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口説きのレベルを上げる”恋愛心理術”

藤井隆博です。

この『口説きのレベルを上げる”恋愛心理術”では、文字通り女性を口説く際に使っていける恋愛心理術を解説していきます。

具体的な使い方を書いてあったりもしますが、どのような心理効果
が裏にあるのか?そのテクニックの本質はなんなのか?といった部分も含めて紹介していくため、本質を理解したうえで、ご自身で応用して使っていただくことが可能です。

それを踏まえたうえで、読み進め、実践していってもらえればと思います。

それでは早速、見ていきましょうっ!

・ツァイガルニク・ザイガルニック効果

ツァイガルニク効果とは、
人は

1、中途半端になっている作業や仕事は強烈に頭に残ること
2、作業が完了するとすぐに頭から消えてしまうこと

というものです。

具体例としては、この心理効果が発見されたキッカケの話があります。

これが発見されたキッカケが、ブルーマ・ツァイガニクという心理学者とその仲間がレストランで昼食をとっているときに、何にも書き留めず注文をすべて記憶し、正確にすべて持ってきてくれるウェイターがいたことでした。

ツァイガルニクさんたちは、このウェイターさんの記憶力に驚きました。

で、店を出た後にそのウェイターさんに話しかけて、ツァイガルニクさんたちがどこに座っていたのか、何を注文したのかわ聞いてみたら、すっぱり忘れてしまっていた。ということがありました。

まさに、タスクが進行している間は驚くほどの記憶力が継続し、完了した瞬間に頭から消えたというわけです。

ちなみに、聞いていた音楽を途中で止めると、その後あたまの中でその曲が無限リピートされるのもツァイガルニク効果が働いているからです。

テレビ番組で、いい感じのところでCMに入るのも、ツァイガルニク効果で視聴者を続きが気になる状態にしてチャンネルを変えられないようにしたり、ドラマや漫画で1つの話の終わり際で続きが気になるような、中途半端な状態で終わるのも、この現象を狙っているからです。

では、これを具体的に活用するためには、どうすればいいかというと・・・

1、途中で切り上げる

例えば、会話を中断するという方法。

中途半端なところで中断することにやって、ツァイガルニク効果が働き、続きが気になったり、まだ話したくなったりし、相手の脳に残すことができます。

で、ここでポイントとなるのが、中断するタイミングです。

よりツァイガルニク効果を強烈に発動させるには、盛り上がったタイミングで切り上げること。

盛り上がっているタイミングや続きが気になる話、期待感が膨らんでいるとき、そんな時に中断すると相手に強いモヤモヤを残すことができます。

例えば、一緒に帰っているときに、2人が別れるポイントに合わせて会話を盛り上げていき「じゃ、こっちだから。じゃね!」とか。

「ちょっと、やらなきゃいけないことあるから、また今度ゆっくり話そっ!」とか。

+αで、このツァイガルニク効果を残す切り上げのタイミングで、連絡先交換や次会う約束などを打診すると通りやすかったりします。

なぜなら、相手も続きが気になるモヤモヤを解消したいという心理が強くなるので、そのためにLINE交換や次会う約束をしやすくなると、続きを話す、またゆっくり話そうという自然な理由があるため、応じてくれやすくなるからです。

また、デートはあえて足りなさを残す、というのもツァイガルニク効果に繋がります。

要は、満足するまで過ごすのではなく、あえてちょっと物足りないな、もうちょっと一緒にいたいなくらいで切り上げる。

これによって、単純に話し足りないだけであったとしても「もっと一緒にいたかった」「また会いた」などにも繋がりやすくなり、次のデートも取り次ぎやすくなるというわけです。

2、予定を組む

例えば、先ほどのような次のデートの予定や、また今度話すという約束など、未来の予定。

これを結んでおくことによって、完了するまでツァイガルニク効果が働き、マインドシェアを奪いやすくなります。

また、モノの貸し借りなどもここに入ります。

貸している間、借りている間は返すまではタスクが完了していない状態。

デートの別れ際に『家着いたらLINEして』なども未来の予定になります。

そのタスクが完了するまで頭に残る。

3、小出しにする

例えば、初めて会ったときはレベル1くらいの深さの自分の情報を出す、次はレベル2z、その次はレベル3・・・というように小出しにしていくことによって「会うたびに知らないことが出てくる」「まだ、この人のことを知り尽くせていない」「もっと知りたい」という印象になり、好奇心を刺激される。

