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当院を選んでいただく理由について

<投稿の理由>
 みなさんが医療機関を選ぶときに何を基準に選ぶのでしょうか?
 場所の利便性、知り合いからの紹介、google口コミを含めたSNSの情報、検索結果、クリニックのサイトの情報、医師のメディア露出度、医師の経歴など、様々な判断基準があると思います。実際、私が他の医療機関を受診する際には、事情を知っているところや友人からの情報を元に選ぶことが多いです。
 ただ、知人の情報などがなく選択する際は、医療従事者ではない一般の方と同じだと思います。その場合にどういう医療機関なのかを知りたいとしても情報が少ないために、結局どこまで信用してよいかわからない口コミなどに頼らざるをえないという実態があると思います。したがって、クリニック自身も自らの特徴は何か、何を得意としているのかといった点をアピールすべきなのではないかと考えるようになりました。
 この点は当院も同様で、当院の特徴や強みのアピールが足りなかったと反省しています。自分で自分たちの良さがわかっていなければ、他人がわかるはずがないとも考えられ、改めて当院の強みを考えてみました。
 そこで私は、当院の特徴や強みを敢えてこちらで投稿し、選んでいただくための判断基準を提供したいと考えています。

<当院の診療スタイル>
 当院を受診したことがある方、通院中の方はご存知だと思いますが、以下の特徴があります。
 まず、保険診療と美容皮膚科領域の自費診療の両軸で行っています。
 保険診療は国や支払基金が決めたルールに従って、その枠内で診療を行わなくてはなりません。医療機関ごとに特殊な治療をおこなうことは認められないですが、診断はなにか、それに伴う治療はどういうものとなるかという基本的な情報を適切に届けることが重要です。
 そこで当院では、電子カルテに向き合うことや細かな処置、定型の説明を行うことは看護師に移譲し、医師は病気の診断と治療方針の説明に注力できるよう、分業して診療にあたっています。
 一方美容皮膚科領域は、様々な医療機器を組み合わせて価格も自由に設定し独自性を出すことができます。ここでも医師が評価と方針の説明を行い、カウンセリングやペーパーワークは事務スタッフ、実際の施術は一部を除き看護師が主に行っています。ここでも分業して時間をかけてカウンセリングと診療にあたっています。

<保険診療について>
 一般的な皮膚科クリニックで行っている診療は当然当院でも行っています。その他の特徴について記載します。

◯病診連携の充実と医学の発展への貢献
 病気によっては、クリニックではできない治療や検査もあり、基幹病院との連携が重要です。当院では日本医科大学千葉北総病院のスタッフが非常勤医師として勤務し、支援を受けて診療を行いつつ、必要に応じて適宜紹介する体制を整えています。
 また、患者は自らの病気のことについて知る権利があるので、治療にはどのような選択肢があるか、新しい治療にはどのようなものがあるかということを医療側は 伝える義務があると考えています。そこで当院では新しく保険治療で認められるようになった治療などは積極的に紹介するようにしています。例えば、乾癬という疾患では現在多数のバイオ製剤という新しい治療もでてきていますが、決められた医療機関のみで実施できる治療です。このような治療を希望される方も日本医科大学千葉北総病院に紹介しています。
 そして、私達のクリニックは大学の共同研究機関という位置づけとなっており、医学論文にも私も共著者として掲載されています。つまり、当院は大学病院と連携して医学の発展にも貢献している非常に稀なクリニックだと自負しています。

◯あざの治療
 いわゆるシミの治療は自費で美容皮膚科の範疇となりますが、あざの治療は保険診療で認められています。茶色のあざや、赤色のあざはレーザーで治療を行います。しかしながら一つのレーザーがあればすべてに対応できるわけではなく、茶色のあざには茶色のあざ用のレーザー、赤色のあざには赤色のあざ用のレーザーというものがあり、それぞれを備える必要があります。 すべての機器を所有し導入するには投資も必要ですしランニングコストもかかります。当院でも開院当初は所有しておりませんでしたが、来院される方の相談を解決するにはこれらの機器を所有する必要があると考え適宜追加しました。特に赤あざ用のレーザーはコストがかなりかかるため多くの医療機関では所有を避けますが当院では貢献という姿勢を重視しているため、私達がやるべきであると必要と判断し所有しています。

<美容皮膚科について>
 保険診療も行っているクリニックの特徴と考えられますが、トラブルがあった場合でも適切にフォローできる点や、皮膚疾患がある場合適切に診断し処置を行ったうえで、美容施術に移行することができる点があげられると思います。その他の特徴や詳細について記載します。

◯有病者脱毛
 たとえアトピー性皮膚炎や他の皮膚疾患を有していたとしてもスタッフ全員が疾患に対する知識を有しているため、照射すべきか否かという判断や、照射するにしても注意すべき点を意識して照射しています。そしてレーザーの細かい設定を行うことで、細やかな配慮を行いながら行っています。また、施術する看護師は日本医学脱毛学会に所属し、脱毛士の資格を有しています。
 つまり、有病者であっても当院では安心して脱毛できると考えています。

◯様々な機器の組み合わせと知識が豊富なスタッフによるフェイシャル施術
 むやみに機械を揃えるのではなく、相談される方の悩みをいかに解決するかという点を軸に方針を考えて揃えております。
 診療にあたってまずは適切に診断することを重視し、病気が隠れていないかを判断したうえで治療をすすめます。肌診断装置を用いて評価を行い、その方にあった組み合わせで治療を行います。
 そして、後に記載しますが、専門的な知識を有しているスタッフがカウンセリングや施術に関わります。同じ機器を用いて同じ様に施術を行うとしても、皮膚の状態や機器の設定や効果についての知識を有しているか否かが結果にも反映すると考えられます。

<スタッフ教育について>
 上記のように独自の診療スタイルや、先進的な治療、そして美容医療を行うためには、医療機器の充実も当然重要ですが、それ以上に、スタッフ教育が非常に重要となります。実は当院が最も力を入れているのはスタッフ教育です。
 病気の説明を行うには基本的なことはすべて覚える必要がありますし、質問があった場合にもある程度のことは回答できる知識を持ち合わせていなくてはなりません。このためには先任者がマンツーマンで指導もしますし、基本的に毎日朝全員で医学的なことを学習します。
 他の会社や組織同様、個人のレベルには差があり知識やスキルには濃淡はあるかもしれませんが、私達は全員が一定の知識と能力を有するよう皮膚に関する基礎的な知識や皮膚疾患、美容皮膚科領域まで、連日全員で学習を行っています。私達は、日常診療の中で、レーザーの種類、波長やパルス幅のことを話題にしディスカッションをしますが、このような専門的な話ができるスタッフが在籍しているところはそう多くないのではないかと思います。
更に申し上げると、他の皮膚科クリニックで勤務するスタッフよりも、そして、内科や外科など他の科の医師よりも当院のスタッフのほうがよほど皮膚科領域の知識は豊富なのではないかと想像します。
 一方良い点だけではなく接遇的な面で苦情をいただくこともあり、改善点でもあります。コロナ禍前実施していた研修を現状では実施できておらず、今後の課題だと認識しております。

<当院の強み>
 このように当院の一番の強みは、医師だけでなく”スタッフ全員が皮膚に関する学習を絶えず行い、専門知識を有するプロ集団が診療に携わっている”、そして”一般皮膚科に関する知識だけでなく美容医療の知識も豊富なスタッフが診療にあたっている”ことです。そして全員が医学に誠実に向き合って診療にあたっている点です。


 

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