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【感想】2024.03.16 ZiDol ONEMAN LIVE in OSAKA

ZiDol ONEMAN LIVE in OSAKA
日時:2024年3月16日(土) 18:00開演
場所:味園ユニバース(大阪府)
出演:ZiDol(スーズ高見、マユリカ中谷、ニッポンの社長ケツ、紅しょうが稲田、男性ブランコ浦井)、kento fukaya
オンライン配信:3/16(土)18:00~3/23(土)18:00(1週間延長)

とうとうこの日が来た。約10か月の時を経て、我らが「すぐ会える、お金にならないアイドル」ことZiDolの再始動。
今回の舞台はZiDolセカンド楽曲『today is まにまに』の舞台となった大阪・味園ユニバース(公式曰く「勝手に聖地」)。そして待望の新曲初披露!これが盛り上がらないわけがない。嫌が応にも高まる期待。

案の定、今回も見事にぶっ刺さった。ZiDol最高!!文豪最高!!
新曲『赤裸々のリラ』が良すぎに良すぎた・・・。


1st:: ♬.*゚today is まにまに

前回のファーストソングは文豪シャウトが記憶に新しい『似非デレラ』だったけど、やはり味園ユニバースと言えばこれ!
初めて観る赤衣装での『まにまに』はめちゃめちゃ興奮した。ブランクのせいか最初ちょっとぎこちないなとも感じたけれども、気づけばテンションダダ上がり。大好きな「チュチュチュイ♪」の表情も相変わらずとってもキュート。

ちなみに今回のシャウト担当は高見雄登師匠(※)(38)。ZiDolの主役が満を持しての登場。相変わらず終始ニコニコしてめちゃくちゃ楽しそう。カメラに向けてもしっかりアピールしてくれるし、ZiDolの時はファンサの鬼と化す高見さんが一番アイドルしてて大好き。

(※)当ライブのMCコーナーにて、ケツくんとのひとくだりでkentoPが二人を漫才コンビの体でイジったことにちなんで(曰く「ぎんがゆうと師匠のケンカ芸」)。

話は少々前後するが、後日公開された公式TikTokの舞台裏映像を見て、ZiDol登場時の歓声の大きさに度肝を抜かれた(配信は歓声のボリュームが落としてあった)。『まにまに』が終わって中谷くんが開口一番バイクさんの前説の存在を疑ったのも確かに無理からぬことだった。それだけ大勢のファンが復活を心待ちにしていたという表れのようで、見ているこちらも勝手に胸が熱くなった。

さて、今回始まる前から大注目だったのはZiDolのエースにして最高の我が推し、文豪こと男性ブランコ浦井さんのヘアセット。
大分前にXのポストでその御姿を匂わせていたけれど、実際『まにまに』の衣装で登場した文豪を一目見た瞬間、ほんの少し、いや多少の違和感を感じてしまったのは否めなかった。

文豪ごめんなさい。私はやっぱり『まにまに』とか『maddy muddy』のヘアスタイルが好きかも・・・。「あの頃の玉置浩二」ヘアよもう一度・・・。
なんてことをつらつらと「その時は」思っていた。

2nd:: ♬.*゚赤裸々のリラ

待ちに待った新曲初披露のお時間。新衣装にも期待がかかる。
おなじみの幕間BGM。暗闇にぼんやり浮かぶセッティングしているシルエットがドキドキを加速させる。

そして明転。その瞬間心臓が跳ね上がった。

ZiDolのお姫様・稲田美紀嬢をとり囲む男性陣。傅くように左右に位置しているのが中谷くんと文豪という配役の妙!この破壊力たるや!!
しかもよく見ると、なんといなみきちゃんは中谷くんと文豪の膝の上にお座りあそばしていることが判明。
なんというかもう、声を失ったよね。良すぎる・・・グッドルッキングガイ・・・。

今回の衣装はグレーっぽいダブルのスーツ・・・かと思いきや、グレーっぽく見えたのは光の加減で実際の色は紫。後から発表された曲のジャケットも同じスーツだろうに色味が全然違って見えた。曲にマッチしてとっても格好いい。80年代っぽいレトロな雰囲気の中、『まにまに』とはまた違った大人のムードを感じる。

でもって肝心の文豪はというと。なんというか今回もまた。いや以前にも増して。

めっちゃ良い・・・・・・!!!