つまり、『未完である』と感じられる。

まさに、ツァイガルニク効果は完成すると頭から消え、未完のモノにマインドシェアを奪われる心理現象。

この”未完”を体現するのが『小出』だというわけです。

このように、すべてを一気にさらけ出さない、簡単に喋りすぎない。

そして、まだ知らない部分や継きがあると感じさせることによって『未完』を体現し、ツァイガルニク効果が働く。

そして、追いかけたくなるというわけです。

4、あえておあずけ

ツァイガルニク効果を残す方法というのは、言い換えると『あえておあずけ』をすることとも言えます。

気になる話をして「続きは今度ね」というおあずけ。
物足りない程度でデートを終わらせて、満足感をおあずけ、など。

セックスのおあずけなんかもまさにこれで、例えば相手が食いついてきていて、シュートを打てば確実にゴールできる状況、相手も求めている、そんな時にあえておあずけをします。

で、上手く焦らせば焦らすほど、エネルギーが蓄積されて、引き金を引くとドカンと爆発する。

要は、おあずけは本番の炎を燃え上がらせための油。

これをやるとさらに食いつぎが上がるし、求める側とおずけする側で上下関係も築かれるし、M心もくすぐることができます。

ただ、注意点としては、確実にシュートを打てばゴールが決まる状況まで食いつきを上げてから、おあずけをすること。

別に相手が求めていなければ、相手にとっておあずけにならないので。

例として、セックスを挙げましたが『相手が求めているモノをあえておあずけする』という部分が本質になるので、相手の欲求があってそれを焦らすことによって増幅させ、執着に近いモノへと膨らんでいくというイメージです。

・サンクコスト

サンクコストとは何かというと、日本語で言うと埋没費用。
要は、今までかけてきた戻ってこない費用のことで、行動経済学の概念です。

ソシャゲにどんどん課金してしまう、ギャンブルの辞め時を失う、UFOキャッチャーで熱くなって必要以上にお金を投入してしまう。

というのも、サンクコストをかけて、抜け出せなくなる例です。

ここでやめたら、今までかけてきたお金がパーになってしまう。
だから、投入したコストが大きいほど、やめられなくなるという心理現象。

で、コストというのは、お金に限らず、時間、感情、労力、モノなども含まれます。

また、サンクコストを費やすと、人の脳はそれを正当化する方向に認知が動きます。

例えば、男性に対してサンクコストを費やした女性の脳内では、「これだけ彼に尽くしている(サンクコストの事実)→私は彼を好きだからそうしてるんだ(認知)」といった具合で、無意識下で認知が形成されます。

単にハマって抜け出せなくなるだけではなく、このような認知にも繋がってしまうことが、サンクコストが強力である所以です。

では、サンクコストを蓄積させるためはどうすればいいかというと、概念の通り、お金や時間、感情、労力、モノなどを自分のために使ってもらうことです。

以後、紹介していくテクニックの中には、自分のために何かをしてもらう系のものがいくつかあり、それがまさしくサンクコストを蓄積させる具体例ともなっています。

また、ここで重要となるのは、コストをかけさせることです。

特にいい人止まりで終わってしまう人や女性がいまいち追いかけたくならないという人は、女性に費やししてもらうコストが少ないことが、その要因の1つであったりします。

つまり、いい人であるがゆえに、女性に気を遣ってしまったり負担をかけさせるようなことはしなかったりし、その結果として当たり障りのない人になってしまい、コストもかけられない。

わかりやすく言ってしまうと、「ムカつくことが多い」「傷つけられることが多い」「不安にさせられることが多い」そんな男に女性に惚れやすかったりハマりやすかったりします。

これも要は、感情を消費させることができているからでもあります。

いずれにせよ、自分に対してなんでもいいのでコストをかけてもらうことが重要であり、それをしないことは実は機会損失であるというわけです。

そして、人は思っている以上に”してくれます”。(時間を作ってくれたり、わがままを聞いてくれたり、困ったときに助けてくれたり、などなど)

