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キングダム考察 772話 番吾戦の盤面が隠されているのはやはり「最終的な」秦軍勝利のフラグなのか

【考察その12】

本誌ネタバレです。


基本的に毎週の本誌連載の考察は疲れるからやりたくないのに・・・。
なんだかんだ言って毎週考察書いているじゃんよ!!笑

・・・いやだって、フラグが立つのがいけないんです。。。
毎週最大フラグを必ず1個ぶっ込む縛りでもやっているんですかね?。


兎にも角にも。
はぁ、ほんともう、幸せすぎて胸が熱いです。。。

私が一番待ち望んでいたフラグがガッツリ立ちました。


セリフの多い前半をちまちま窮屈そうにコマわって詰め込んでまで
最後に広々大きなコマ割の3ページ半も確保して、
信が羌瘣に、二人だけのための檄を飛ばすシーンの中で

主人公である李信が正面向きでまっすぐ視線をさだめ、
李信の口から「李信と羌瘣が最強だ」と言ってくれた!!!!!

んで羌瘣も、最高の笑顔を返した!!!
(私的近年中でトップクラスの笑顔♪♪(惚))
このシーン(カット)、もしかすると実写のオマージュですか!?


「最強=六将」ってことで、いいですか?(爆)。

これ、「信も羌瘣も六将になる」ってフラグとしか思えませんよ?。


私の中ではそう言うことにします。もうそうなんです。
もう遅い、誰がなんと言おうとそう思い込んで突進するぜ!!。
(↑聞く耳なし笑)


もう来週、キングダム最終回にしちゃいましょうよ(爆)。

↑そんくらい今幸せな気分なんです。
この幸せの中でエンドロールが見たい。。。



考察:
秦軍のモヤッとした進軍から現在見えること

なんか今回の戦いは、導入部分が異様に長いですよね。
後になってここら辺、また読み返しに戻ってきそうな予感が今からします。


今回は、王翦軍、山の民(楊端和)軍・玉鳳・飛信隊、と、
話の後半パート丸々使い各々が進軍している様子が描かれてます。

・・・この軍としてのバラバラ感、なんなんでしょね?

1年前の宜司平野での進軍では、
総大将の桓騎を中心とした進軍をしてたのに。。。

前回と同様の攻城戦だけど、
前回は全員でゾロゾロいっぺんに行って李牧に嵌められたから、
それを避けての軍別進軍ってことなんですかね。


戦場の右翼・左翼・中央はどうなのか、とか、
結局北東部軍をどのように配置しているのかとか、
読者に全く戦況を理解させてくれてません。

そう、なんで「番吾」攻めになったかの理由、目的もさながら、
いまだにまだこの番吾戦の盤面が作中に出てきてないんです。

(773話本誌掲載後記載→)はい、次話で出ました(笑)。
2週に渡って開戦前の様子を描くと言う作戦?の様でした。


ちなみに、今までの合戦では必ず盤面が描かれてました。

朱海平原:48巻96・97ページ
平陽・武城(影丘などの平地戦):62巻136ページ
平陽・武城(城攻め):65巻13ページ
閼与城:65巻68ページ

この2話前(770話)で「宜安」城と「番吾」城のコマの描写はあったので、
盤面自体はあるんだと思います。


なお、各軍の進軍シーンから、
それぞれの軍の役割はなんとなく察することができました。

■王翦軍の進軍

敵影が見えたことで王翦自らが将らに持ち場に戻るよう命じ、
進軍の隊列から戦闘体制に入るようです。

田里弥は「広域戦だが攻められるし守りもやる」と言っており、
倉央が「この戦いで王翦を第三将から一将への位あげを」と、
自ら戦う気も満々です。
「番吾攻めに驚いてなさそうだな」と、番吾からの「迎擊」を迎え入れる
ところから、王翦軍は恐らく番吾までの既定ルートを進軍していた
ところだったのでしょう。

王翦軍は流石に主攻っぽい役目ではありそうです。

ただ、王翦自らも進軍しており
総本部としての本陣はまだ未設営っぽいのがめちゃくちゃ気になります。


■玉鳳軍の進軍

玉鳳軍も進軍しながら戦闘体制に入ってます。
ただ、敵影が見えたか見えてないかは描写からは不明であり、
番陽が「思ったよりも早く開戦になりそう」と言っていることから、
他の戦局によって戦闘開始が左右されるような位置付けっぽいです。