そう、この時点で『まにまに』で感じた髪型への違和感は完全に払拭されていた。ビジュアルが曲の雰囲気とマッチしてる。なにこれ不思議。

メロディはキャッチーでスタイリッシュなシティポップ。これは90年代的なテイスト?(後に80年代ミュージックを意識したものと知る)
手を回転させてぐっぱっする振り付けも素敵。『赤裸々のリラ』のタイトルをなぞり、全体的な配置も手の振りも風にさざめくリラの花を模したイメージなんだろうか。前回の『maddy muddy』にも通じるような振りとポジショニングにもときめく。

サビから始まる歌い出しはやはりこの人。ZiDolのメインボーカル、中谷祐太くんがその美声を響かせる。この最初の歌い出しで心をぐっと掴まれたといっても過言ではない。ほんっとに不思議なほどに良い声をしている。

そしてその美声をBGMにアップで抜かれたセンターいなみき嬢の表情こそが至高だった。いつもの豪快な笑顔とは異なる真剣なまなざしに心臓射貫かれた。過去最高レベルでかっこいい。

続くAメロは中谷くんと文豪のユニゾン。ZiDol歌唱の双璧を成す二人の美しい中音と低音が重なってしっとりと切なげに響く。この二人の声こんなにも合うんだと改めて感動。

そして今回もぜひあってくれと願っていた、いなみきちゃん×文豪のハモリパート。ここでまた心を撃ち抜かれた。いなみきちゃんの艶めかしい低めの声とオク下を流れる文豪のバリトンボイス。このハーモニーが震えるほどにカッコよく身体を芯から痺れさせた。

最高。いなみき文豪パート超最高。

さらに、サビに流れる文豪のオク下ハモリもめちゃくちゃ渋くて素敵で聞き惚れてしまう。

振り付けも曲意に沿った色気溢れるポージングが多数。Aメロ、中指と人差し指を立たせた右手を上に掲げて、それで目線を隠すように顔の前にかざす振りが煽情的で色っぽい。それ以外にも「指輪を剥ぐ(このワードチョイス!)」振りや2Aの文豪ソロから中谷くんと背中合わせになる一連のシーケンス、自分自身をギュッと抱きしめて腰を左右にクックッと動かす振り、などなど素敵振り付けが満載。
毎回めちゃめちゃカッコいいのに素人でも覚えやすく真似しやすい難易度低めな振り付けなのも素晴らしい。Ayumi先生最高。天才しかいないなこのチーム。

とにかく今回メロディ・振り付け共に過去最高級に好み。なにより歌割りが抜群。
特に今回2A~2Bは、文豪ファン全員の心を溶かしきるために生まれたのではないかという神パートで、ソロ、ハモりなど文豪の素敵な歌声を存分に堪能できる。視覚・聴覚双方から心を存分に刺されまくった。

そして極めつけ。
今回おそらくPが狙った一番の見どころかつ笑いどころ。

文豪のエアギター。

まさかこの令和の時代に推しの芸人のエアギターを拝める日が来ようとは、夢にも妄想にも思わなかったよね。あまりに衝撃的すぎて、最初は正直どういう感情で見たらいいかわからなかったまである。

だけど見るにつけ、なんかこう、クセになるというか。始めはどことなく照れが見えた文豪が段々とノリノリになってくる様を見て、こちらも楽しくなってきてしまったりして。
それにしてもほんっっっとになんでもこなせるなこのお人は。器用がすぎる。

エアギターの最後、腕を振り下ろしそのままうつむく文豪と、そこにフェードインするように落ちサビをエモーショナルに歌い上げる黄色い閃光のシーケンスも心震えるほど魅力的。
今回の曲は全てが見せ場と言ってもいいくらいどのシーンも良すぎて目が離せなかった。

さて、曲が終わってMCコーナー。

「まさかエアギターでキャー言われるとは思わなかった」

というご本人の言と、後に続いたいなみきちゃんが大笑いしながら放った、

「浦井くんがヒーローすぎる」

って感想は、それを目撃した多くの人の「それな!」って感情を一点に集約したに違いない。この日の文豪はまさしくZiDolのエアギターヒーローだった。(ぼざろを思い出すタイプのオタク)