このサンクコストをちょっと意識的に引き出すだけでも、かなり女性の食いつきが上がってきたりしますよ。

・アドバイスツーキング

アドバイスツーキングとは、要は相手にアドバイスを求めるということです。

人は、自分にアドバイスをしてくれた人もそうですが、それ以上にアドバイスを”求めて来た”人に好意を抱きやすくなる性質があります。

なぜなら、人は「教えたがり」であるからです。

実際に、人にアドバイスを求められると、自尊心もくすぐられて気持ちよく助言したくなるし、人に何かを教えるのって結構楽しいですよね。

自分は頼られている、人の役に立っている、という実感から承認欲求が満たされるわけです。

なので例えば、「友達が彼女とのこんなことで悩んでて~、女子目線ではどうなの?」とか、相手が美容関係詳しい子だったらそこらへんについて教えてもらうとか、単純にアドバイスや意見を乞うこと自体が効果的ではありますが、特に「誰でもいいわけじゃなく、君にこそ聞きたい」というスタンスだったり、その子が得意な分野についてアドバイスーキングを行うと、より効果が増大します。

また、お気づきの通り、これによってサンクコストにも繋がります。

なぜなら、自分のために考える・アドバイスをするという消費を行ってもらうこととなるので。

・自我関与

自我関与とは、自分が深く関わったことに対しては、それだけ思い入れが強くなり、そのことを意識するようになること。

要は、相手視点で言えば、自分(俺)に対しての自我関与を強めてもらうこと

逆に、こちら視点で言えば、相手の人生や頭の中という相手の領域に自分を入れ込むこと

これがポイントとなります。

そして、この自我関与と密接な関係にあるのが、『フィードバック』です。

フィードバックとは、自分の行動などに対し、結果や評価が返ってくることです。

例えば、女の子が「自分の発言で笑ってくれた」「自分の行動で喜んでくれた」「自分の話で感動してくれた」というフィードバックをくれると嬉しいし、「もっと笑わせたい!」「喜ばせ甲斐がある!」となりますよね。

そして、尽くしたくもなっちゃう。

それによって、自我関与が強まっていきます。

このように、自我関与とフィードバックは関係しあってサイクルが回り、「私がこの人の人生に影響を与えているんだ!」と感じられるようになり、「この人には私がいないと」「私にはこの人がいないと」という状態になっていく、というわけです。

そしたら、フィードバック。

「相談のってくれてありがとう!なんか楽になったわ」とか「○○のおかけで助かった」とか。

それによって、女性は「私が人の役に立った!」「私がこの人に良い影響を与えた!」と、自尊心がくすぐられたりします。

そして、また相談したりお願いをしたりした際が、より快く受けてくれるようになり、気持ちよくなって”あなたのために”な行動や心理が強まっていく。

自我関与も強まっていくというわけです。

ちなみに、この時に「○○のおかげ!」「○○がいたから・・・」という感じで、名前を入れてあげると、相手に”自分が関与した”と意識されやすくなります。

このようにして、自我関与を強めていく・相手の中で自分の存在を大きくしていくことによって、特別な存在になっていくというわけです。

・認知的不協和の解消

認知的不協和の解消とは、自分の中で、認知と事実の間に矛盾が生じると、その矛盾を解消するために、脳が事実を都合のいい解釈に捻じ曲げる、というような脳の性質です。

言い換えると、『事実』に合わせて『認知』が作られるとも言えます。

例えば、「私は軽い女ではない」という認知が元々ある。

でも、「初対面の男の人と寝てしまった」という事実が出来上がる。

すると、「軽い女ではない、なのに初対面の男と寝た」という不都合な事実、矛盾が生じます。

で、この矛盾を解消するために、「私は軽い女ではない。だから初対面の好きでもない男と寝るわけがない。そうだ、私はその人のことが好きなんだ。好きだから寝た、だから軽い女ではない!」と、脳がほぼ無意識で認知を捻じ曲げて、正当化するという感じ。

