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【白猫TCG】はじめてのTCG、はじめてのサービス終了。【日記】

この記事を、白猫TCG運営事務局の皆様、白猫TCG現プロデューサー:のはらP氏、そして白猫TCG元プロデューサー:KMP氏に捧ぐ。

①あるカードゲームの終わり。

2020年6月、1つのカードゲームが終わりを迎えようとしています。

名を「白猫プロジェクトTCG」。アプリゲーム「白猫プロジェクト」のキャラクターが登場するカードゲームです。

始まりは2017年5月。折しもその直前に同じくアプリゲームをその発端とする「パズル&ドラゴンズ トレーディングカードゲーム」がサービス終了に追い込まれていたこともあり、発表当初は順風満帆とは言えない始まりだったように記憶しています。

「ソシャゲ発のTCG?すぐ終わるに決まっている」

「ユーザーの課金をドブに捨てるつもりか?」

「猫ごときが龍を超えられるはずがない」

様々な声が飛び交う中、その作品は船出しました。
生き馬の目を抜くトレーディングカードゲーム業界。
果たしてこの作品は1年持つのか。
実際、私も発表当初はそのような思いを抱いていた一人でした。

それまで、人生でトレーディングカードゲームの経験といえば、コロコロコミックにあこがれて何もわからずパックを買ったデュエマくらいなもので、ほぼカードゲームの経験は0とって差し支えなかった自分。

まさか、そんな自分がこの後白猫TCGにドはまりするとは、夢にも思っていなかったわけです。

②推しに惹かれてTCG参り。

そんなわけでしばらくは気にも留めていなかったわけですが、同年7月に入り、事態は急変します。

構築済みデッキ、「真夏のDreamer」の発売発表です。

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▲きっかけにして、自分にとっての原点。

アプリを主に遊んできた自分にとって、このころから現在に至るまで最も好きなキャラクターがカスミです。

「カスミが描き下ろしでカード化される」・・・その事実は自分をこの商品を購入させるのに十分すぎる動機でした。
ただ、このころはまだ、「コレクションとして持っとけばいいや」程度の認識で、ガチで遊ぶのとは程遠い状態でした。

そんな私を、白猫TCGの世界に本格的に連れてきてくれたのが、白猫TCGイベント「バロン道場」の存在。

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▲自分にとってのすべての始まり。

ちょうど構築済みデッキ発売の直前に開催されたこのイベント。
「せっかくデッキを買うのだから、ルールくらい覚えても罰は当たらないだろう。」
そう思った自分は、このイベントの初心者ティーチング部門への参加を決意します。
ちょうどその時に、今までオンラインで白猫本家を一緒に遊んでいた方も同時に参加することとなり、人生で初めてのオフ会を経験することになります。

ルールを覚え、勝手知ったる仲間と練習し、一緒に遊んだ結果。

「白猫TCG面白い!!!」
この結論に至るのに、そう時間はかかりませんでした。

③カスミとともに三千里

それからというものの、白猫TCGの魅力にすっかりとりつかれてしまった自分は、カスミと一緒になんとか勝てるデッキを作れないものかと日々模索していました。
当時はまだ地方に住んでいたもので対戦機会もさほど多くなく、各地で開かれているフレンドミーティングにも参加せず身内とばかり遊んでいる状態でしたが、それでも本当に楽しかった。

▲いやほんと混じりっけなし純度100%で楽しんでた

そんな私が初めて対外的な対戦を行うことになったのが「友情フレンドミーティングIN伊丹」。当時兵庫県在住だった自分にとって初めての大会です。

頭の中にあるのはとにかく「カスミで勝ちたい」という思いだけの自分。
当時実装されていたカスミのカードを最大数搭載したデッキで無邪気にも会場へ駆けていきました。

しかし結果は、

全敗。
大会だけでなく、その会場でのフリー対戦も含めて全敗。
勝てない。一勝もできない。

本当に悔しかった。
実力が足りていない、経験が足りていない、そんなことはわかっていました。ただ、推しを勝たせてやれない自分の不甲斐なさが、ただただ情けない限りでした。

自分にはカードゲームは向いていないのか。
失意の中過ごしたイベントでしたが、最後の最後にいいことがありました。

③忘れられない勝利を経て

そのイベント内にはもう一つ、目玉となるイベントがありました。
それがKMP--白猫TCGプロデューサーとの対戦会です。

朝早くに会場入りし、対戦会の順番を勝ちとっていた自分。
そのころには散々負けた後だったので、まぁなんとか対戦の形になればいいなとすっかり自信を無くしていたのですが、この対戦で思いもよらぬことが起きたのです。