極めつけ、続いて出たいなみきちゃんの「なんで我々がそれを応援せないかんの?」って至極真っ当な文句が、前回ワンマンでのワニダンスのくだりを彷彿とさせて、さらに面白さが倍倍に。そう、これこそがZiDol。コント96%ワーキャー4%アイドル。

3rd:: ♬.*゚似非デレラ

MCを挟んでなんとまさかの3曲目。前半で全て出しきるつもりかZiDol。
黄色の体力は持つのか。(曲が終わるたびにめっちゃハァハァしてるし)

今回の『似非デレラ』は『赤裸々のリラ』の衣装で披露。
これがね。『まにまに』は全く気にならないのに、前回『maddy muddy』の黒衣装で大騒ぎしこの日も『赤裸々』の衣装で披露した『まにまに』はめちゃくちゃ良いと思った(後述)のに、『似非デレラ」だけはやっぱりいつものスーツが好きだなあって思った。だいぶやっかいな『似非デレラ』強火ファンだと改めて自覚。

でもセンター高見さんの生き生きした表情は毎度こちらのテンションを爆上げしてくれるし、文豪とケツくんのラップは言わずもがな最高。
そして我らがお姫様も相変わらず可愛さ国宝級。落ちサビで中谷くんの首根っこを掴んてガッと引き寄せ、次の瞬間突き放す。中谷くんの「ええ~~~!?」っていう表情と突き飛ばされる姿めっちゃ笑った。終わった後Pに新喜劇NGくらうのも最高。

コーナーライブ(一部感想)

今回最も心に残ったのは、最初のコーナー『ZiDolは5人で一つ』。『赤裸々のリラ』の間奏~落ちサビが流れている間に4人各々が様々なチャレンジを行い、サビが来た瞬間に最後の一人があるお題に沿った表情で決めるというチャレンジ企画。この時の高見さんの発言が、配信で観ている私の心をぐっと熱くしてくれた。

まずは文豪がエアギタープレイをしてからチャレンジを始める流れに。ひとしきり文句を言いつつも渋々従う文豪に高見さんが言った。


「ちゃんと配信組にも聞かせてあげてな」


すると文豪がカメラに向かってビシっと宣言。


「ちゃんとやりますからね。配信の皆さん。見ててくださいね」


その宣言に違わず文豪はカメラに向かって全力でエアギターをプレイ、終わるとすぐさまけん玉にチャレンジし見事一発でクリア。
いやかっこよすぎるやろ!ほんとにお前はほんとに~~~!!(by やさしいズタイさん)

でもって最高にグッジョブなアシストをしてくれた高見雄登(38)師匠はというと、続くペットボトル立てをものの見事に失敗し全員から(特に文豪から)ブーイングを受ける羽目に。可哀想すぎる。
でもありがとう師匠、カッコよかったよ!!

この件はここで奇麗にオチたと思った。が、まさか高見さんのこの言葉を後にもう一度思い起こすことになることになろうとは、この時は予想だにしなかった。

final:: ♬.*゚today is まにまに

コーナーライブで決めたコール&レスポンスを実践。リラ衣装で踊る『まにまに』、ひっっじょーーーーーに良い!

文豪パートのコーレスは、もはやお約束となったご自身の双子の妹さん方のお名前。ご自身のパートといなみきちゃん用のコーレス「ウーバー!!」を聞いた時に思わず笑ってしまっているのが可愛い。

そして、最後に雄登師匠が自身の男声コーレスで大変傷ついたお顔をなさった時、「ようやったようやった!」と慰める文豪が大変尊かったことだけは、時が経っても心の内にしっかりと刻んでおきたい。(その後大爆笑する文豪までセットで)

