラースマイルの
ドヤ顔演技があります。
(そこが好き!という方、すみません)



キメ顔だから、
カメラも最高の瞬間を撮ります!
そこで全女性の心を
殺さないといけないので。


仕事人トムも
その点をよく分かっています。

なのでいつも、
最高のキメ顔・キラースマイルの
ドヤ顔演技で魅せてくれます!


・・・でも私、
あのあざとさが苦手なのです。

・・・多分私の
HSS型HSPの気質の
押しつけられることを
嫌う性質のせいだと思います。



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話を戻します。

過去のM:Iの作品を観たくなり、
昨日久々にアマプラで
M:Iシリーズの2を観ました。
(1は学生時代に観たので省略)


M:I-2を観ながら思いました、
トム・クルーズ、若い。。。
そしてかっこいい。。。


そして気付きました。
やたらとトム・クルーズの
アップが多いのです。
目力全開の意味深な目線とか...。


・・・もうPV感満載。。。


一人観ながら、
「そうそう、
 これ、これ!!!
 トム・クルーズと言えば
 この表情!!! 」
 

「スパイだからいいのか?感は
 あるものの
 持てる武器(顔)の
 有効活用してるこの感じ!」


と心の中で膝スパーン!


・・・そこでハタと気付いたのです、
M:Iの最新作を観た後
覚えた違和感の正体を。


最新作のM:Iには
トム・クルーズの象徴とも言える
最高のキメ顔・キラースマイルの
ドヤ顔演技がないのです。


理由はやはり年齢による変化。
若く見えても
トム・クルーズは61歳。

彼は系統的に、
老いて顔に渋みと色香が滲む
イケオジ系俳優ではないのですよね。


ジョージ・クルーニー系だと
60代超えても
フェロモン満載ですが。。。


つまり、
主演・トム・クルーズの
年齢の変化により、
M:Iの様式美、お約束とも言える
「世界にオレが落とせない女はいない」
くらいな勢いの、

キメ顔・キラースマイルの
ドヤ顔演技が
成立し得なくなっていたのです。


だから私が
「素直にフツーに
 最初から最後まで楽しめた」のです。


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M:Iシリーズの映画の中の
トムのキメ顔・キラースマイルの
ドヤ顔演技は、
水戸黄門における
由美かおるの入浴シーン同様お約束。


そのお約束の様式美であっても、
それを成立させられない場合、
どうしますか?


お約束だからとムリして
登場させますか?


ムリにねじ込んだとすると
合わない物を見せられた感で、
観客に違和感を抱かせてしまいますよね。


ヘタすると
それまで築いてきた
M:Iのファンを
失ってしまう恐れがあります。


M:Iでの一番の様式美は
イーサン・ハントの
トム・クルーズが
ギリギリのアクションをしつつ
ミッションを達成する姿。


M:Iの最新作は
そこを最優先させたのです。


さすがに
制作にトム・クルーズ本人が
関わっているだけあります。


よく分かってる。。。
さすがトム。。。
ますます尊敬が深まりました。



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違和感を抱かせないための
様式美は大切ですよね。


例えば時代劇の水戸黄門。

ラストの乱闘シーンから
決着までは毎度同じ。

大体ご老公様のかけ声
「助さん、格さん、
 懲らしめておあげなさい」とか
「やっておしまいなさい」

微妙なバリエーションはありますが、
基本同一趣旨・同一テイストです。


これを合図に
お供の助&格さんコンビの
大乱闘が始まり、
お決まりのエンディングに向かいます。


・・・・バツグンの安定感です。


ここで、
たまには違ったテイストで、と
ご老公様が
「助、格よ、やってしまえ!!」
と言ったらどうでしょうか?


・・・多分みんな、
え、ご老公様、キャラ違う。。。
ってなりますよね。


乱闘シーンも治めるのは決まって
格さんの
「静まれ、静まれ~。
 この紋所が目に入らぬか~!」です。


これが、
「静まれ、静まれ~。
 この紋所にたてつくのか~!」
に変わったら、

視聴者は「え。。。」と
困惑しますよね。


Twitterも同じ。
決まった型、
様式美があります。


オリツイで絵文字は使わないとか、
括弧系は大体「」や『』、“”とか...
炎上覚悟で言いますとか
お誕生日ツイートの定型文とか・・・


映画を観に行った日、私は
Twitterで失敗しました。

失敗は
独自性を出さなきゃと
様式美ガン無視の投稿です。


・・・一昨日はその反省日でした。


毎日みんなが見ているTwitter。
やはり見慣れた型って
ありますよね。

様式美、お作法です。

お作法に合っていないものが
そこにあると
読む側は何となく
違和感を感じます。

(違和感を抱いたことに
 気付く・気付かないは
 差があるかもしれませんが)


おかげで
私の投稿はここ最高くらい、
インプもいいねも低かったです。w


自分で出しておいて言うな、
なのですが
自分でも違和感は感じていました。。。w


その正体が
わからなかったので
ついぶっちぎりましたが。。。w


一昨日は、
人が見慣れたものを観るときに
感じる違和感を
侮ってはいけないこと、

Twitterの中にある
様式美、お作法の大切さを
M:Iを通じてさらに
再認識した日でもありました。



因みに、
様式美を意識した昨日の投稿は
反応が良かったです。


やはり、様式美は大切ですね。



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おなじみなシリーズには
様式美・型がある。
人が見慣れたものを観るときには
違和感を感じるようなものは
ぶっこんではいけない。

混ぜるな、キケン
〜〜〜〜


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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