見出し画像

テストを受けてみたらIQが高かった話

たしかに子供の頃からちょっと変わっていた。

たとえば幼稚園の頃。
6歳上の兄や兄の友人とは話が合うのに、同級生とは合わなかった。
同級生が騒いだり走り回ったりするのを見てうんざりして、登園拒否児になった。
先生にどう振る舞えばどういう対応をしてくれるかが分かっていたので、先を読みながら接していた。
ピアノを一度も習ったことがないにも関わらず、家にあったエレクトーンで好きなアニメの曲を弾いていた。
同時に作曲も始めたが、その当時ですでに音楽理論上もちゃんとしている曲を作っていた。
(それらの曲を聞いた母親が私をピアノ教室に連れて行き、結局音大まで進むこととなった。)

そして小学校に上がるも、相変わらず同級生の子供じみた言動に気持ちがついていけず、保健室のベッドで過ごす日々。
作文を書けば受賞するし、テストも常に一番。
習ってもいないのに、小2でローマ字をマスターした。
成績はオールA、もしくは体育以外はA。
ティッシュの箱や輪ゴムを使って手作りのギターを作ったり、ハーモニカを吹きながらピアノを弾いたり、自分の演奏を多重録音をしたり、さまざまな工夫をしながら音楽を楽しんでいた。

大人になってからは数か国語を学び、通訳の仕事も多くこなした。
音楽の才能も生かし、普通ではなかなか得られないような大金も手にした。
趣味で始めたデザインでも高い評価を得た。
映像の仕事にも携わった。
経済関連の仕事でも多くの業績を残した。
いろいろ「見える」ので、会社運営に携わったこともある。
どんな仕事をしてもあらゆるソフトやアプリを使いこなし、誰よりも早く正確に仕事を終わらせることができた。

そんなある日、って言っても4ヶ月前なので割と最近の話ではあるが、YouTubeのおすすめに「ギフテッド」の特集が出てきた。
IQ 130を超える人のことを指すようだが、分かりやすい例で言うと、神童が海外に行って飛び級する的なやつ。
そんなギフテッドの人たちが子供の頃から抱えてきた悩みや生きづらさ、大人になってからも感じる周りとのズレなどの話を聞いていると、自分にも当てはまることだらけだった。

ひょっとして自分も……?
と思って、その翌週に精神科に行ってみた。
WAIS-Ⅳというテストを受けたところ、IQ 130を超えていて人口の上位1%以内の知能という診断が出た。

JAPAN MENSAに入会したいなと思ったが、そこの精神科ではMENSA入会向けの証明書は発行してくれないということで、まあまあ高い受験料を払ったのに別の機関で受け直すのも嫌だなぁと思って諦めた。

子供の頃からなぜか先が見えることが多かった。
ここでこういう行動を取ればどうなるか。
頭の中で理論づけるのが得意だった。
「ここがこうだから、この次はこうなる」ってパッと分かった。
「なんでもできるね」って羨ましがられたり尊敬してもらえたりする一方、嫉妬でひどい目にもたくさん遭ってきた。
自分は音大出身で、学力が高い大学というわけではないのに、なぜか東大やハーバード、スタンフォード、オックスフォード大あたりの出身の人とばかり気が合うのがずっと不思議だった。

IQが高かったからということが判明してスッキリした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?