余談だが、高見さんは表情の作り方が大変お上手だと思う。今回のコーレスへのリアクションもそうだし、前回の『maddy muddy』披露の時の「らぶおじとのダンスでまさかの全かぶり」顔もめっちゃ面白かった(見えないのにちゃんとお顔を作る真面目さも含めて)。「残念な表情」がめちゃくちゃ映える方だと思う。
そんな師匠がコーナーライブのキメ顔で思いっきりNGくらうの、腹痛くなるほど笑った。

encore:: ♬.*゚赤裸々のリラ

パフォーマンスを重ねるごとにクォリティが上がるでお馴染みのZiDol。その期待を今回も裏切らなかった。
この2度目の『赤裸々のリラ』こそ、自分にとって当ライブ最高の神パフォーマンスだった。

2番は文豪のソロから始まる。先にも言ったが、とにかくここの歌割りが最高に天才的でSNSでも大絶賛。文豪の色気爆発。カメラワークもバチっとハマって最強に良かった。表情管理も相変わらず絶妙。

そして二度目のエアギター。(コーナー含めれば三度目)

これがもうね。盲目と言われても、どう思われても致し方無いのだけれど。けど本当に恰好良いと思った。

テクニックとしてエアギターの上手い下手はわからない素人だ。なので文豪のエアギターが技術的に上手なのかどうかは評せない。でも。

プレイに入る瞬間の、あのスイッチが入ったような感覚。振り向きざまの笑顔。そして情熱的なパフォーマンス。最初は笑顔だったけど徐々に苦しそうな表情に変わっていく。それでも全身全霊を込めて、全力でプレイしてくれている(ように見えた)。疲労困憊であろうはずなのに絶対に手を抜かない。文豪のその姿が本当に恰好良くて痺れた。

そして極めつけ。
コーナー中に高見さんが言ってくれた「ちゃんと配信組にも聞かせてあげてな」。これが頭にあったのか、そんな意識は一切なかったのかはもちろんわからない。けど、でも。

下手側でのプレイの時、カメラにぐっと寄って微笑んでくれたのは、私の見間違いではなかったと思う。

胸が熱くなった。恥ずかしながら感動で泣きそうになった。コーナーの時はもちろんお笑いとしての見せ場込みでカメラに向かって思いっきりやってくれたけど、まさか曲のパフォーマンスの時にも配信カメラを意識してくれるなんて。

目の前に存在しない、配信で観ているファンのことも気遣ってくれた高見さんと、その要請に120%のパフォーマンスで応えてくれた文豪の心意気に感動し心の底から感謝した。ZiDolを推していて本当に良かったと思い、ますますZiDolが大好きになった。


2024年3月20日午前0時。『赤裸々のリラ』が各サブスクサイトでリリースされた。リリースされた瞬間から今日まで、ZiDolメンバーの歌唱と楽曲が奏でるサウンドに日々酔い続けている。

新曲披露の後のMCコーナーでkento Pが「らぶおじさんっていうアーティストwとコラボした曲の披露はございません」と言っていたが、曲のジャケットを見てもやはり『maddy muddy』は一度限りのスペシャルな曲で、ZiDolとしての正統な3曲目は今回の「赤裸々のリラ」なんだろうなと思った。前2曲と同様に5人の姿を映したジャケットと曲を象徴するカラーが印象的に目に焼き付く。特に今回は目線を隠したレイアウトが、妖しげな魅力を醸し出していてとても良い(若干1名を除くw)。

推しである文豪から発せられる魅力は、東京ワンマンの時の強烈さとはまた違う鮮烈なインパクトだった。特にヘアスタイルと衣装のコーディネイト、曲調と振付け、歌声全てのマッチ具合ときたら本当に驚愕もの。プロって本当に凄い・・・。
特に最後のアンコール、頬を伝う汗が男の色気を増幅させていた。今回も文豪必殺のスキル『魅了』が会場勢にも配信勢にもかかりまくっていたに違いない。

ライブは終わりZiDolメンバーはまた各々本来の姿に戻る。まさに一夜の夢。でもそれがいい。たった一日の鬼パフォーマンス。そこにZiDolの魅力が全て詰まっている。
ライブ終わりにプロデューサーが発した「ZiDolは夏ごろ戻ってきます!」の言葉を信じ、今や大好きな曲筆頭に躍り出た「赤裸々のリラ」を聴きながら次の復活を心待ちにしていよう。

おわり

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