ただ、進軍しながら「敵が近い」認識が出来てると言うことは、
他の戦局が動いた知らせが入ったか、あるいは
最初から敵の場所が分かっている可能性もありそうです。


玉鳳は、後述している2軍の考察状況も鑑みると、
王翦軍との連携を取る位置に配置されている可能性は高そうです。
おお、これは王翦との確執フラグを回収するチャンスなのかも🙌

王賁は「李牧の首を玉鳳が取る」と言っており、
作戦上、もしかすると彼らが著雍戦のように、
李牧本陣を狙うミッションを負っているのかもしれません。

それならばそこでボコスカとやられて、
無事↑のもう1個の「咬ませ犬役」フラグも回収してくれることでしょう笑。(↑しつこい笑)


ついでに王賁自身が真正面を向き「玉鳳は最強だ」と言ってますが、
後の信のように「自分(王賁の名前)が最強」とは言ってくれてないので、
王賁が六将になることもないフラグって認識でおkでしょうか?(爆)。


■山の民(楊端和)軍の進軍

山の民(楊端和)軍の進軍、・・・なんか微妙ですね。

「3つ先の山の敵影」と、そこそこ先の報告を楊端和が軽く受けてます。
そんな楊端和を族長が一斉に集って囲み、ダントが武功の暁にはとか、
先陣どーするとか、やいのやいのと言い合っており、それを楊端和は
「やかましい」と言いつつも、51巻87ページでの怒鳴りと異なり
本気で黙らせるような感じでもなく、結構ゆるい雰囲気をまだ残してます。


あ、キタリは別働隊と予測した前回の考察は見事に外れました↓
(いつもの笑)。

でも現在は幹部が作戦会議的に集っている感じだし、
キタリと取り巻き(笑)のみがここにいて、本人が
「"番吾の城"に近づきたかった」と言っているのは、
番吾に自身の本隊が待っているから、とかと言う希望も
まだ捨ててはいない(笑)。(←かなり苦しい苦笑)


話を戻します。

山の民の戦い方は、
まず最初の「圧倒的ダナイ(助攻)」(48巻76ページ)によって
壁を軽く震わせてからの、
「圧倒的マナイ(主攻)」(77ページ)で突進する戦い方です。

これは47巻の攻城戦でも同じような戦い方でした。
楊端和自身も「うちは大体こんな感じだ」(47巻50ページ)と言っており、
このスタイルは崩すことはないと思っていました。


なのになんで先陣がいきなり
「バジオウ」「タジフ」「シュンメン」のラスボスたち
なんだろう?。

前話で考察した通り、助攻ができる別働隊がいるってことでしょうか。

それとも橑陽城を取った時みたいに、楊端和本人が最初から前に立ち、
いきなり自分の身を切る作戦をする(53巻38ページ)布石なんでしょうか。

それともMっ気満載のシュンメンに、女王様の楊端和さまは、
そのまま助攻で突っ込ませるつもりなんでしょうか(笑)。


楊端和軍は他軍と異なり、戦闘体制の隊列を組んで進軍している、
と言うよりも、3つ先の山からの敵影も気にするくらい
「"番吾の城"以外のところ」に慎重に進軍している
と言う可能性の方が高い気がします。

だから自身が最も信頼している直下隊に先導させているんだと思います。


この戦いで「大打撃を被りながら、最終的な負けの局面にしない」キー
があるならば、このような動きをしている楊端和軍が
それを持っている可能性が高そう
です。引き続き要チェックですな。


■飛信隊の進軍?

最後に、飛信隊。
軍自体を相当広範囲に展開している描写になってました。

一見進軍しているように見えるのですが、信は手に矛を携えておらず、
これはすでに本陣が設営済みで、矛はそこに置いているからと想像します。

確かに信はすぐに戦闘に直結しない長期移動では、
矛を自ら持っての移動はしていない場合もあるのですが、
進軍から臨戦体制に即座に移り変わりうる状況ならば、
大将自ら軍を先導するスタイルで戦ってきている信は、
矛を携帯している状態のはずでしょう。

河了貂がまだ信と同行しており、信が「飛麃はまだちょっと雑」と
進軍というよりは隊陣形に対してと思える指示を飛ばしていますし、

信と羌瘣が立っている丘を背にして横陣が果てしなく広がり、
各小隊の隊長が陣取る小丘らしきも所々完成している点からも、
趙軍を「待ち構えて」いる戦場の可能性が高そうです。