で、実際にその男を好きになる、と。

サンクコストをかけさせると、これと同じ現象が起こります。

要は、
好きでもないのに、たくさんコストを費やした。
好きでもない男に、振り回されている。
という矛盾。

すると、この認知的不協和を解消するために、「たくさんコストを費やした、ということは、私はこの人が好きなんだ。」「振り回されている、ということは、惚れてしまってるんだ。」と脳が認知します。

そして、実際に好きになるというわけです。

この認知的不協和の解消を利用することは、非常に有効な手段となります。

なぜなら、相手の心を直接動かすことはできなくとも、事実を作ることはできます。

そして、認知は事実に合わせて作られる。

つまり、既成事実を作ってしまえば、それに合わせて相手の認知・心は動いてしまうからです。

具体例を出すと

・自己開示をした(事実)
てことはこの人に心を開いている(認知)

・つい考えてしまう(事実)
てことは気になっている(認知)

・嫉妬してしまった(事実)
てことは惚れてしまっているのか(認知)

・身体距離が近い(事実)
てことは心理的な距離も近いんだ(認知)

といった具合です。

例えば、ツァイガルニク効果を例に挙げると、中途半端な状態を作ることによってツァイガルニク効果で相手の脳内では『つい考えがち』の状態(事実)が出来上がる。

すると、その事実に合わせて認知的不協和の解消が働き、脳が「つい考えてるってことは好きなんじゃね」という意味づけを行って、実際に好きになってしまう。

これは現実でもよく起こっている現象です。

セックスしたことによって好きになったという例を挙げたように、まず既成事実を作ってしまうことによって、相手の認知はそれに引っ張られて作られる。

だから、既成事実を作ることが非常に重要であるというわけです。

・ベンジャミン・フランクリン効果

ベンジャミン・フランクリン効果とは、18世紀のアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリン提唱したもので、簡単に言うと、他者を助けることによって、その人に好意を感じてしまうという心理現象。

これがベンジャミン・フランクリン効果と呼ばれている所以がまさにそうで

ベンジャミン・フランクリンは、あまり仲の良くない議員を味方につけるために、彼に対して親切をして好意を得ようとしたのではなく、「本を貸してほしい」とお願いをすることによって、その議員と仲良くなることに成功したというお話です。

これはまさに認知的不協和の解消が働いている例で、相手の議員からすると

「お願いを聞いて、本を貸してあげた(助けてあげた、力を貸した)」
「ということは、私はこの人に好意を持っているんだ」的な方向に脳が無意識レベルで認知を形成するというわけです。

親切にしてもらったから好きになったのではなく、好きだから親切にしたのではなく、親切をしたから好きだと思い込んだというわけです。

このように、助けてもらうこと自体が親密感や好意に繋がります。

そもそも、助けてもえうとは何かというと、ここでは、物を持ってもらう敵な物理的な負担から、教えを乞う、モノを借りる・もらう、わがままや要求を叶えてもらう、などなどの”してもらう”とかコストをかけてもらう敵なことを含めた、お願いを聞いてもらうこと全般を指します。

