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<特集>ES、履歴書に自撮りの証明写真を使うのがアリか、ナシか?

先日、とある企業の人事担当者様とのアポイントにて
衝撃を受けたお話がありました。

今年からESをデータ形式での提出に変えたんですが、
そのせいなのか、証明写真に自撮り写真を使われる学生がすごい増えて…
なかには、背景が明らかに自宅の部屋という方もいたんです。
これが今の学生さんにとって普通なんでしょうか?

それを聞いて、「今はそんなものがあるのか!」とまずびっくり。
私が就活をしていたのは2015年。
スマホやアプリはその頃からあったものの
今のようなカメラアプリはありませんでしたから…
(おじさんになったんだなあと感じますね…(笑))

ということで、
今回は「ES、履歴書に自撮りの証明写真を使うのがアリか、ナシか?」
というテーマでお話をさせていただきたいと思います。
※新卒採用領域で8年間、中小企業から大手企業まで、
 業界も様々な100社以上の企業様の採用支援をしてきました。
 多くの人事や経営者の方とお話をして、共感を得られたので、
 共有させていただきます。


「自撮りがダメ」ではない

まず、自撮り自体がダメというわけではありません。
(そもそも自撮りかどうか判別できない場合もありますしね)

写真館に行って、それなりのお金を払うよりも
スマホアプリによる自撮りのほうが
手間も少なく、加工もできて、十分いい写真が撮れるとなれば、
そっちの方が良いという考えになるのも自然な話だと思いますし
十分、理解できます。

じゃあ、ダメと判定される場合には何が原因か、
それは自撮りか他撮りかという手段の話ではなく、
「写真の中身」に問題があると思います。


「写真の中身」の問題って?

写真の中身の問題といっても何に気を付けると良いか。
まず、ハッキリと言えることは、
イケメンか、美女か、といった容姿や写真映りは問題ではないです。

※もちろん、見た目や第一印象も大事なことは否定しません。
 ただ、最低限の清潔感さえ担保されていれば、
 イケメンだから合格、そうでないなら不合格なんてことはあり得ません。

じゃあ、なにが問題なのか?
冒頭の人事担当者様のお話であったような
・背景が自宅
であったり、
・寝ぐせがついてるなど、身だしなみが整っていない
といった一般的な価値観から逸脱した写真は問題視されがちだと思います。

※ここで注意していただきたいのは、
 「一般的な価値観に収まれ!個性を出してはいけない!」
 みたいなことを言いたいわけではない
んです。

 確固たる主義主張や自身に考えがあって、
 あえて一般的な写真とは異なる写真を使うことは良いと思います。

 ただ、その場合、
 あえて一般的な写真とは異なる写真を使った理由を
 ESや履歴書で述べられないと、解釈は相手に委ねることとなりますので、
 自分が伝えたかったことが伝わらないリスクがあることは
 覚悟しなければならない
と思います。

少し話が逸れてしまいましたが、
一般的な価値観から逸脱することのなにが問題か、
それは「客観性がない」と思われることが問題なんです。


「客観性がない」ことの何が問題?

客観性、自分自身のことを客観的に見る能力です。
近年では「メタ認知能力」とも言われ、
ビジネスにおいても重要な能力だと注目されています。

では、この「客観性」がなぜ大事なのか。
逆の状態から考えてみると、わかりやすくなります。

「客観性がない=自分自身のことを客観的に見ることができない」
ということになります。
自分のことを客観的に見ることができないということは、
主観的な視点でしか物事を見ることができない、
言い換えれば、自分の意見や考えが正しいものと思って疑わず、
他者の意見や考えを受け入れられない。
自己中心的な考え方といえます。

自分とは意見の違う人と考えがすり合わせられないとなると
仕事をうまく進められないことはもちろん、
なにか失敗した時にも、
「自分自身のなにが問題だったか」を考えることができず、
相手や環境のせいにしてしまうことで、
建設的に自己否定をし、改善をすること、
つまり、「成長」ができないということに繋がります。
そのように思われてしまっては、
当然内定からも遠ざかってしまいます。


結論

・自撮りかどうかが問題ではない
・客観性がないと思われないよう、
 身だしなみや撮影ロケーションには注意しましょう!

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