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【♯18】頼ることは、相手の力を引き出すこと

タイトルをつけてみて少し大げさとも思ったのだが、一生懸命な人ほど頼ることが苦手な人が多いと感じるので、そんな人に届くように表現してみた。

最初に、ここでの「頼る」と「甘える」の定義は明確にしておきたい。
「頼る」
・助け合い
・力を借りて不足を満たす、可能にすること
※杖や盲導犬などの存在で能力をより発揮出来るようなイメージ

「甘える」
・依存
・相手の好意に寄りかかり楽をすること
・意識を自分に向けさせたい時
※子どもが親の気を引くことなどから英語ではbehave like a babyのように表現される

特に初めてリーダーを任された、役職が就いた人は「自分が周りをサポートする立場でなければならない」と急に色んなものを背負った感覚に陥ったことはないだろうか。私はそうだった。
自分のキャパシティーがいっぱいになった時に「メンバーに振った方がいいんじゃない?」と言われたこともあったが、メンバーが大変なことも良く知っていたので「負担を増やしたくない」「迷惑を掛けたくない」という気持ちが強かった。
また上司に対してもせっかく期待してもらったのに、弱音をはいて「まだ早かったか」なんて思われたくない、頑張りたい!という思いが「頼る」ということからどんどん遠ざけていたと思う。

でもリーダーはチームとしての最大成果をあげることが目的だとすると、リーダーが主張しているとか率いているかとかはどちらでもよく、「メンバーが強みを発揮できるような”仕立て”をすることが自分の役割だ!」と感じてからは、むしろ頼らないことがメンバーの可能性を奪うことになっていたのだなと反省した。

頼ることは助け合い、得意なことを交換しあうことでもある。
立場や役職が壁となり、能力トレードがやりにくくなってしまうのは勿体ない。頼るに年齢も役職も関係ない。頼ることは甘えではない。

また指示ではなく、頼ることが増えることで相手は自分の存在価値にも気づく。自分へのスタンスも伝わってくるので信頼関係にも繋がる。

指示は、相手が出来ない(と思う)から命令する
頼るは、相手が出来る(と思う)からお願いする

頼ることは自分が助けられるだけではなく、相手の力も発揮する可能性も秘めていると考えると、頼ることも前向きなことに感じてこないだろうか。
誰かの力になりたい、期待に応えたい、貢献したいと思っているあなたにそう思ってもらえたら嬉しい。

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