少し胸に痛みを覚えるキャラメルコーン

昨日は10月8日、
なんの日かご存知ですか?


三連休、というオチではありません。


多分ご存知の方、
少ないと思います。


・・・私も知りませんでした。
ツイーッタートレンドで
知りました


東ハトの日です!
・・・結構ベタですよね。


40代の方は
東ハトと言えばキャラメルコーンを
思い出す方も多いのでは
ないでしょうか。


子供の頃私もよく食べました。


そんな思い出の
キャラメルコーンについて
お話しします。



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少し胸に痛みを覚える
キャラメルコーン
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私は父方の祖母が
大嫌いでした。


明治生まれの
没落お嬢様だった祖母は
黙っていれば
可愛らしいおばあちゃん。

でも、
プライドが高く、
気性は激しめ。

いつも着物を着て
小柄ながら
エネルギーが強く、
HSS型HSPの私が
逃げたくなる恐怖感を覚える人でした。


何より
できのいい子しか
可愛がらない人でした。


おかげで
姉のように優秀でもなく、
学級委員や
生徒会の役員になっていない
私は針のむしろ状態。


祖母といるのは本当につらかった。。。


お盆、年末、
お彼岸、敬老の日等行事の
ある時には必ず
祖母の家を訪れさせられていました。


正直、苦痛で苦痛で
仕方ありませんでした。


小さい頃は
あまりにも嫌すぎて、
訪問シーズンの
お出かけの際には
必ず「おばあちゃん家?」と
母に確認していたそうです。


そして確か4歳の頃、
いつものように母への確認後、
るんるんでお出かけしたら、
行き先はまさかの祖母の家。


騙された、話が違う。


激怒した私は
泣きながら母に猛抗議。


騙されて連れてこられたのだから
家には絶対入らないと断固拒否。

子供ながら理屈をこねて
ギャン泣きして
父に大叱られたのを覚えています。


騙したくせに、理不尽。。。。
と思ったのは、
今でも覚えています。



そんな祖母ですが、
別に私のことが嫌いだった
わけではありません。

そこは一応、
祖母の名誉のためにも念のため。


多分、ただ関心を持つのが
難しかったのだと思います。



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祖母はいつも
私たち姉妹のために
駄菓子を用意してくれいました。


子供が喜ぶ
エクレアやシュークリーム、
ケーキが出てきたことは
因みに一度もありません。


・・・祖母は
子供の気持ちオンチだったのです。。。w


そして
私や姉が行かない場合にも
父に必ず駄菓子を
こと付けていました。


子供の気持ちオンチなので
駄菓子のラインナップも
なかなか渋いのです。


大体いつも決まっていて
海苔巻きおかき(梅)又はわさび
チーズおかき、
雪の宿、
ぽたぽた焼きに
甘いお菓子なら
ブルボンのルマンド、
ホワイトロリータ
(途中からエリーゼ加入)


けしてポテチやカールではない。


ですがあるときから
必ずキャラメルコーンが
登場するようになったのです。


当時の私は
キャラメルコーンは
それほど好きでは
ありませんでした。


でも出されるので
喜ぶふりをして
食べていました。


がっかりさせたら悪いと
思う気持ちと
怒らせると面倒だという
自己保身の両方からです。


そして
祖母からの電話を
うっかり私が取った時には
必ずお菓子のお礼を言っていました。


ずっと続くキャラメルコーン。

そこまで好きではないので
食べるのが進まず
湿気させてしまった
キャラメルコーン。


でももらい物だから
ちゃんと食べなきゃと
いつも完食していた
キャラメルコーン。



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ある時ついに
溜まりかねた私は母に
どうにかならないかと
訴えました。


すると、
母から思いもかけぬ言葉が。。。


「おばあちゃん、
 ゆうちゃんが、
 キャラメルコーンを好きだと
 思ってるよ。
 前に美味しいって言ったのが
 嬉しかったみたい。
 
 だからいつも
 キャラメルコーンを
 用意してるんだよ」


まさか原因が自分だったとは。。。


そして予想外な発見。


意外にも祖母は
私のそんな外交辞令が
嬉しかったらしく、
間に受けて
大切に思ってくれていたのです。



祖母のことをついぞ
好きになることはありませんでしたが、
このお菓子の思い出のおかげで
祖母のことが
嫌な思い出だけにならずに
済んでいます。


不器用な祖母なりな
愛情がこもったお菓子、
それがキャラメルコーンでした。


今でもスーパーなどで
キャラメルコーンを
見つけると
遠い昔を思い出します。


ロングランなお菓子キャラメルコーン。


多分この先もずっと
このお菓子を見るたび
少し胸に痛みを覚える
祖母のことを
思い出すと思います。






またメールします。





最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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