「告白できずに…」
『はぁ…やっぱりか…』
体温計に表示された数字は“38.0”
しっかりと発熱
とてもじゃないが、動ける気がしない
“今年こそは”
そう決めてから3回目の夏祭り
彼と約束した神社には行けそうにない…
《ごめん、体調悪くて…今日、行けない…》
彼にメッセージを送った
・・・
ピロンッ
『ん…』
気づいたら眠っていた
どのぐらい経っただろう
時間を確認するついでに音の鳴ったスマホを見た
《そっか…残念だな…》
と、彼から返信があった
『今年こそ、告白したかったのに…』
と、呟いていたら…
「なにがしたかったって?」
『え…?』
スマホから声のする方に顔を向けると…
『なんで、いるの!?』
「なんでって体調悪いって連絡あったし…
おばさんに聞いたら、看病してやってくれって…」
『だからって…勝手に入るな///!』
「ったく…来たのにそんな言い方ねぇだろ…
帰るぞ?」
『えっ!?帰っちゃだめ!』
「わかってるっての…
ちゃんと看病してやるから早く直せ」
『うん…』
・・・
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