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『ひな祭り』

3月3日ひな祭り。
今やお雛様を飾る事も無くなったし我が家でひな祭り行事をするわけでもない。普段と同じだ。昔は赤と青の『色のついた餅』を食べた気もするが70数年前のことだ。
そしてその頃小学校では『学芸会』が必ず設定されて3月3日には『父兄』が見学に訪れていた。もちろんたいていは『母親』が多かったが。
弁当持参でそれはそれは一大イベントであった。
『音楽会』とも違う。出し物としては『歌や踊りや芝居』が繰り出される『演芸会』だった。
覚えているのは『柄物』の『風呂敷』を頭にかぶって『アラビアの砂漠』を舞台にした芝居をしたことがあった。
桟敷の観客席でお袋が自慢げに眺めていた光景が思い出される。
その傍にいた『仲間の母親』たちも今や誰もいなくなってしまった。
一緒に登場した『同級生』の去就ももはや分からなくなっている。昭和20年代『笠置シズ子』や『美空ひばり』が活躍していたあの時代も随分と遠くに行ってしまったようだ。
『明かりをつけましょぼんぼりに・・・」
せめて『口ずさむ事』にするか。

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