ザスパサポになったきっかけ

試合の話以外でサポーターについて触れる機会があったので、どうして自分自身がザスパを応援し始めたか、色々思い出しながら書きたいと思います。

■きっかけにならなかった初観戦
まだサポーターになるきっかけにはならないのですが、最初にザスパの試合を観たのは恐らく2006年3月11日のホーム柏レイソル戦です。記憶が定かではないのですが、
 ・少なくとも15年以上前
 ・ホーム柏戦
 ・複数失点で敗戦
この条件に当てはまるのがこの試合でしたので、間違いないと思います。

ただ前述の通り、この試合からがっつりハマったかというとそういうわけではありませんでした。初めてのJリーグ観戦ということで「観戦すげえ!」(当時コアゾーンは確かバックスタンド)という感動があったのは覚えていますが、その後しばらくザスパの試合を見に行くことも結果を気に掛けることもありませんでした。理由はなんだろうと今となって考えると、そもそもサッカーに興味がなかったことと、草津も前橋も自分のルーツとの関連性がなかったからではないかなと思います。今となってはこういうときにサポーターになるキッカケを作れると2回目、3回目といったリピーターは増やせるのかなと思いますが、1回目の試合観戦でそこまで持って行くのは難しいかもしれませんね。

■きっかけは田舎たちだけのコミュニティ
では、本格的にザスパを追いかけ始めたタイミングですが、これは自分が19歳です。
当時とある地方の人たちが集まるリアルのコミュニティがあり、そのコミュニティで特に仲の良かった3人がいました。1人は長野県出身もう1人は山梨県出身、そして最後の1人は富山県出身という構成です。見ての通り全員が全員地方出身ということで、日々「どこが一番の都会か」等というくだらない競り合いを日々繰り広げつつ全員田舎出身ということで自然と意気投合しました。(加えて全員が集まっている場所が都会であったこともあり)
そんな日常を送っているなか、ある日長野県出身の人間が鹿島アントラーズ、山梨県出身の人間がヴァンフォーレ甲府のユニフォームを当然のように部屋着として着ていました。当時の私は何かしらのユニフォームであることは理解しつつも、それが何のスポーツのユニフォームなのか理解できず「(え、ダサいな)」と思いながら何のユニフォームか尋ねました。するとそれぞれの鹿島と甲府のユニフォームであることを教えてくれ、群馬と富山にもJリーグチームがあることを同時に教えてくれました。
まさにこれが偶然の出会いでした。
この本当に何でもない半分失礼な質問がきっかけが、何故か富山の人間と私にとって大きなきっかけとなり、リーグ戦の速報を気にしだしました。今思えばただの地元自慢(俺の地元チームは勝ったぜみたいな)から始まった情報収集の1種でしかなかったのですが、それが結果画面から順位表画面、速報画面、掲示板とどんどんと情報濃度が高まり、試合をリアルタイムで見られないながらも試合結果以外の情報を求めるようになってしまいました。この出会いが無ければ恐らく今でもザスパを応援することはなかったと思い、この出会いには本当に感謝しています。もうこの3人とは連絡をとることすらなくなってしまいましたが、まだ応援を続けていたらいいな、試合で会えたらいいなと今でも思っています。

■徐々に高まる試合観戦欲求
群馬を離れた当時大学生の私にとって試合速報の次に求めるものは試合観戦しかありませんでした。しかし、ホーム戦に通うことが物理的かつ金銭的に厳しく、更にできればホーム戦以外も見たいという欲求まみれの自分にとってこの欲求を満たすのは非常に高ハードルでした。
2007年からスカパー!がJ1・J2全試合生放送していたためでスカパー!に加入をすればその願いは叶えられたのですが、当時(?)スカパー!を見るにはそもそもテレビでなければならず、更に専用のアンテナも必要でしたので学生の自分にとってその契約が非常に怖いもので、調べはするものの自分一人の力でやり切れないものだと判断しました。(ビビリなだけです)
今思えば色々調べて頑張れよ、という感じですが田舎から出た一人暮らしの自分にとって色々な初めての経験は怖かったです。そこで今のようなスマホのアプリで簡単に見られる時代でもなく、当時の自分に残された手は近場のアウェイをひたすら行ってあとは速報チェックという応援方法でした。
学生時代の4年間、行けた試合はあまり多くはなかったですがそれでも関東近郊アウェイは行くようにしていて、リーグ戦のほかにTRMにも足を運ぶようにしていました。壬生に栃木SCとの読売ランドに東京VとのTRMを見に行ったのはまだ記憶しています。特に壬生に見に行ったときはいくつか電車を乗り継いで行ったのですが、自宅最寄り駅からの入場から壬生駅までの退場までに時間が掛かり過ぎて窓口で精算した記憶があります。
また、大学4年生のときにはじめて1人で飛行機に乗っていったアウェイ長崎戦は今でも忘れません。クレジットカードも無ければお金もないなか、飛行機を予約して(初)電車を乗り継いで空港まで行って(初)チェーンではない長崎の小さなネットカフェに泊って(初)観光で軍艦島に行って(初)しかも上陸して(初)…これで試合が勝っていればもっと素敵なのですがそこまでは得られず、ただサッカーをきっかけに1つ自分が成長したなと感じさせてくれたエピソードです。

■就職して広がった行動範囲
就職で群馬に帰らなかった私ですが、働き始めて行動範囲が広がりさらに技術の進化でやれることが増え、非常に恵まれた時代にいるなと実感しています。
まずテレビ(スカパー!)でしかできなかったリアルタイム観戦がスカパー!オンデマンドの登場でスマホやパソコンでも視聴できるようになりました。さらに2017年以降はご存じの通りDAZNがJリーグの放映権を獲得したことにより、DAZNよりJリーグのリアルタイム観戦が可能になりました。色々と言われているDAZNですが、Jリーグを気軽に触れられる環境を整備してもらえたことは非常にありがたいです。徐々に行われている利用料についてもスカパー!オンデマンドが約3,000円であったことを考えると、私は妥当な金額なのかなとも思っています。試合をリアルタイムで見たい私にとってアウェイ遠征で掛かる旅費、チケット代を考えればDAZNを契約しない手はありませんですし…。
また、ある程度のお金を得ることで行けるアウェイが広がり、さらにホーム戦にもある程度通えるようになりました。就職してから関東以外だと札幌、金沢、富山、松本、清水、香川、徳島、大阪(2カ所)に行くことができました。これが学生時代にできなかったかと言われれば答えはNOだと思うのですが、私みたいな普通のサポーターレベルではそれを乗り越えきれるほどの環境は整備しないと思いますし情熱が追いつかないのではないかなと思います。好きな人のために死ねるかどうかみたいな話かもしれませんが、ザスパを中心として何かを犠牲にできている人は素直に尊敬します。

■結局
私が応援しはじめた経緯はこのような感じでした。どうしたらこの気持ちが冷めてしまうのだろうと考えとき、真っ先に思いついたのが、
・ホームタウンが群馬じゃなくなる
・政治色がこちらに見えるほど濃く出る
この2つです。2つ目については犯罪でない限りやりあえばいいと思いますが、これをサポーターに見える形にするのはやめて欲しいです。またサポーターを味方につけようとする行為もやめて欲しいなと思っています。


まとまりがない文章で恐縮ですが以上です。

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