医療ケアができる生活施設「介護医療院」とは

介護医療院とは、本格的な医療ケアができる、要介護者のための生活施設です。2017年に廃止された介護療養型医療施設の代わりに作られました。長期的な治療と介護を両立しており、要介護者の新たな受け入れ先として注目されています。

介護医療院では要介護者の日常的な生活のサポートから、入浴、食事、排せつなどの身体介助、などの介護、リハビリ、レクリエーション、そして医療従事者による医療行為も行われます。必ずしも自立や社会復帰のみを目的としているわけでは無いので、看取りケアなども行います。

医療行為が充実している施設であるため、医療によるサポートが必要な要介護者が優先して受け入れられます。基準は65歳以上で要介護認定を受けている人、40歳以上で特定の疾患を持っていて要介護認定を受けている人です。医療サポートが必要ないと判断された場合には、基本的に入院はできません。

施設内には介護職員だけでなく、医師、看護師、リハビリ職員、薬剤師、栄養士など、様々な分野のスペシャリストがそろっています。

設備は介護施設と病院の中間のような感じです。医師や看護師が常駐する診察室や、入居者がくつろぐ談話室や食堂、リハビリルームもあります。部屋は個室、多床室、ユニット型に分かれており、入居者のプライベート保護は徹底しています。

料金は要介護のレベルによってことなり、要介護1だと1日714円、要介護5だと1,251円です。多床室やユニット型だと少し割高になります。