3/20 vs横浜FC

平日開催があるということは試合を観られるペースが上がるということになるので、今は100%それが楽しみといえない状況になっているのも事実で非常に祝日明けから気分は重いです…。

ということで3/20(水)祝日に横浜FC戦が開催されました。関東アウェイはそこまで労力を重く捉えずに遠征ができるということもあり、なおかつ横浜遠征は今年のJ2のなかで個人的に一番行きやすいところにあたるため天候の心配がありながらも今期初アウェイを参戦してきました。 
当日の天気は試合開始直前、試合終了直後にスコール的な強雨がありましたが、試合中に雨に降られることもなくスタンド上の風も大したことがなかったことから今季ホーム愛媛戦に続く観戦日和となりました。
早速の余談になりますが、今回事情があり恐らく6年ぶりのニッパツ参戦となりました。私のニッパツへのアクセスはいつも徒歩で今回も同様の選択をしました。JR横浜駅を降りてから吉村家に向かう通りを歩き、スクランブル交差点を右に曲がり心臓破り?の坂を登ります。時間にして30分強歩くと思うのですが、殺風景ななかを30分歩くわけではないので坂を除けば辛くはありません。そして、あの坂を登っていつも思うことは右手に見える『軽井沢中学校』の場所と名前の違和感なのですが、今回も同様に軽井沢中学校が構えていて違和感とともに懐かしさを感じました。ちなみに6年ほど前から吉村家の位置が変わっており心臓破りの坂の始まりと終わりにあったはずのコンビニが無くなっていました。ニッパツ民にとっては貴重な補給保水コーナーだったと思うので無くなってしまったのは非常に残念です。

さて、今節のスタメンから振り替えります。前節イエロー2枚で退場となってしまった天笠選手に替わり玉城選手がボランチでリーグ戦初スタメンとなりました。それ以外は前節を変更無しのメンバーで強敵横浜FCを迎えます。

そして結果はこちら…。

■結果概要
前半早々にセットプレーから失点しながらも相手選手の報復行為(恐らく)で退場者が出るという展開でした。しかし11vs10の数的優位を長時間保ちながらもザスパは相手ブロックを崩し切れず、そのまま時間が流れ試合終了。試合終了後にはザスパゴール裏からブーイングもあり、高澤選手が挨拶時に他選手がメインに移動するなか長時間頭を下げ続けていたのが印象的でした。

■外々外々外々へのボール回し
ザスパの戦い方の特徴として外からの攻撃があると思います。後ろで回してサイドにボールを回し左サイドであれば下がってきたFWと、右サイドは右肩上がりで上がってきた偽SBとの連携でサイドを崩しての得点を狙います。この形は昨季長倉選手がいた前半戦は左右バランス良く攻められていたこともあり、対戦相手にとってもケアが分散し機能していました。しかし長倉選手がいなくなってからは右サイドからの攻撃が生命線となり、佐藤選手と岡本選手の連携があってギリギリザスパの攻撃が保たれていました。しかし、長倉選手と岡本選手の両選手がチームを去ってしまった今、左右どちらのサイドからの攻撃も機能しているとは言い難く課題であった得点力を積み上げることができていない現状があります。
そのなかで本来であれば連携で崩したいところ、左サイドは突破力を持つ山中選手、右サイドは佐藤選手と大畑選手の連携でサイド攻撃が機能しきれていません。

■ザスパの左サイド
左サイドにおいては相手チームからすると山中選手にボールが入った際まずは縦のケア、たとえ縦を突破されてしまったとしてもそこから山中選手が直接ゴールに向かうカットインが無ければクロスのケアだけに専念できてしまうためシンプルなケアで済んでしまいます。山中選手はご存じの通りレフティでカットインして右足が得意なプレーではありません。なので山中選手としては縦突破して左足でクロスを上げたいところですが、そこから得点機会に繋げようとするには深い位置かつゴールに近い位置までの侵入が必要になります。昨季アウェイ栃木SC戦で活躍したのは記憶に新しいですが、あの試合の2点目は1vs1の勝負から中に入ってのクロスで得点機会を演出しました。単調な外からのクロスは相手も対応しやすいですが中に入ってイレギュラーを起こしたからこそ起こった得点であの形まで持って行くことが山中選手に求められていることではないかと思います。
一方で杉本選手が山中選手より優れている点としては右利きということでカットインしてのプレーが可能なことが挙げられると思います。ただしカットインするタイミングで中を固められてしまっていることが多く直接シュートまで持ち込むことができず、クロスまたは後ろに戻す動きとなってしまします。ただ杉本選手は抜ききらずに左足でクロス(昨季アウェイ水戸戦)も持っているので、ここは大槻監督としても悩みどころではないかと思います。ここ2戦は山中選手をスタメン起用しましたが、山中選手のパフォーマンスに納得がいかない場合は再度杉本選手のスタメン起用もあると個人的には考えております。
個人的にが山中選手の現状のパフォーマンスであれば、第3節までの途中出場から佐川選手、永長選手とのフルパワージョーカー的な使い方が一番だと思っています。

■ザスパの右サイド
右サイドにおいては佐藤選手と右SBの選手の崩しからがメインの攻撃となるのですが、現状右SBに入っている大畑選手が上手く機能しているようには見えません。ただこれは大畑選手個人のというよりも大畑選手以外が大槻監督として起用したいと思えるパフォーマンスに至っていないことが原因ではないかと考えます。本職CBに以前の岡本選手のように中に入ってボールを引き出したり、ポケットを探してボールをもらい縦への推進力を持たせるというのは酷で、それは大畑選手以外に求めることだと思います。結果として開幕戦から右サイドからの攻撃は鳴りを潜め更に大畑選手が上がった右サイド(相手から見ると左サイド)のスペースを突かれることも多く、酒井選手が釣りだされるパターンも多いです。このCBが釣りだされてCBの更に裏を狙われるパターンはザスパとしては致命的で失点パターンコースとなります。
昨季までは岡本選手不在時は川上選手が同ポジションで活躍しており、右SBでどちらを起用するか大槻監督として嬉しい悩みであったと思うのですが、その川上選手も今年は左SHとして計算されているようなので、右SBは大畑選手か田頭選手のいずれかが構想内と考えるのが自然そうです。大畑選手を右SBに入れるのであれば永長選手を入れたほうが攻撃としても守備としてもシンプルになるのではないかと思いますが、永長選手も長所短所あるのでスタートからは難しそうです。恐らくザスパサポとしても大畑選手の起用方法と昨季までの平松選手の起用方法を重ねる方が多いのではないかと思いますが、どのタイミングで変化にチャレンジするか気になるところです。

■次節はホームで首位岡山を迎え撃つ
どれだけチームの雰囲気が悪かったとしてもサポーターの苛立ちが絶えなかったとしても噂話で盛り上がっていても第6節は勝手にやってきます。次節は今季昇格を目指し目下首位のファジアーノ岡山です。少し前であれば岡山は得意な対戦チームとなっていましたが、今や実力、クラブ体力含めザスパからすると格上であることは事実だと思います。
今季負け無しの岡山と今季勝ち無しのザスパ、勝敗はもちろんですが試合内容でも今季の希望を見せて欲しいです。
勝つ気のない選手、やる気のない選手は間違いなくいません。全員が得点が欲しいですし全員が失点をしたくないと思っています。それを踏まえたうえで選手に掛けるべき声が何なのかを私含めて考える必要があると思っています。我々が起こせるアクションは何なのか、これは"サポーターとは"という部分にもリンクすると思うので、私なりに別投稿でまとめてみたいと思います。

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