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【感想】2023.09.07 浦井の枕もと

過日、男性ブランコ浦井さんのトークライブ「浦井の枕もと」第2弾がヨシモト∞ドームIにて開かれた。7月の初回から間を空けずの開催に、その人気の高さがうかがえる。

安定の面白さ。
初回同様全てのエピソードが強すぎる。聞きたかった話が次々飛び出して来て、まるでファンの需要を完璧に把握してくれているかのよう。ファンサがすぎる…(盲目)
話す時の身振り手振り、表情、口調。期待通りの臨場感溢れる語りに、会場が一体となってあったかい笑いに包まれるのがとても心地よくて、あっという間の60分だった。

オープニング

前回同様ご自身の口からのタイトルコールに感動し高揚感が増す。また、今回も初回同様の「多分無理」に思わず笑ってしまった。このまま本シリーズお約束の口上になるのか?
マネージャー池本さんが描いたタイトル画には今回触れず。羊可愛い。

結膜下出血の話

当時界隈がとても心配していた左目爆発の件。過去の経緯も含めご本人の口から詳しいお話が聞けて、1ファンの心境としてとてもおもしろかっ安心した。

「人にいちいち説明するのがもう面倒」というのがらしすぎるし、共感もできる。でもまあ、あれはなかなかインパクトのある絵面なので、見た人はビックリ&心配するのも仕方ないと思う。

既往歴

過去同じ症状を二回経験してたとのことで、その原因の考察。
これまで幾度か耳にしたことがある、若手時代のネタ合宿番組「笑けずり」。泊まり込んでのネタ作り、他の芸人との競争、評価。一般人の私が知ったかするのもおこがましいが、相当過酷な時間だったのではと想像する。
それとなんとなくイメージで、そもそも「合宿生活」っていうのがあんま向いてなさそう。ほんと、なんとなくだけど。

しかしこの番組、ググったら講師陣も参加者もめっちゃ豪華。空気階段もいるし。漫才師編もあってAマッソやぺこぱも出てたとか。俄然観てみたい。

そして通院のくだりがめっちゃおもろかった。待ってましたの小芝居タイム。大好き。
初診察で見事にスカされ、
リベンジしたもののやはり同じ扱い。遠い記憶の中、半笑い(していたような気がする)医者を演じるところが、被害妄想バリバリで怨念が感じられてとってもツボった(誉めています)

ラヴィット!ロック2023の話

今回のライブ、自分的にはこの話が一番興奮した。ものすごく嬉しかった。あの舞台、ご本人たちはどう思っていたのか気にかかっていたから。

あの時の状況と心境を微に入り細に入りお話ししてくださって感無量。後日当時の写真を見て思い返して、1万人の大ブーイングをモロに浴びた当時の心情を想像して、本当に申し訳ないけど笑ってしまった。

余談だが、男性ブランコが10月からラヴィット!木曜隔週レギュラーになるという喜ばしい発表があった。それを受けて浦井さんが投稿したポストにラヴィット!ロックの画像が付いていて。
もしかして当時滅んだ自分たちへの供養?とか、または来年に向けてのリベンジ宣言?とか、勝手に想像してニヤニヤしてしまったり。

舞台をはけてからのミキ亜星くんとのやり取りもめっちゃおもろかった。亜生くんに散々言われて言い返した言葉、某ざじ評ともかぶるなんとも浦井さんらしい言い回し。
その後に続いた「弟で良かったな」っていう言葉は一瞬意味を図りかねたけど、「故に多少の傍若無人でも許したってんぞ」ってことなのかと解釈。もし、それを言ったのが昴生くんだったらどうなってたんだ…?

「18/40」の話

高嶋さんとの仲良し話、めっちゃ微笑ましい。浦井さんの演じる高嶋さんの振る舞いが剛毅すぎて。
憧れの人ヤスケンさんとの共演話も熱かった。推しの前ではただの強火ファンになってしまうところ、わかりみ深くてめっちゃ好き。暗殺者同士の会話、超聞きたい。お二人の渋い声が同じ舞台に響き渡る空間、この先現実になる日が来るといいなあ。

夏っぽいことをした話

ノープランお出かけの顛末。事実は不運の連続なのに、なんでこんなおもしろエピに仕上がってしまうのか。展開がほんともうマンガみたいだしリアクションがとんでもなく笑いを誘う。なんかもう、コントじゃない?
合間合間の心理描写も好き。あまり表情を表に出さなそうな浦井さんが、実は心の中で焦ってるとか想像すると笑っちゃう。

