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秋祭り、次の季節へ約束誓う

「あーむ、ん…さすがみたらし団子」

『なんで祭りでみたらし団子なの…?』

「みたらしは世界を救う、だよ」

と謎理論をドヤ顔でかます

『なんだよ、それ…』

「引かないでよ」

『呆れてるんだよ…』

「せっかく“可愛い幼馴染”とお祭り来てるんだから、楽しまないと」

『自分で“可愛い”って言うのな(笑)』

「だって事実だもん」

・・・

「ところで、〇〇はいつまで彼女作らないの?」

『いきなりなんだよ…』

「〇〇でも好きな人ぐらいいるでしょ、
なのに“幼馴染”ってだけで高校生なっても
一緒にお祭りなんて(笑)」

『それはさくらも同じだろ…』

「私は告白されまーす」

『じゃあ付き合えばいいんじゃないの?』

「一目惚れしましたーとか見た目ばっか…
そんなのキュンとしないじゃん(笑)」

『そういうもん…?』

「そういうものだよ(笑)
〇〇は告白なんてされたことないからわかんないよね(笑)」

『…』

「図星だった(笑)?」

『悪かったな、モテなくて』

「いいじゃん、モテなくて」

『はぁ?』

「1人ぐらいはいるよ、〇〇を好きな人…」

『いればいいけどな…』

・・・

『しかし、祭りなのに浴衣では来ないんだな…』

「だって“秋祭り”だし、
一緒に来てるのが〇〇だから(笑)?」

『なんだよ、それ(笑)』

「一緒に来てるのが“幼馴染”だもん、私服で結構」

『どうやったら浴衣で来るの?』

「条件クリアできたらだね〜
まずは“夏祭り”、もう1つは…」

「そもそも来年かよ…そんでもう1つは?」

『それは…自分で見つけないとね〜』

「なんだよ、それ…せめてヒント」

『しょうがないな〜といっても難しいなぁ…
それが、ヒント?』

「なんで疑問形?」

『なんとなく(笑)!
強いて言うなら今日のわたしの発言にヒントあり(笑)!』

「はぁ?」

『ちゃんと見つけてね、答えを』

『来年は浴衣で来たいな…』

と、〇〇には聞こえない声で呟いた…

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