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【熱狂作】忘却の旋律第8話『すでに択ばれた遠い道』まで観ましたー。【鼠講谷編】



はじめに

 prime video for dアニメストアで『忘却の旋律』第8話まで観ましたー。先週20年ぶりに第5話の『白夜岬編』まで観て、内容的に大変満足できたので、続きの『鼠講谷編』を鑑賞しました。
 前回の白夜岬編の敵は、男子の跡継ぎがいない家に生まれたため長女という立場で苦労し、楽に生きているように見える妹に対して憤怒の念を抱いている女性でした。

 今回の鼠講谷編では、貧乏人として見下されて育った女性が、故郷に対する復讐心を利用されてモンスターの手先になっていました。主人公のボッカに対しても、大金や裸体をちらつかせ、救う価値のない人間なんて見捨てて楽になりなさいと誘惑します。
 個人的に集中して視聴できましたので、特に印象に残った脚本を記録したいと思いました。


特に記憶に残った脚本のシーン

「正確に言うと、彼らが運んでくる悲しみの数を数えているんです。働きマウスはああやって、世界中の子供たちの涙を集めて、ここのダムに運んでくるんです」


「働きマウスって、いったい何?」
「この谷で、鼠講システムを運営しているモンスターユニオンの手先さ」
「モンスターユニオンの手先になりたがる大人は、世界中に溢れてる。そして子供を悲しませる仕事を、一生懸命やってる」
「自分が悲しませた子供の涙の量によって、エージェントにしてもらえるらしいんです」
悲劇の子供は、成長して更なる悲劇を生む。涙の無限連鎖システムだ


描かれた絵に愛する価値があるかどうか。それは、描く者が決める事じゃないし、描かれた絵が決めることでもない

「世の中の負け組だ。そういう奴はとりあえず自分のことを戦士とか名乗って、カッコつけてるだけなんだ」
「あなたは戦士を誤解している。戦士は、他人の評価なんてどうでもいいんです。ただ、自分の戦いを闘うだけだ


感想

 今回の敵の女性が大金でボッカを誘惑する際に「500万ドル」という金額を提示したことから、やはりこのアニメは反米アニメなのでは…と思ってしまいましたw

 思想表現的にはなかなか斬新で、
①子供たちを鼠講で食い物にしている
②その涙をダムに貯めており、谷の大人たちは涙の勘定をする仕事をし、それで谷の人々は潤っている
③ダムが決壊したら谷は破滅するため、メロスの戦士の使徒たるアイバーマシンが人間の姿になって穴を手で塞いでいる

 …という置換が、何だか在日米軍の沖縄の基地負担の問題を比喩的に描いているように感じました。
 次回はどのような話が展開されるのか、大変に楽しみです。手短ではありますが、お読みいただきありがとうございました。


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