リクエスト即興トーク

お客さんからもらったお題で即興トーク。今回もやってくれるとは思わなくて嬉しい驚き。
違うコーナーを考えるのがめんどくさかったのかもしれない。

受験

天使と悪魔の小芝居超笑った。天使の声音が某有名ネズミみたいで。
親御さんに二度謝らざるを得ない所も、業が深くて聞いてる方は苦笑するほかない。

お気に入り(食べ物)

始めは「お気に入り」だけでひとしきり考え、何も出ず、テーマを絞り込んでもらう浦井さんがお可愛いかった。多忙すぎてお気に入りを作る暇もないのかと思うと不憫すぎるけど。
お店紹介、ぶっちゃけスタッフとかの力を借りてるのかと思ったらご本人の自力って負担がすぎない?邪念だなって思ってしまうのもすごくわかる気がする。

車で出かけてみたい場所

高速と聞いて即諦める浦井さんはやはり浦井さん。一瞬前向きになったと思いきや、すぐさま「ぇー」って言うところが好きすぎる。セ○の無理ゲー呼ばわりも腹痛いw
意図的か偶然か、結果最初のエピに繋げるあたりやっぱり話巧者だなあと。とても奇麗な伏線回収でめっちゃ感動。
ドライブ話はまたいずれ聞きたいな。もちろん同乗者はかつやまさんで。

エンディング

普段のラジオについてだいぶ分厚い予防線を張っていたけど、いやいや、今の多忙ぶりではなかなか無理でしょう。ゾンビ目にならないよう休める時には休んでほしいし、やりたいことをやってほしい。
そのやりたいことの中にもしもこの「枕もと」があってくれればファンとしては嬉しいけれど、やはり無理はしないでほしいなと。いやおかんか。

というわけで今回も最高だった。次回があることを切に切に切に願う。

おわり

余談

前回配信で観て、次は劇場で観たいと強く思い申し込んだら、なんとビギナーズラックでめでたく当選。
実はこれが初劇場。リアルで芸人さんを見る初めての機会だった。

破壊力、えげつなかった。

現実味が全くといっていいほど感じられなかった。夢心地とはこういうことなのかと、この歳になって認識を新たにした。
いやもうほんとに、自分の目の前に本物がいるということを、視覚に入っていても脳がなかなか認識してくれなかった。

さらに。

明転後にその姿が目に入った時、とんでもなく衝撃を受けた。いつもきっちりとセットしている前髪がラフな感じで額にかかっていて、笑顔と相まってとても柔らかな印象。

それに想像以上にお顔が小さい。スタイルが良い。
テレビや配信で何度か見たことのある服を着てる。かっこいいなと思ってたグレーのスニーカーを履いてる。
ちょっと言葉にならなかった。

トーク中も。眼鏡を人差し指の中ほどでクッってあげるいつもの仕草をしたり、頬に手を当てたり、唇を内にまきこんだり、たぶん癖であろう唇を軽く舐める仕草をしたり、顔は正面を向いて身体を少し斜めにずらしてたり、身体を大きく反らし天を仰いだり。

これまで自分の世界ではモニタの向こうにのみ存在していた「男性ブランコ浦井さん」が、自分の目の前に実在し、話し、動いている。
あまりに現実味が無さすぎて、ただただ食い入るように凝視するのみ。

トーク中、浦井さんがステージ際に近づいて来た瞬間があって、より近い距離で真正面からお顔を拝する形になり、一瞬息が詰まった。

声は当然マイクを通し、ステージ上のスピーカーから流れているので、なおさら目の前の人が話している、という現実感が薄く感じたのかもしれない。
ともかく終始、自分が今、この人と同じ空間にいるということが全く信じられず、実は超大型モニタに映しだされている姿なのではないかとか、そんな馬鹿で不思議な感覚のまま、時間はあっという間に過ぎていった。

ただただ良かった。言葉では言い尽くせないくらい、幸福感で満たされた1時間だった。
初めてのライブが「枕もと」で本当に幸運だったと思う。
もしかしたらこれが生涯最後の劇場鑑賞かもしれない。それなら尚更僥倖だと思った。

まあそうはいっても根が強欲なので、次の開催があったらまた申し込んでしまうに違いない。
推しの魔力は恐ろしい。

おわり

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