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瀬野駅

瀬野駅(せのえき)は、広島県広島市安芸区瀬野一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線である。駅番号はJR-G07

瀬野駅の歴史

1894年明治27年)6月10日山陽鉄道糸崎駅 - 広島駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。

なお客車列車の時代は、上り列車に限り補助機関車(補機)をつけるため当駅に列車が多く停車した。そのため、昭和初期から中期にかけて、上りの特急列車急行列車の停車駅となっていた。自動扉ではなかった時代のことであり、運転停車の概念は、物理的に存在しなかった。ただし、手動ながら機器操作で扉を一斉施錠することができた20系を使用した特急列車はこの駅での客扱いを行わず、のちに補機が不要なEF65形による牽引になってからは通過となった。

駅構造

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、鉄骨造の橋上駅舎を有する[1]。駅構内・構外ともエレベーターが設置されている。なお、改札外の跨線橋は広島市が設置したものであり、鉄道営業法上の鉄道用地には当たらない。

JR西日本中国交通サービスによる業務委託駅であり、みどりの窓口が設置されている。また、JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅では最も東に位置する。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。

のりば

のりば路線方向行先備考1・2G山陽本線下り広島岩国方面[6]2番のりばは一部列車のみ[注釈 3]
ただし当駅始発は3番のりばから発車3・4上り西条三原方面[6]3番のりばは当駅止まりと一部列車のみ[注釈 4]

付記事項

  • 1番のりばが下り本線、2番のりばが下り副本線、3番のりばが上り副本線、4番のりばが上り本線であり、通常の発着には1番のりばと4番のりばが使用される。3番のりばのみ両方向への発車に対応(八本松側からの入線は不可)。

  • 「水曜日運休」実施時は、一部の当駅始発の下り列車が2番のりばから発車していた。

  • 2002年10月5日から2010年3月12日まで運行されていた快速「シティライナー」とは、当駅で緩急接続を行っていた。

    • 上り列車は、当駅止まりの普通列車が3番のりばに到着し、続行で快速「シティライナー」が4番のりばに到着していた。下り列車は、1番のりばから快速「シティライナー」が発車した後、当駅始発の普通列車(上り当駅止の折返し)が3番のりばから発車していた。

  • 快速「通勤ライナー」は通過する。2016年3月26日改正で復活して2018年7月の豪雨災害直前まで土休日に運行され、2020年3月14日改正で再度復活した快速「シティライナー」も通過するため、普通列車のみ停車する。

  • 瀬野機関区があった頃は相対式・島式2面3線で、旧1番線と旧3番線の間には中線(旧2番線)もあった。また、旧4番線の外側に機関区の施設や線路群が広がっていた。旧3・4番線島式ホームは現在の3・4番線ホームとしてそのまま使用されている。旧1番線ホームと中線(旧2番線)が撤去されて、そこに現在の1・2番線島式ホームが新設され、現在の2面4線の姿になった。

利用状況

年度
1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年)2,097
1980年(昭和55年)2,121
1981年(昭和56年)2,170
1982年(昭和57年)2,165
1983年(昭和58年)2,267
1984年(昭和59年)2,372
1985年(昭和60年)2,423
1986年(昭和61年)2,484
1987年(昭和62年)2,668
1988年(昭和63年)2,922
1989年(平成 元年)2,649
1990年(平成2年)2,694
1991年(平成3年)2,715
1992年(平成4年)2,718
1993年(平成5年)2,804
1994年(平成6年)2,820
1995年(平成7年)2,767
1996年(平成8年)2,773
1997年(平成9年)2,740
1998年(平成10年)2,706
1999年(平成11年)2,769
2000年(平成12年)2,729
2001年(平成13年)2,713
2002年(平成14年)2,745
2003年(平成15年)2,832
2004年(平成16年)2,856
2005年(平成17年)2,944
2006年(平成18年)3,030
2007年(平成19年)3,211
2008年(平成20年)3,319
2009年(平成21年)3,315
2010年(平成22年)3,303
2011年(平成23年)3,344
2012年(平成24年)3,381
2013年(平成25年)3,445
2014年(平成26年)3,406
2015年(平成27年)3,570
2016年(平成28年)3,668
2017年(平成29年)3,672
2018年(平成30年)3,532
2019年(令和元年)3,593
2020年(令和2年)3,125

乗車数グラフ


隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)G 山陽本線■快速「シティライナー」・■快速「通勤ライナー」通過■普通八本松駅 (JR-G08) - 瀬野駅 (JR-G07) - 中野東駅 (JR-G06)

脚注

注釈

  1. ^ 当駅は、1973年3月20日から広島市内に所在している(旧安芸郡瀬野川町が同日付で広島市に編入合併)。

  2. ^ 白市駅 - 八本松駅間は8月21日から暫定的な部分運転を実施していた[4]

  3. ^ 2022年3月12日現在、全日13:07発 普通大野浦行、平日15:07発 普通岩国行、土休日15:07発 普通大野浦行が該当。

  4. ^ 2022年3月12日現在、全日15:41発 普通白市行、土休日18:07発 普通糸崎行、平日18:26発 普通西条行が該当。

出典

  1. ^ a b c “山陽線瀬野駅橋上化が完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 7. (1997年4月4日)

  2. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。

  3. ^ “山陽線瀬野駅を橋上化 JR西日本が安全祈願祭 来年3月完成へ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年7月24日)

  4. ^ a b 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年8月22日時点):JR西日本

  5. ^ 「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年9月11日時点):JR西日本

  6. ^ a b瀬野駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年3月25日閲覧。


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