やはり、助けてもらうとか自分のために何かをしてもらうというのは、関係構築において非常に効果的な手段であるわけです。

・ネームこーリング効果

これは、人は自分の名前に対してポジティブな感情を抱きやすく、名前を呼んでくれた人に対しても親密感や好感を感じるようになるというものです。

心理学的にも一番心地良く感じる言葉は、「好き」や「愛している」などよりも、「自分の名前」を呼んでもらうことだと言われているほど。

実際に、アメリカで行われた実験では、男女に15分間会話をさせて、会話の中で相手の名前を呼んだ場合と呼ばなかった場合の印象を尋ねました。

すると、名前を呼んだ時の方が「フレンドリー」「社交的」「もう一度会ってみたい」など、相手に対して好印象を残す結果になりました。

なので、ちょっと意識的に名前を入れてあげる。

例えば、「今ひま?」とLINEするところを「○○今ひま?」とか、普通の会話の中でも「お酒強いよね」のところを「○○ってお酒強いよね」とか。

ちょっとしたことではありますが、これが結構ボディブローのように効いていきます。

逆に、全く名前を呼ばないと、ずっとよそよそしさが残ったり非モテ感にも繋がったりします。

なので、当たり前のようにサラッと名前を入れてあげる。

シンプルですが、結構大事です。

・単純接触効果

単純接触効果とは、簡単に言えば、人は会えば会えほど好意を持つ(接触回数が多いほど好意を持つ)といったものです。

ある実験では、実際にはクラスメートじゃない女性3人に講義に参加してもらうというもので

・女性Aは5回
・女性Bは10回
・女性Cは15回

それぞれ講義に参加してもらいました。

ただし、この女性はその講義の教室でただ座っているだけ、他の学生と一切会話をしませんでした。

その後、クラスの男子生徒に魅力を評価してもらったところ、

女性の魅力度は講義に参加してた回数と相関していました。

つまり、会話すらしなくても、単純に接触回数が増えるだけで魅力度が高まるというわけです。

また、別の実験では被験者に対して、ある人物の写真を一瞬だけ繰り返し見せるということを行いました。

ちなみに、このときに被験者はその写真が表示されたことを意識できないくらい一瞬しか写真を表示しませんでした。

にもかかわらず、その後、被験者に対して、一瞬だけ見せた写真の人物とそうでない人物の写真のどちらが好きかを尋ねると、意識上では捉えていなかったにもかかわらず、一貫して表示されていた人物のほうを選んだのです。

単純接触効果に関しては、よく「接触回数を増やしましょー」くらいで語られることが多いですが、もう少し深いところを言うと、”相手が意識できないレベルでの接触”でも効果があるというわけです。

それを踏まえたうえで、単純接触効果をより効果的に活用するためにはどうすればいいかというと・・・

1、単純に接触回数を増やす

これはもうそのままで、会う頻度や話しかける頻度を増やすとか、マメに連絡するとか、直接的に接触する回数を増やすといったことです。

2、視界に入るポジション

これも、1つ目と似たような感じ、且つ、結構細かい部分ですが、相手の視界に入るポジション取りです。

例えば、相手よりも後ろの席に座るよりも前の席に座ったほうが、相手の無意識に触れる回数が増える。花火大会で花火側に立ったほうが相手の視界に自分が入る、と言った具合です。

3、プレゼント

プレゼントをあげれば、相手はそれを使ったり見たりするたびにこちらのことを思い出して、それによっても単純接触効果は働くということです。

なので、一回使って終わりではなく、何度も使うようなものをあげることによって、相手にはそのたびに単純接触効果がザクザク働いていくというわけです。

これに関しては、モノを貸してあげるのも同様です。

4、LINEのアイコン

LINEのアイコンも、LINEをするたびに視界に入るものなので単純接触効果が働く。

そして、アイコンを自分の写真にしておけば、その効果を享受することができるという話です。

5、LINEのやり取り

これに関しては、継続時間とラリーの回数。

ラリーの回数に関しては、長文で1往復とりも、短文でz2往復のほうが接触回数が高まります。

また、長文で完結させずに、短文でやり取りが完了しない状態を作る。

また、それによってやり取りの継続時間が長くなることによって、ツァイガルニク効果も働きます。

ツァイガルニク効果は、完了するまで頭に残り続ける・無意識下でその対象について考えてしまう、といった心理効果でした。

そして、単純接触効果が、頭の中での接触によっても効果が発揮されます。

つまり、ツァイガルニク効果自体が、単純接触効果にも繋がるというわけです。

また、LINEでのやり取りに限らず、SNSで更新することによって、相手の視界に入ることも単純接触に繋がります。

というわけで、単純に接触回数を増やすことによって、意識的にも無意識的にも親近感や好意に繋がる。しかも、それは相手が気づかないくらいの無意識レベルの接触でも効果がある。

