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「自立」という発芽

アメリカの美容学校で私はネイルを習っていた。
子供を半日日本の保育園に預けて、お昼休みにピックアップ
その足でお友達の家に息子を預けて通っていた。
家の事をやり、夜は予習と復習、お昼なしで子供の移動・・・
こんな生活を続けていた結果、肺炎になり続けられなくなったのだが、その学校で忘れられない出来事があった。

私は9時~16時まででクラスをとっていたが
ある日、ダウンタウンの美容学校から先生が来て行われる
特別なクラスがあった。それが16時からなのだ。
英語が得意ではなかった私でもそのクラスは受けたかったが
息子をお迎えに行く時間だった。
オカマの日系の先生には「マギーは帰りなさい」と優しく言われたのだが、そのネイルの先生に帰りますと伝えに行ったときに
「マギー、あなたは本気でネイリストになりたいの?ここに来ている人たちはお金を稼ぐために技術を習いに来ているの。あなたにその気がないならここに来る意味はないわ」と手でシッシとはらわれたのだ。
とてつもなく悲しくて泣いたけど、息子との時間を犠牲にはしたくなかった。
振り返ったとき、あの頃 お金はなかったが私は幸せ者だったんだなと思う。
その話を知り合いのアメリカ人に泣きながら
絵をかきながら伝えたら
「誰に何と言われても マギーはマギーの考えで進めばいいんだ。お金だって払って通っているんだから
そんなことは気にしちゃダメだよ」と慰められた。
それまでの私は、人に流されていたように思う。
それはダメだと言われればしなかったし、逆にそれはいいと言われれば自分の意志に反してもやっていたと気づいた。
「マギーはマギーの考えで進めばいい」こんな風に言われたことはそれまでなかったから とっても嬉しかったし勇気になった。
今でも思い出すと 懐かしく笑顔と勇気になる。
ってか それと一緒に やっぱ・・・
若かった自分が可愛い( *´艸`) 泣いちゃうんなんて・・・
今じゃ「はっ?アタシはアタシなにか?(-。-)y-゜゜゜」
なんつって・・・大人になるって素晴らしい"(-""-)"
煙草をふかし、赤いネイルをした陽気で愉快な
☆ファンキーLADY☆になるぞぉ~と
わくわくしてきた(=゚ω゚)ノ♪


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