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「雪かきとブラコン妹」

「うぅ、寒っ…」

午前9時、いつもよりかなり遅い時間に目覚めた

今日は休み、朝日を浴びるためにカーテンを開けると…

「げっ…なんだよ、これ」

外を見ると辺り一帯、銀世界のようだった

「雪かきか…しねぇと車も出せんな…
しゃあねぇや…」

・・・

「ちっ…しんどいな…」

『お兄ちゃん!』

「和!久しぶりだな… 」

『久しぶり!』

「急に来て、どうしたんだ?」

『昨日、連絡したよ?見てないの?』

「見てなかった…」

『もう!ちゃんと見てよ!』

「ごめんって(笑)ところで、なんで来たの?」

『お母さんがお兄ちゃんの様子見てこいって。
あとはお買い物デートしてあげようと思って(笑)』

「なんで上からなんだよ…」

『いいじゃん!どうせ暇でしょ!?』

「この状況見て暇だと思うか?」

『じゃあ和も手伝う!』

「あ〜ありがとう?」

『その後デートしてね?』

「わかったよ(笑)」

『ほんと!?』

・・・

「思ったより、早く終わったな…」

『和が手伝ったからだね!』

「そうだな」

『…お兄ちゃんが素直に褒めてくれた…』

「買い物、なしにしようか?」

『嫌だ!行きたい!』

「冗談だよ(笑)準備するから待ってて?」

『お兄ちゃん!冗談言わないで!
それと早くしてね!』

・・・

「さてと…んで、どこ行くんよ?」

『お洋服みたい!』

「わかったよ」

ガチャ バタン!

「シートベルトちゃんと着けろよ〜」

『着けたよ!』

「じゃあ、行くか!」

『うん!』

ブラコン気味の妹を助手席に乗せ、
わがまま叶えにお出かけ…

『誰がブラコンでわがままだって(笑)?』

…なんで心の声がバレるんでしょう…

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