これを念頭に置いて、少しでも接触回数を意識的に増やすようにすると、これまたボディブローのように効いていきますよ。

・フット・イン・ザ・ドア

別名『段階要請法』。

最初に小さな要求を飲ませ、それから関連するもっと大きな要求を出すと、それも承諾されやすくなるというものです。

これは有名なテクニックでありますが、具体例としてジョナサン・フリードマンとスコット・フレイザーの実験があります。

実験では、カルフォルニアの住宅地を回り、家主に「公共サーピスのための看板を設置させてほしい」と頼んで回るものでした。

で、その看板というのが「安全転運をしよう」と大きく下手な字で書かれたものであり、大多数の人は依頼を断り、承諾率はわずか17%でした。

しかし、これにある工夫を付け加えるだけで承諾率が76%に上がります。

そのある工夫とは、看板設置を頼む2週間前に「安全転運するドライバーになろ」と書かれた小さなシールを玄関先に貼ってほしい。という些細な頼みごとをすることでした。

で、この取るに足らない頼み事に住民のほとんどは承諾しました。

この時点でフットインザドアの発動条件が揃いました。

あとは、その2週間後に例のダサい看板を設置させてくれと頼むと、76%の人が承諾したのです。

まさに4倍以上も承諾率が高まったわけです。

で、このフットインザドアの効果的な使い方に関しては、大きく分けて2つあります。

1つは、本命の要求を投げる前に小さな要求にOKをもらっておくこと。
もう1つは、OKのレベルを上げていくこと。

1つ目に関しては、上述した実験と同じようなものです。

例えば、飲みに行きたいのであれば「今度飲み行きましょー」と軽く投げておいて、「ぜひぜひー」と社交辞令でもいいので、小さな「OK」を引き出しておいてから、後々しっかり誘うとか、万単位でお金を自分に使ってほしいのであれば、一杯奢ってもらうとか数百円貸してもらうといった小さな「OK」を先に引き出しておく。

そして、もう一つの『OKのレベルを上げていくこと』とは何かというと、これ女性と恋愛関係に進んでいく中で常に行っていくと、スムーズに着実に関係を深めていけるのですが。

簡単に言うと、レベル1の小さなOKをもらえたら次はレベル2のOKに、そしたらレベル3のOKに・・・というように、もらえるOKを段階的に上げていくということです。

ざっくり示すと、例えば

お酒を飲むという社交辞令でのOK
一緒にお酒を飲むOK
1件目の後も一緒にいるOK
手を繋ぐOK
家に行くOK
キスをするOK
セックスするOK

という感じ。ほんとにざっくりですが。

このように、小さなOKから積み重ねていき大きなOKをもらっていくことは、フットインザドアが働くため、次のレベルのOKをもらいやすい状態で、次の段階に関係を深めていけるわけです。

逆に、ずっとレベル1の段階で足踏みをしていると、関係もなかなか深まっていかない、と。

このように、『本命の要求を投げる前に小さな要求にOKをもらってこと』『OKのレベルを上げていくこと』というフットインザドアを使っていくことによって、こちらの要求に対する承諾をもらいやすくなるし、関係も深まっていきやすくなる。

しかも、色々ば場面で応用して使うことだできるので、覚えておくとかなり便利ですよ。

・ドアインザフェイス

まずドアインザフェイスとは、フットインザドアとは逆で、最初に大きな要求を出して、それを断らせた後に、それよりも小さな本命の要求を出すと承諾されやすくなる、というもの。

例えば、「旅行いこう(大きな要求)」と投げて、「いや、さすがに旅行は無理」と断られた後に「じゃあ、週末飯いこ(本命の要求)」と投げると、「まあ、飯くらいならOK」と承諾されるというもの。

で、この裏では何が起きているかというと、「譲歩の返報性」が発動しています。

要は、一度断られて諦める、つまりこちらが譲歩する。

すると返報性の原理が発動し、次にこちらがお願いをすると相手は譲歩しやすくなる、つまりお願いを聞いてくれやすくなるということ。

なので、上記の「旅行」からの「飯」の例のように、ギリNGになるようなもの(あまり突拍子のないものだと効果が薄れてしまう、且つギリNGかなくらいの要求を投げてワンチャンOKもらえたらラッキーくらいを阻って)

