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おパンティと私

「もう少し色気のあるはなしできないの?」
そう言われた経験のある私が多少興味のある「パンティ」について語ろうと思う。
イメージ的に薄いきじで、小さくて、かろうじて隠れるデザインにレースをあしらった感じの女性向け下着。
お色気系少年漫画などで美少女が下着を丸出しにしながら着替え、友人の下着を目にして
「○○のパンティかわいい!」
なんて評する、リアルではあり得ないやりとりが思い起こされる。
このパンティ、漫画とは言え
「高校生がこんな大人っぽい下着はくか?😅」
と思わせるセクシーなデザインだった。
サイドが結んだリボンタイプになってるものやら、総レースのものやら、もしも母親がみたら
「あんたなんなのよこの下着!」
とつっこむことうけあいである。
 私もそういう大人びた下着に興味が湧き、買ってみたくなっても、親にからかわれるのをおそれて、サイドがリボンになってはいないが、リボンが縫いつけてあるタイプで我慢していたら、それですらめざとく嗅ぎ付けた親に
「いやらし~」
と、からかわれ、その日の内に裏庭に埋めたことがある。
 今はほぼ独りだし好きに好きな下着が人目を気にせずオンラインで注文できる。先日いつもの○まむらで3枚980円の○ンリオキャラクターがプリントされた綿のパンツに飽きて「パンティ」を注文してみたが、代引きにしてたので同居人しかいないときに届くハプニングを想像してハラハラしながら数日間過ごした。同居人は過去、届いた下着を見たがってきて非常に嫌だった経験がある。あと、「オンラインで頻繁に荷物が来る!あいつはなにか闇の商売をしてるんじゃないか!?」
と陰で親戚に言われた経緯もある。闇の商売もなにもただのメルカリと洋服のサブスクである。あなたの時代にあったような自宅でのクスリの売買の類いではない。だいたいあんなデカイダンボール一杯のブツって末端価格いくらなのか?そんなでかいことをやれる人間ならこんな月収ではないはず。
下着が届いたらみせてやってもいいが、あなたの時代にはなかったであろう甘美で繊細なフォルムに内震えるであろうことうけあいである。パンツだけで2700円もしたのだから。
今回は同居人もいるときに届いたがなにもいわれなかった。近々訪れる親戚にまた闇の家業疑惑をタレ込まれたら、とどいたブツを纏って颯爽とふたりの目の前を歩いてやろうと思う。
闇の家業疑惑が
「売るだけでなくブツを使っている」方面に大きく動き出すことであろう。

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