暗闇で気づく想い
「はぁ、はぁ、はぁ…何なのよ、いったい…」
『知るかよ、そんなの…』
「よりによって、なんであんたと…」
『そりゃ、こっちのセリフだ…』
なんで私たちがこんな会話をしているかというと、
ことの始まりは数時間前に遡る…
・・・
?1:みなみん、おはよっ!
美波:史緒里じゃん、おはよう。美月は?
史緒里:待ち合わせの場所に来ないから、
おいてきた(笑)
美波:相変わらずだね〜
史緒里:そっちは?
美波:ん?私の方って?
史緒里:“幼馴染”君?
美波:あいつ?いつも一緒には行ってないよ?
史緒里:中学のときは一緒だったでしょ?
美波:うん…そうだったんだけど…
史緒里:だけど?
美波:なんかわかんないけど、
距離空いちゃったんだよね…
史緒里:うーん…なんでかな…
「しーちゃん、待ってー!」
美波:ん?なんか走ってきてない?
史緒里:美月じゃん(笑)
美月:しーちゃん!?なんでおいてくの!?
史緒里:時間に来ないからだよ(笑)
美波:これは史緒里派かな(笑)
美月:みなみん、おはよっ!
美波:おはよう(笑)
美月:ところで、なに話してたの?
美波:さらっと、流したね(笑)
史緒里:美波が幼馴染君のこと好きーって話し(笑)
美波:ちょっと!史緒里!?
史緒里:えー(笑)違うの(笑)?
美波:違うよ!少し、寂しいかなって…
美月:ふーん…みなみんはその幼馴染君が好きなんだ(笑)
美波:美月まで何言ってんの!?
美月・史緒里:違うの?
美波:違わくないけど…///
美月:照れてんの可愛いな…
史緒里:それな…
・・・
『ふあぁ…』
「随分眠そうだな、〇〇(笑)」
〇〇:正月で体鈍ったから昨日1日動かしてたら疲れたんだよ(笑)
男1:確かに(笑)俺はきついかも(笑)
〇〇:しかも、あのバカのスパイク鬼痛いのよ(笑)
「誰が、バカだって?」
〇〇:あぁん?
男1:おい、バカ…
〇〇:やべっ…
美波:〇〇?あとで付き合ってね(笑)?
美月:みなみん、大胆(笑)
史緒里:ご愁傷様です、〇〇君(笑)
〇〇:美月・史緒里、なんとかしてくんね?
美月・史緒里:無理(笑)
美波:美月と史緒里もふざけないで?
・・・
〇〇:さてと、バレないうちに…
美波:おい。逃がすわけないでしょ?
美月:捕まってる〜(笑)
史緒里:しっかり絞られてね〜(笑)
美波:美月と史緒里はまた今度ね?
美月・史緒里:うん…
美波:行くよ、〇〇
〇〇:はい…
・・・
美波:はぁ、はぁ…今日は終わりね…
〇〇:やっとかよ…
ほぼぶっ続けて3時間ってアホじゃねぇの…
美波:さっさと片付けるよ〜
〇〇:はいよ〜
〇〇:これ運んだたら終わりだろ…
美波:手伝うよ〜
〇〇:いいよ、1人でいけるし
美波:自主練付き合わせたし
〇〇:はいはい…
・・・
〇〇:これで、終わり!
美波:わざわざ付き合ってもらってありがとう…
〇〇:…
美波:なんで黙ってんの?
〇〇:いや、素直に感謝されんの珍しくて…
美波:しばくよ(笑)?
〇〇:物騒だな…
美波:そういえば美月達もだけど…
私のこと、悪く言ってたし、お仕置きしないとね…?
〇〇:えっ?冗談だろ…?
美波:ふふっ(笑)本気だよ?
〇〇:ちょっと待て、話せばわかるだろ?
美波:問答無用!
ガチャン!!
〇〇・美波:!?
ガチャリ
〇〇:はっ?
美波:まさか、鍵かかった?
〇〇:んなわけ…
ガチャガチャ
〇〇:マジで鍵かかってる…
美波:嘘っ!?ちょっと!誰かいませんか!?
〇〇:ってか、今何時だ!?
美波:多分7時過ぎてる…
〇〇:確か7時過ぎたら鍵閉まるとか顧問言ってなかったか?
美波:そういえば…
〇〇:それで締めに来て俺らに気づかなかったんだな…
美波:嘘…
〇〇:まぁ、運良くカバンとかはあるけどスマホは充電切れてるし…美波のスマホは?
美波:私も切れちゃってる…
〇〇:じゃあ、仕方ねぇか…
美波:えっ?どうするの…?
〇〇:ここで朝まで待つしかねぇだろ?
多分、もう誰も来ないし
美波:えっ?嘘っ…何なのよ、いったい…
〇〇:知るかよ、そんなの…
美波:よりによって、なんであんたと…
〇〇:そりゃ、こっちのセリフだ…
まぁ、幸い着替えはあるし着替えるか…
美波も風邪引かないように着替えろよ
美波:うん…
・・・
ギュッ
〇〇:ん?美波、なにしてんの?
美波:…ぃ
〇〇:なんて言ったの?
美波:グスッ、暗いの怖い…
〇〇:はっ?マジで言ってんの?
美波:うん…
〇〇:気の強い性格になってるくせに、
そういうのは昔から変わんねぇんだな(笑)
美波:笑わないでよ…
〇〇:とりあえず着替えさせて…
汗かいたまんまだと風邪引くし
美波:だめ…ずっと抱きつかせて…
〇〇:せめて体制は変えさせてください…
美波:しょうがない…
〇〇:だからって上に乗るなよ…
美波:うるさい、黙って抱かれろ…
・・・
美波:ねぇ…
〇〇:どした?
美波:‥き…
〇〇:ん?なんて言ったの?
美波:…好き///
〇〇:・・・
美波:なんか言ってよ…///
〇〇:いや…///
こんな状況なのに、そんなこと言われるとは思わなくてさ…
美波:思わず出ちゃったんだもん…///
それより、返事は///?
〇〇:返事?
美波:みなは好きって言ったよ///?
〇〇は?みなのこと、どう思ってる…?
〇〇:俺も好きだよ…///
美波:ほんと…?
〇〇:ほんとだよ…///俺の彼女になってほしい…///
美波:グスッ、はい///
〇〇:なんで泣いてんの(笑)?
美波:わかんないよ…
でも、昔から好きだったから嬉しくて…///
〇〇:俺も昔から好きだったよ…///
でも“幼馴染”って関係を壊したくなかった。
だから、言えなかった…
美波:言ってくれて嬉しかったよ
〇〇:これからよろしく、みな
美波:“みな”?
〇〇:ダメだった?
美波:美波って呼んでほしい///
〇〇:わかったよ、美波
美波:えへへ///
・・・
一方、
美月:どうなったかな〜あの2人?
史緒里:案外、みなみんが“好き〜”って言っちゃうんじゃない?
美月:だったらいいな〜盛大に冷やかさないと(笑)
史緒里:そうだね〜(笑)
・・・
美波:ところでさ…
〇〇:ん?
美波:いつになったら、ここから出れるの?
〇〇:あっ、忘れてたわ…
美波:まぁ、いいや…〇〇と一緒なら///
〇〇:まぁ、朝には出れるだろ(笑)
後日談、鍵をかけたのは用務員のおじいちゃん
私達のことが気になった美月・史緒里のおかげで朝にならずに出ることができました
まぁ、かなり冷やかされましたが…///
by美波
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