「次、○○ん家で飲みなおそ」でNGをもらったら、「じゃあ、普通に二軒目いこっか」とか「カラオケいこっか」と本命の要求を投げる。

夜遅い時間で「今からご飯行こ」でNGをもらったら、「じゃあ、ちょっと電話しよ」と本命の要求を投げる。

このように、初めにNGをもらうような大きな要求を投げることによって、譲歩の返報性が発動して、次の要求を飲んでくれやすくなる。

且つ、初めに大きな要求を投げやことで、それが基準となって、次の小さな要求がより取るに足らないことのように感じられる。

それによって、本命の要求にOKをもらうことができるようになります。

実際に、社会心理学者のロバート・チャルディー二博士の実験によれば、この手法を使うことによって、承諾率が約3倍高めることが分かっています。

こういったちょっとしたテクニックでも、結果が大きく変わったりするので、ぜひ使いこなしていってください。

・返報性の原理

返報性の原理とは、何はをしてもらったらお返しをしなければいけないという義務感を伴う心理現象。

そのため、めちゃくちゃケチな人でも、レストランで店員さんからアメを1つもらうと、店員さんへのチップが3.3%増加し、アメを2つもらうと増加率は14%にあがったという研究もあります。

要は、”お返し”の性質です。

で、ここで覚えておいてほしいのは、”返報性はあらゆることに働く”ということです。

例えば、こちらが好意を示すと相手もこちらを好意的に思ってくれるという『好意の返報性』、こちらが自己開示をすると相手も同じように自己開示をしてくれるという『自己開示の返報性』、こちらが譲歩すると相手も譲歩してくれやすくなるという『譲歩の返報性』など。

それ以外にも、経験的にもよくあるかと思いますが、優しくしてくれた人にはこちらも優しくしたくなるし、愛想がいい店員さんなんかにはこちらも普段より愛想よく接するようになるし、逆に敵意を向けられるとこちらも敵意を持ってしまたりするのも返報性の一種であります。

つまり、何が言いたいかというと、こちらが欲しいものは、先にこちらから相手に与える。それによって、返報性が発動して、相手もそれをこちらに返してくれやすくなるということです。

なので、例えば相手から自己開示を引き出したいのであれば、「あならはどんな人ですか?」よりも「僕はこんな人間です」とか「僕はこんな人間です、あなたはどんな人ですが?」というように、こちらから先に与えることで、相手から自発的に引き出されやすくなるし、話してくれやすくなります。

好意に関しても自分に対する関心についても、「くれくれ」ではなく、まずは与えて返報性を引く出して相手から自発的に引き出す、ということを意識すると、上手くいきやすくなります。

・自発的特徴変換

自発的特徴とは、会話中に出てきた第三者の印象や特徴が、そのまま話し手の印象や特徴に置き換わってしまう現象です。

例えば、僕が誰かの悪い部分を言っていた場合、その悪い部分の印象が僕の印象になってしまう。

逆に、僕が誰かのことを褒め称えていたら、そのポジティブな印象が僕に乗っかってくる、といったところです。

なので、簡単に言えば、人を悪く言えば悪い印象が自分に乗っかってくるし、人を良く言っていれば良い印象が自分に乗っかってくるわけです。

つまり、自分のことではなく第三者のことを悪く言ったりダメな部分を挙げたり、他人を下げて自分を良く見せようとしていたとしても、その内容がそのまま自分の印象として乗っかってしまうので、避けたほうがいい。

逆に、第三者を褒めたり良い部分を話したりすることは、それだけで自分自身に良い印象を持たれることに繋がるから、積極的にやっていったほうがいいというわけです。

知らずに前者のことをやってしまっていると、どんどんマイナスポイントになってしまうし、後者のことをやっているとプラスポイントが加算されていくわけなので、自発的特徴変換も覚えておくと便利です。

・カタルシス効果

カタルシス効果とは、「精神の浄化」みたいな意味で、要はネガティブな感情を吐き出させた相手に好意を持つという性質です。

自分の不安などを一緒に共有できる人がいる、というだけで安心に繋がるので。

なので、重要となるのは

1、ネガティブを引き出すこと
2、そのネガティブを吐き出させてあげること

です。

それこそ返報性を利用して、相手からネガティブを引き出したりして(ネガティブな感情を出すということは深い自己開示に当てはまります)、それを共感したり傾聴したりしながら吐き出させてあげる。

