先日、姜尚中がネットメディアに寄稿していたコラムを紹介しました。
あのコラムが凄く印象的で、何度も読んでしまってほぼ暗記してしまいました。

それで、村上龍と同じだなって思いました。
コラムの中で姜尚中はもうテレビに出ないと言っていて、そのことが、村上龍が芥川賞の選考委員を辞めたこととリンクしました。私はテレビを見ないけど、姜尚中がテレビからいなくなるのは悲しいです。西部邁がこの世を去った時と同じ気持ちになってしまいました。でも、姜尚中が何を言いたいのか凄く理解できます。

村上龍が選考委員を辞めた理由は公になっていませんが、盗作騒ぎのせいだと思います。それが一般の認識だと思います。要するに、業界が本来はフェイクであるはずのものを村上龍の権威でもって追認させようとしたんです。要するに、堕落した業界が村上龍をアブゾーブしようとした。取り込んで利用しようとしたんです。でも、村上龍は最初から堕落した体制を批判することで世に出てきた人です。業界が、そんな村上龍から意味を奪おうとしたんです。

姜尚中も同じで、姜尚中の権威でもってリベラルを装うテレビの価値を維持してきた。フェイクでしかなかったテレビを本物のように見せようとしてきた。コロナやウクライナ戦争に関する嘘報道で、そのことが明確になった。それに姜尚中が気付いたんだと思います。

テレビ業界も出版業界も、やり口が酷すぎるというか、酷いということが認識できないくらい、バカな社員が増えてしまったんだと思います。昨今、日和見的な暗記バカが異常に増えてると感じます。暗記バカというか、この話の筋では平和ボケですね。姜尚中はコラムのなかで、テレビに出演している享楽的な専門家やらに対して「バカ専門」という言葉を使っていますが、この言葉は業界の人間に向けられたものではないでしょうか?

おわり


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