その瞬間に気づいた幸福が一度だけある。同時に「これはもう二度とない」と分かってしまった。
うたた寝からふと目を覚ますと、自分をはさんで左右で息子たちがスヤスヤ寝息を立てていた。下の子は息が苦しくこんな風に安眠することが奇跡だった。
兄弟そろって寝顔を見せている、たったそれだけ。

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