カタルシス効果がまさにそうですが、女性からネガティブを引き出せると、かなり心を開かれたり深い関係になりやすくなります。

・学習性処女理論

学習性処女理論とは、自分の知らなかったことを教えてもらったり、経験したことのないことを体験させてくれた相手に好意を持つこと、

で、単純な知識だけでなく、自分の価値観をひっくり返してしまうほどの影響を与えた人は強く印象に残り、好きになりやすくなります。

例えば、真面目な子が不良の男の子に興味を持ったりするのも、若い子が一回り以上年上の男性に憧れと同時に恋心を抱いてしまうのも、まさこれです。

では、この学習性処女理論の効果を恋愛で発動させるためにはどうすればいいのかというと・・・

1、初体験を提供する

要は、相手にとっては初めての体験だったり、未知の世界であることを提供する、と。

例えば、相手がドライブデートをしたことがないのであればドライブデート、少し高いめのお店に行ったことがないのであれば高めのお店に、ダーツをしたことがないのであればダーツを、など。

相手にとって初体験となるだろうことを予測してそれを提供したり、普段の会話の中から、したことがないけどしてみたいことなどを汲み取っておいて、それを提供すると初体験の提供による学習性処女理論が効きやすくなります。

2、価値観を変える

価値観を変えるほどの影響を与えた人を好きになりやすい、というのが学習性処女理論でしたが、まさにそれです。

ただ、『価値観を変える』といわれると難しく感じるので、もう少し簡単そうに言えば、例えば相手の常識を壊すような意見なんかもここに当たります。

人目を気にして、他人に良く思われることが重要であり、人に迷惑をかけるのは悪いことなんだ、と思い込んで苦しんでいる子なら

そんな人目を気にする必要もないし、他人にどう思われるかより自分がどうしたいかのほうが重要であり、インドでは「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教える

的な価値観を提示してあげれば、自分の中の常識ではないんだ、それに縛られる必要はないんだ、と気づくことができ価値観が変わるみたいなイメージです。

3、その他大勢とは逆のことを

そもそも学習性処女理論は、相手がされたことがないことや言われたことがないと、相手が未体験なことをする、ということがポイントでした。

なので、その他大勢とは逆のことをしたり言ったりすることは、それに繋がります。

例えば、その他大勢が
・かわいい子に”可愛い可愛い”する
・年下に甘えさせる
・年上に頼る
ということをしているのであれば

逆のことというのは
・かわいい子は男友達の様に
雑に扱い
・年下に頼ったり教えを乞う
・年下に甘えさせる
などなどです。

もっと言えば、例えばあまり恋愛経験がない子であれば、エスコートして女性扱いして、夜景見せに行くくらいのベタなデートを体験させてあげたり

美女で結構お金を持ってる感じの男によく口説かれているのであれば、庶民的な店に連れて行ってゲーセンでUFOキャッチャーやるくらいのことで一緒に楽んだり。

かわいい子とかわいくない子がペアでいたら、かわいくない子のほうに優しくしたり積極的に話を振ったりして、かわいい子はイジったり多少雑に扱うなど。

このように、学習性処女理論を狙っていくことは恋愛ではかなり有効な戦略で、なぜなら『特別な存在』『唯一の存在』になりやすいからです。

逆に、『ありふれた存在』になってしまうと、あまり自分に対して価値を感じられづらくなります。

なので、”相手にとっての初めてを提供する”これを一個目的として持っておくと、男女関係に発展しやすくなります。

で、もっと根本のことを言うと、自分自身が色んなお店を知っているとか、色んな遊びを経験している、色んな事を知っている、色んな世界を見ている、色んな夜の技術を持っているなど、相手に色々な”初めて”を提供できる引き出しをたくさん持っておくことが、今回の話のメリットを享受できる土台の底上げになるので

そういった男磨きを
していくのもいいかと思います。

というわけで、『口説きのレベルを上げる、使える”恋愛心理術”』ぜひ参考にして、実践して、女性を口説き落としていってもらえればと思います。

知は武器となりますので、ガンガン使いこなしていってください。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

ではでは!

藤井隆博

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