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[観劇・感想]劇団こふく劇場 『ロマンス』

本当に素敵な作品に出会うと、言語化をしたくなくなる
私には言葉にする権利も力もないと思うのです
でも、自分がそうなるためには味わうだけではいけなくて
咀嚼し、飲み込み、吸収し体の一部にしなければいけない
これはその際にでた排泄物です
皆さんに排泄物をシャアするなんてとも思います
でも、SNSなので見たい方だ見てください笑

感想からお話しすると・・・(あー書きたくない)
精密に作られた美しい機械時計をまじまじと見ている感覚でした
その針の一振り、一振りにどこまでも続く永遠があり
役者の方々は時にはその針に、時には刻まれた記号(数字)であり
私はその様式の美しさをただただ眺めているような
そんな感覚でした

「ロマンス」と何に宿るのか
歌謡曲の歌詞の中?
舞台上の劇的なワンシーン?
皆が憧れる夢や理想の中?
 
きっとそれだけではない。
電車の中で人とすれ違う刹那
何気ない知り合いとの立ち話
カウンターで向かい合う常連客の食事の仕草
そんな物の中にも、
きっとロマンスは内在している

秒針が刻む1秒は、ただの1秒ではない
世界にいる80億人が平等に体感する奇跡の一部なのだ

電子の文字にすると、陳腐な文章しか書けない
このロマンスは伝えられない・・・(くそ!)

(全然関係ないですが、私はカリオストロの城の
くそ!人を排泄物扱いしやがって、ふーんだ ってセリフが好きです)

時計のお話をしましたが
今回の作品は本当に様式美が際立っていて

こんなに人間くさい作品なのに
その臭さを消すことで、こんなに人間が浮き立つのだと感銘を受けました

その後、交流会があり
代表の永山さんとお話をさせて頂き、その真意も直接お聞きする事ができました
(他の参加者もいる中で、幾つも質問してしまい申し訳ありません)
宮崎の演劇が生活の中にある世界線
札幌との違いを痛烈に体感
 
その世界線では
人の個性に対する考え方すら違うのだなと
新たな生き方が垣間見えた気がして
私の人生の中で,ずっと握りしめているような宝石を頂けたように思います

本当にありがとうございました

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