見出し画像

それにしても朝は憂鬱

朝は憂鬱。
結婚したばかりの頃。新しい学校に入ったばかりの入学式の朝は輝いていたのに。
朝に目新しさを見つければいいのだろうか?
今日の朝は同居人が
「一緒カラオケ行こう」
と言ってきてはじめての朝。
同居人と私の年の差は40歳以上、しかもコミュ力のない私になんとかコミュニケーションをとろうと考えてくれたのだろうか。
しかし、行きたいかと言われれば答えは否。
私の親世代だと「年上の誘いは断るべきではない」とか言いそうだが、私は断りたい。
まあでも幸せなことかもしれない。親睦を深めようとしてくれてるのだ。
いつも一緒に外出したあと、さっさと自室に戻り寛ぎたがる私にお茶菓子を買ってくれて、共にお茶をのもうとしてくれたり(お茶いれるのは私だけど)
嫁姑感のいざこざで悩む方から見たら腹が立つくらいうまくいってるのだろう。
ただ、私はカラオケには行きたくないし、外出から帰ったら好きなコーヒーやお菓子を自室で好きなようにひっくり返ってだらだら飲み食いしたい。
昨日も自分用にお菓子を買ってきていたのでお茶に誘われたとき実は行きたくなかった。
お茶菓子の趣味違うから。
 仕方ないから一緒に甘栗食べた。おいしかった。なんだか、この同居人が亡くなったらこういうこと思い出すんだろうな、ふとそう思った。
家に入った頃はすごく意地悪言ってきて怒ってばかりだったけど、向こうからこうして歩み寄ってくれてる。
私はわがままお嬢様だからいままでこうやって仲直りしに来てくれた人を何人も
「今さらなんだ!」
と追い返してきた。今は同居してるし家の登記もやっちゃったから追い返せないし、しゃあねぇなって感じ。
実家で親と暮らした時はこんな
「亡くなったら思い出すだろうな」
と思うエピソードはなかった。
小さい頃
「見捨てられたら暮らしていけない」
みたいな自分勝手な思いはあったけど。
 旦那に会って家を出られて、しばらく二人で暮らしたこと、多分これから思い出になる。
今はまだ昨日のことのように思える。
悲しいな、憂鬱だな。
カラオケ行きたくないな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?