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自己紹介 | 医学部休学した話

はじめまして、はかないと言います。春から休学中の大学生です。
時間があるので、前から興味があったnoteを始めることにしました。桜が咲く前から、始めよう始めようと思って、気づいたら散ってました。

のんびりマイペースでやっていきます!

ここでは休学に至った経緯を書きたいと思います。

休学という選択は今では珍しいことではないかもしれません。ここに書かれている内容も、発信するほどのことではないかもしれません。
でも、自分にとって休学は大きな決断で、その過程でいろいろ考えたり悩んだりしたときに、インターネットで休学した方の記事を探し参考にしていました。
誰に届くかわかりませんが、同じような思いを抱えている若い世代に向けて書きたいと思います。


プロフィール

地方公立高校→推薦で医学部入学→ストレートで進級現在4年→1年間休学中
メンタル不調でも、海外留学でも、経済的理由でもなく。ただ休学したいので休学した。1年後の4月から復学予定。その後の進路は未定。


休学するまで

留年したら死ぬ

多くの医学生は、少なくとも僕の知るかぎり、「留年への恐怖心」を最大のモチベーションとして生きている。

テストやレポート、実習に追われ、目の前のことに没頭せざるを得ず、視野が短絡的になり、単位取得が目的化する。『役に立つのか?』『意味があるのか?』といった余計な疑問は持たず、淡々とこなす力が試される。
テスト勉強をしていて時々我に返ったときに、「今の僕たち、単位取得欲求だけに突き動かされた獣だよね」と友達と笑いあったこともあった。特に僕は、その単位取得欲求が他の人より強かったかもしれない。

一般受験で医学部は厳しいからと、ダメでもともと推薦だけ医学部を受けた僕。奇跡的に受かったものの、医学部に入るのに見合わない学力だったために、「大学に入ったら自分が一番下だと思って勉強しろ」と担任教師に言われた言葉が呪いとなって、ずっと頭の中にこびりついていた。

周りの皆は頭がいい。自分は頭も要領も悪い。コンプレックスと悔しさをバネに、「絶対ストレートで大学を卒業する」と自分の中で決めた。「留年したら死ぬ」という強迫観念に駆り立てられて、明日の課題、来週のテスト、単位それだけを考えて必死にくらいついた。

そのかいあって毎年10人以上留年する関門の低学年時代をクリアすることができた。でもせっかく覚えた知識もテストが終わればその瞬間に忘れる。勉強が血肉になっている実感はなく、虚しさを感じつつも、それに気づかないふりをして次の勉強に取り掛かる日々が続いた。

休学を考えたきっかけ

3年生になる前の春休み。もうすぐ大学が始まるという憂鬱な気持ちを抱えていた時。大学の図書館で本(政治の本だったと思う)を読んで、大きな刺激を受けた。そして何をおもったか、その足でお世話になっている大学教授のオフィスに「何か面白いことやりたいです!」と突撃しに行った(今思えばとても失礼ですが)。
その先生は大学の留学プログラムを担当されている方で、「一年間休学して留学してみたら?」とアドバイスをいただいた。
そこで気が付いた。ポジティブな意味での休学(=留年)も存在するのか。留年=悪だと信じて疑わなかった自分にとって、その発見は衝撃的だった。

休学して何する?

休学という選択肢の出現によって僕の中で起こった変化。
まず、「留年しない」が唯一のモチベーションだったため、勉強のやる気が簡単に消え失せた。よく考えたら、別に留年しても死なないし、そうやって視野を狭くして突っ走て来た結果として、自分が何をやりたいのかどこを目指しているのかわからなくなってしまったことを初めて自覚した。
そして、これまでに蓄積してきた学生生活への不満と環境に過剰適応しすぎたことによる精神的疲労が表面化し、漠然と「休学したい」気持ちがどんどん膨らんでいった。

では休学して、何をするのか。それはそれで、あまりの自由度の高さに逆に思い悩んでしまった。なぜ医学部に入ったのか、将来何をやりたいのか自問自答せざるを得なくなった。大学の相談窓口や留学の説明会に行ったり、研究室、インターンシップ先に連絡をしたり色々情報を集めてたりもしたが、明確な目標が見つからなかった。

「留年したらいけない」と長く言い聞かせてきたため、そういう価値観が内面化していて、休学をするのなら、それなりの大義名分と強い決意を用意しなければいけないと思っていたのかもしれない。
情報収集することにもかなり労力と時間がかかる。3年生になってとりあえず目の前の勉強に集中する必要があったので、休学後のプランは落ち着いたら考えよう…と先延ばし先延ばし。



気づいたら3年生が終わっていました!

頭で考えてもわからなかったので、とりあえず休学届を出し、今に至ります!
ちなみに言うと、僕の家庭は経済的には恵まれていません。親の立場からすれば休学せずにそのまま卒業して早く働いた方が良かったと思います。それでも自分の決断を尊重し、応援してくれています。それを心に留めて、毎日に感謝して過ごそう、ということをひとまず休学の一つの柱にしようと思っています。

突然大学を休むと言っても温かく応援してくれた友人、よくわからない理由で休学を許可してくれた大学、こうしている間も社会を回し続けている大人たち、全ての人に感謝と敬意をこめて、休学生活を楽しみます!

この休学期間中で何を経験し、何を学び、何を感じたか。その軌跡をnoteに記録していきます。

3日坊主で終わらないように、頑張りますので宜しくお願いします。



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