うーん、これ、もしかすると
秦軍そのものの本陣を預かっているのは総大将の王翦ではなく飛信隊
ってことなんですかね?・・・そんなまさかね(汗)。

ただ、昨年の「生き残り軍」唯一参加の飛信隊は、確かに
青歌軍など今回の趙強軍への恰好の「囮」として有効な気もします。

だからまず趙の強軍には、戦い慣れた飛信隊を潰す形で攻めてきてもらい、
その正面と脇から前回未参加の各軍が攻め入る、
ような作戦なのかもしれません。

確かに、信の「一番飛信隊が強いと見せつけるぜ」との鼓舞は、
強軍相手となる飛信隊が一番武功を挙げられる戦局を受け持つ
位置付けっぽいとも匂ってきます。


それから。
信が「李信と羌瘣が最強だ」(ジーン・・・感動←もういい笑)
と言っているのも、「信」も「羌瘣」も、二人が同時に最大武功を
挙げられる可能性がある
ことを意味している気がします。

それは、物理的に信が羌瘣の場所へ動いている描写もその一環で、
この二人の戦場自体がもしかすると異なっている可能性がある
からかもと思います。


信は、大きな軍同士の「共闘」がさらに大きな力になることを、
前回の、蒙恬の楽華軍との宜司平野の共闘で学習していました。

2話前の狼孟攻城戦では飛信隊の具体的な戦いの描写が
ありませんでしたが、信がこの戦いを練兵扱いしていたのは、
羌瘣隊が飛信隊の一部ではない、全く別の軍としての最初の共闘
だったからなのかもしれません。


私は結構前からの妄想で、信と羌瘣が二人で大将軍になりつつ、
それでも共に飛信隊として戦うのを夢見ている流れで、
飛信隊がいずれ、飛信隊本隊と羌瘣隊の「飛信連合軍」になる説
を推しております。

なので今回、別々の隊としてむしろ戦っててほしい。
そして羌瘣が見事最大武功をあげ、将軍になってほしい!!
(でもその代わりな信サゲの心配が。。。汗汗汗)


考察:李牧側の情報から盤面が伏せられている理由を考えた

李牧側の情報は今回少し公開してくれており、戦局は、
そこからもヒントがあるかもと思って読んでみました。


趙北部防衛は李牧的には最初から2ウェーブあることは想定済であり、
1ウェーブ目は六将桓騎を潰す目的で、それはなんとか実現できた。
で、2ウェーブ目では王翦・楊端和の二将体制でもっと多い軍を引き出す。

2ウェーブ合わせて六将のうち三将とその軍を滅し、
秦国で大軍を趙に、もう気力的にも物理的にも起こせないほど
兵を削る打撃を与える。

・・・とのことなんでしょう。

きっと李牧は、軍を追い返すのではなく、桓騎軍を滅したように、
軍そのものを壊滅するような戦いをしてくるはずでしょう。


前話の趙軍軍議の模様によると、朱海平原参戦メンバーは4年前の
「朱海平原(橑陽城)の戦いのリベンジ」な位置付けで臨んでおり、
李牧自ら「秦軍メンバー全員知りうる軍容」と決めつけています
よって、あくまでも李牧は今までの自分と王翦の戦いを分析し、
それに基づいた策を講じる
はずです。


・・・で、ここでなぜか、王翦が、桓騎に対して

「あ奴は狂ってる」
「この私でもそんな手は使わぬぞ」
(64巻15ページ)

と以前言わしめた「孫臏(そんびん)」を思い出してしまいました。


桓騎が王翦の戦法について言及することは↓などたまにありましたが、

「列尾を捨てて全軍で王都に雪崩込み鄴をぶん捕っちまう手が取れるか、
 確かめるためにあいつは今走っているんだろーが」(47巻150ページ)

(鄴の食糧庫を間者が焼いた時)「遅ぇんだよノロマ共が」
(54巻167ページ)

「あいつ(王翦)はここ(宜安城)には来ねぇ」(68巻62ページ)

王翦が桓騎の戦法に唯一意見したのはこの孫臏の件のみであり、
この時王翦は、幕僚での蒙恬の意見を思い出しながら
約2ページにも渡りじっくり桓騎の戦法を分析していました。