それは、初めて推しのカスミで試合を決定づけられたということ。

補足すると、この試合はハンデ戦で、プロデューサーは全40枚のデッキの中に、デメリットとなるとあるカードを3枚搭載する縛りで戦っていました。

周囲からすれば勝てて当たり前。

しかし、自分にとっては何にも代えがたい、身内以外との対戦での初めての勝利。それも、推しが最大限活躍した形での。

この経験から、自分は好きなキャラクターを使って勝つことに目覚め、そのために様々な知識を仕入れ、デッキを長い時間かけて練っていきました。
相も変わらず、メインは身内との対戦でしたが、それでもたまに参戦した対外的な公式イベントでは、徐々に戦績がよくなってきました。

▲とにかくカスミを洗練することだけを考えてきた日々。

徐々に成長していくデッキ、そしてプレイング。
慣れている人ならばもっと上達速度も速かったのでしょうが、カードゲーム自体未経験だった自分にとっては長い道でした。
それでも、徐々に勝てるようになってきたのは本当にうれしく、また充実感を感じました。

そして、ついに結果に結びつく時が来ます。

第1回しらとり杯…いつも遊んでいた身内の中での大会でしたが、その大会ではじめて優勝を収めることができました。

伊丹での全敗から、実に7か月後のこと。

発売当初に疑念の声を投げかけていたカードゲームで、リアルでの友人がたくさん生まれ、その上ここまで楽しませてもらえることになるとは、夢にも思っていませんでした。

④関東引っ越し、さらなる遊びの展開

2018年の4月になると、就職のために関西から関東へと移住。
よりネコカが盛んな土地で、更なる遊びが待っていました。

それまでは身内とのネット対戦が主流でしたが、比較的距離が近いカードショップで大会が開かれるようになり、リアルでの大会にメインで参加するように。

仕事の休日にはなるべくフレンドミーティングに参加するようになり、これまで触れてこなかった人々との交流ができました。
いずれも、白猫TCGを始めていなければ交わりあうことのなかったであろう人たちです。

フレンドミーティングだけではなく、各種非公認大会にも日程が合えば極力参加するようになり、それまでよりも精力的に遊ばせてもらっていたように思います。

▲noteを書き始めたのも、関東の人々との熱戦がきっかけでした

関東の強豪プレイヤー相手にはなかなか勝つことが難しく、歯がゆい思いをしたことも数多くありましたが、それでも最終的には、推しのカスミをメインに据えたデッキでフレンドミーティングを優勝することもでき、楽しい日々を過ごさせていただきました。

▲足掛け3年。思いを成す。

才能もなく不器用なもので、思いを成就させるのに3年弱を要しましたが、それでも一緒に遊んでくれる方々と、そして何よりカスミと一緒に駆け抜けてきたこの3年強は、本当に充実し、楽しいものでした。

⑤あるカードゲームの終わり、そして…

2020年6月、1つのカードゲームが終わりを迎えようとしています。

名を「白猫プロジェクトTCG」。アプリゲーム「白猫プロジェクト」のキャラクターが登場するカードゲームです。

荒波打ち付ける船出から3年と2か月。
奇遇にも、アプリゲーム発のトレーディングカードゲームとしては、最も長く愛され、続いてきたカードゲームとなりました。

未知の冒険へと旅立ち、
確固たる意志の元、
私にTCGの光を見せてくれた。
みんなでネコカを遊ぶ中で、
その魅力へと私を覚醒させ、
アツく激しい対戦へといざなった。
それからというものの厳しく険しい運命にも抗いながら、
お祭り騒ぎでみんなで盛り立てて、
より多くのネコカフレンズを夜明けへと導くために思案する日々。
いつしかこのゲームは私にとっての王座に位置し、
その威厳を以て一番のゲームに君臨しました。
そして、冒険はまだまだ終わらず、もっともっとその先へと続いていく。


このゲームがあったからこそ、私はカードゲームの魅力に気づくことができました。

このゲームがあったからこそ、私はそれまででは絶対できない経験をさせてもらえました。

このゲームがあったからこそ、私は多くの、かけがえのない仲間を得られました。


完全にサービスが終了してしまうまでには、まだ少し時間があります。
それまでは、今できる手段で、最後まで精一杯この作品を楽しみたいと思います。

それが、この作品に対してできる、最後の恩返しだと信じています。


軽く酔った勢いでクサい文章を垂れ流しましたが、
これは紛れもない私の本心。
あと少しの間ですが、みんなで遊ぶことができれば幸いです。


以上、よろしくおねがいいたします。

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