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カプースチンのピアノ曲

去年、今年と、カプースチンを弾くことに明け暮れた一年だった。
でも、今思うことは、失敗も多かったし、いまだに人前で暗譜で弾くのは
怖いが、だんだんカプースチンを練習するときのコツがわかってきて、いい感じじゃないかな?ということだ。楽観的。一度どん底まで落ちて(オーバー)心がカチカチに固くなって、のびのびした演奏からはほど遠くなってしまった。そこからの復活?

今月の16日に縁あって銀座のレストランでカプースチンを弾いたのだが(貸切パーティ形式の弾き合い会)、クラシックのステージやアマチュアのコンクールでの本番とは違う雰囲気の中で、割と楽しく弾けた。それまでとは違い、ある程度リラックスしたパーティの場で弾くことが、この曲に対して気持ちが柔らかくなるきっかけとなった。

カプースチンの「8つの演奏会用エチュード」。8曲のうち、どの曲から始めるのがいいのか?最初はそんなことも考えず、有名だから、という理由で一曲目の「プレリュード」から始めた。これをジャズと思って、コード進行の分析から始めたのも思えば的ハズレだった。頭でジャズ理論を考えて、余計仕上げに時間がかかった。どうすればよかったのか、早く仕上がったのかは今だにわからないけれど、多分、カプースチンには何かしら他のクラシックの作曲家の作品とは違うアプローチの仕方があるのだろう。それくらいしかわからない。

まぁ、「プレリュード」はできるようになった。アマチュアのコンクール2年目で、早いテンポで弾けるようになった。仕上げるのに時間はかかったが、ある程度満足はいったので、これからも、度々弾いていこうと思う。

「8つの演奏会用エチュード」の中で次に取り掛かったのは7曲目の「間奏曲(intermezzo)」だ。これは、実は一番やりたかった曲だ。youtubeで韓国のピアニスト、ソン・ヨルムさんの演奏を聴いたことがきっかけだ。うまい!そして、ジャズのリズムとクラシックのテクニックがセンスよく噛み合っていて、ぜひ、私も弾いてみたい、と思わされた。この曲の難しさも知らずに楽譜を見始めると、、、言わぬが花でしょう。

それが2年前。2年かけてなんとか人前で暗譜で弾けるようになりました。今はヘトヘトなので、この先、もっとこの曲を上手く弾くことができるようになるのかは、全くわからない。長くやったからといって上手くなるとも限らない。

一旦休憩しましょうか?ゆったりとした別の曲や、以前に弾いた曲をまた練習し直していこうと思っている今日この頃です。
かといって、カプースチンの「8つの演奏会用エチュード」の残りの6曲を諦めたわけではない。(しつこい)

ひょっとして、もっと取り組みやすい曲があったのではないか。たとえば3曲目の「トッカティーナ」とか最後の「フィナーレ」とか?

と、うすうす考えながらも、今練習しているのは、6曲目の「パストラル」だ。これも難しい。でも、「プレリュード」「間奏曲」と弾いてきたおかげでカプースチンの練習の仕方が少しわかってきたような気がする。この曲は、もっと早く仕上がりますように、と願うばかりだ。

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