考えてみれば「狂ってる」なんて言うこと自体が尋常ではないし、
王翦が人の戦法、しかも味方の策をこれほどまで深く分析するなんて、
今となってみればすごく貴重なシーンであった気がします。


李牧も以前、桓騎の「孫臏」戦法も含めた戦術をよく分析していた
描写がありましたが(66巻216ページ)、そもそもが
桓騎の戦法は「奇策以外はない」と評価していました。(215ページ)

一方、策の読み合いは互角であり、戦いとして自分を破ったような、
智将の王翦は桓騎のような「奇策は取らない」、と評価している
可能性が高いと思ってます。


ただ、「孫臏」もよく考えると一種の戦場での「情報操作」です。

そして桓騎の「孫臏」戦法は、李牧が青歌に亡命中の戦の戦局であり、
李牧が直接対峙していない戦法の一つです。
また、十万人虐殺の件があったものの、一応秦王の政も認めた秦軍の
戦術としての成功例であったのも事実です。


もし李牧が、王翦は桓騎の戦法を真似ることはないと決めつけている
としたら。

そして王翦が、桓騎の「孫臏」戦法の「戦術としての成功」にあやかり、
「李牧へ初めてぶつける策」として自身で応用して実現する価値はある

と思っているのなら・・・。


王翦が桓騎個人に対する弔いの気持ちは持っていないかもしれませんが、
前回の戦いで桓騎が閼与を発つ際、

「・・・いつもより慎重に行け」(65巻157ページ)

と王翦なりの忠告を行いつつ、桓騎が去るのを見送って、
見殺しを覚悟したような視線の描写や、
趙北部攻略の1フェーズ終了後、影のある目で見据えていた描写
(69巻173ページ目)があったりで、
王翦が、桓騎に対して何か思うところがあったのは確かだと思います。

そんな王翦が総大将で、「誰よりも桓騎の死を悔しがっている」
(187ページ)信が生き残りで唯一再参戦している当2フェーズ目の戦いが、
桓騎の残した遺産で(戦術的に)勝つ展開ならばファン的には胸熱です。


↑2話前からもやもやと感じた、秦軍兵数の「情報操作」的フラグ

史実の、王翦が実際に郭開を買収?して李牧を失脚させる事実に
引っ張られている感ありありなのですが、私は、李牧が武安君になった時に
「情報戦の化け物でもある」とわざわざ言われたことは、
李牧が情報戦で最終的に敗れる伏線に捉えてしまってます。


朱海平原の戦いで王翦は李牧を「軍略としてはほぼ互角」と評価しており、
秦が勝ったものは「手駒の差」と明言していました。(58巻203ページ)

なので当然今回王翦は「前回と同じ"手駒"では勝てる理由にならない」
とは認識済みであり、むしろ李牧が、
前回の自分のように手駒を上回るように出してくることも、
自身が軍略的にも大きく勝ることはないとも想定済みだと思います。

よって今回の王翦は、情報戦で勝つつもりであると思っています。


以上、現在、王翦の盤面が伏せられている理由として、
その盤面が「趙北部防衛」だけではなく、
現在は王翦的第1ウェーブであり、
韓まで・・・は言い過ぎかもだけど笑、
王翦的第2ウェーブの邯鄲まで入っている盤面だから
、だと思いました。

そして独断で「宜安」攻めから「番吾」攻めに変更したのは、
李牧への出し抜きは、もし出来たら程度のおまけであって、
番吾の方が位置的に後々の「退路」確保には有利と考えたからであり、

そして現在の戦局は、
王翦が流そうとしている情報の状況的根拠を先に作るためだと想定します。


終わりに

・・・ああ、ここまで書いておきつつ、
次話の扉か何かで盤面がバーンと出てしまったらどうしよう(笑)。
この記事消そうかな(笑)。

(773話本誌掲載後記載→)見事に予言してしまった笑。
一所懸命書いたので今のところ残してます。


次週からやっとこさ開戦されるようで、戦場の描写になったら
もしかするとフラグ的なものはあまり出ないかもですね。
そしたら今度こそは本誌考察お休みになるかな苦笑。


ただやっぱり「秦国の戦術的な勝利」を信じている戦いですし、
裏?で頑張って関連するフラグをほじくり続けるつもりです。


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