地方在住のアラサーオタクが16年ぶりにテニスの王子様にハマり、生まれて初めてテニミュを観に行った話

※このnote記事には一部、現在上演中の「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs不動峰」のネタバレを含みます。


みなさんはじめまして!こうめいと申します。
当方noteに画像を挿入する方法も小洒落た見出しをつける方法もわからない†パワー系†オタクゆえ
「シンプルイズべスト」、「通は塩」、「素材の味を活かす」
の精神で文字だけになります。こういうのでいいんだよ。

今回はタイトル通り、ひょんな事から16年ぶりにテニスの王子様にハマり、なんとテニミュ(テニスの王子様のミュージカルの事)を観に行くことになった経緯と、実際にテニミュを観た感想をつらつらと書き連ねようと思います。

軽く自己紹介をしますと、わたくし生まれも育ちも九州某県。
CCさくらで産湯を使い、年はアラサー、腰はヤバい。最近脂っこいものがちょっと辛くなってきた。
好きなキャラは封神演義だと普賢真人。
そんな、どこにでもいる標準的オタク。

テニスの王子様(以下テニプリ)との出会いは16年ほど前、中学生のころ。
当時好きだった人がテニプリ好きで…ってありがちなやつ。
確かその頃は都大会の青学ー山吹戦くらいまで読んでたかな。
結局その恋は実ることなく、そのままテニプリからもフェードアウトしていって…って感じ。
テニミュに関してもほとんど知識なし。すっごく”強い”大人のお姉さまファンが多くて、ロンドン行くよってくらいの認識しか無かった。

そんなこんなで中学時代から16年経った今年3月。テニプリ大好きな友人からの筆舌に尽くし難い圧…もとい”強い勧め”があり、まずはアニメ版全178話を毎夜毎晩悲鳴を上げながら一気に視聴。泣いた。壇太一くんがかわいかった。
それで一気にテニスの王子様の世界に惹かれた自分は、ちょうどDMMブックスが行っていた電子書籍70%オフキャンペーンに乗じてテニスの王子様全42巻を†購入†
アニメとは微妙に話が違う場面があり、原作もアニメもそれぞれ非常に良かった。田仁志くんかわいいよ田仁志くん。

もしかしてこの作品、普通にテニスの試合で勝つより相手を戦闘不能にした方が勝ちだったりする!?とか、
「ボールは決して消えたりなどしない」
「ボールは分身などしない…常に1つだよ」
という幸村の正論パンチに安心したのもつかの間、その幸村がおもむろに相手の五感を奪い始めて『そんなことある!?』みたいな。
そんな非常に”新鮮”な感想を抱けるのがこのテニプリのいいところだな、と思いました。

そしてテニプリ熱が日に日に高まっていたそんなある日、「テニミュ熊本公演決定」の報が!
東京大阪をはじめとした比較的大きめの都市でしか公演しないイメージがあったので衝撃を受けた。
何を隠そう私は熊本住みだ(自己紹介で九州某県って濁した意味…)
テニプリに対して運命的な何かを感じたね。
当然それは自分にテニプリを熱く押してきた友人の知る所となり、その結果どうなったかというと…
ファンクラブ?的な物に入っている友人が代理でチケットを取ってくれることになった。
当然チケットの定価を友人に支払おうと思ったのだが断られた。
友人いわく「オタクから(そのコンテンツの布教の為に)物品や金券が送られてくるのは日常茶飯事」らしい。震えた。
じゃあせめてチケットと同額のグッズを買いますみたいな話をしたけど、最終的には「会場の席を埋めたい」のが目的らしいから気にしないで、と。
これが「本当のオタク」なのか~、ってちょっと感動した。

閑話休題。
その報からしばらく経ったある日。運命のチケット当落発表の日。
友人から「チケット無事に取れた!」とメッセージが来た。
発券番号を教えてもらいコンビニの情報端末でチケットを発券。
発券する時に初めて自分の座席が分かるスタイルらしく、結果は最前から10列目くらいのど真ん中。とても良い席だと教わった。

テニミュはもちろん観劇の経験自体もほとんど無く分からない事だらけだったので、そこから公演日まで友人とそのフォロワー様方に観劇の際のマナーを徹底的に叩き込まれた。
テニミュを観る際ははウレタンマスク禁止、不織布マスクのみOKだという事も初めて知った。昨今の情勢下でテニミュを開催するため、運営も様々な努力をしているそうだ。

そんなこんなで時間は経ち、いよいよテニミュ公演日がやってきた。
あまりに楽しみで仕事終わりに何度も会場の下見に行ったし、前日はワクワクしすぎてなかなか寝付けなかったですね。遠足前の小学生か。

コロナウイルス接触確認アプリのココアのインストール&もしも何かあった時の為の連絡先登録をしいざ入場。
男女比としてはパッと見た感じ1:20くらいで圧倒的に女性が多い印象。
自席の列だと男性は僕だけでとてもアウェイ感が強かった。

いよいよ開演。
原作最終巻特典である短編小説で描かれている青学3年生メンバーの卒業式シーンから始まってびっくりした。
桜が散る様をライトで表現しているかと思ったら急にライトが客席の方を向いて強く照らし、そして出演キャストがたくさん出てきて最初の曲が始まる―――
それは生まれて初めて体験する光景で、キャストがみんなキラキラと輝いて見えた。
こんな美しいものがこの世にあったのだと感動した。
そして僕は………感動のあまり泣いた。
「こんな良質なエンターテイメントある!?」って、感動したんだ。
声が漏れないようマスクの上からさらにタオルを押しあて、声を押し殺して泣いた。
涙で視界が揺らぐが、それでも目の前で繰り広げられている光景の一部始終を少しでも見逃さないように、網膜に焼き付けるように、それはもう必死に観た。
話は原作1巻~不動峰戦までを概ねなぞっており、原作再現度の高さに舌を巻いた。
キャストはみんなイケメン揃いなのだが、中でも伊武くん役の土屋直武さんと橘兄役のGAKUさんがとてもかっこよく感じた。
これまで「推し」って単語にいまいちピンとこなかったんだけど、きっとこういう事なんだろうな~って理解した。
あと大石役の原 貴和さんはとても良く通る声で、歌がすごい上手だった。

開演から1時間とちょっと経ったころに休憩が挟まる。
まだ30分くらいしか観ていない感覚だったので、時間を確認してびっくりした。
そして休憩も終わって第二幕もあっという間に終わって舞台は無事に終了した。
言うまでもなく内容はとても素晴らしくて事細やかに言及したい気持ちは大いにあるが、まだ観ていない方もいると思うのでそこは割愛。続きは君自身の目で確かめよう!
1つだけ言うとしたら、最後にキャストが勢揃いして観客に挨拶をするところで、菊丸役の富本惣昭さんが誰よりも深く、そして長く礼をしていた事が強く心に残った。

密を避けるために列ごとに退場。
会場を出てすぐの興奮冷めやらぬ状態のまま、衝動的に、ここまでずっと止まらぬ†圧†を浴びせてくれた友人に電話をかける。
興奮しすぎて何を話したかはあまり覚えていないが、ずっとありがとうと言っていた気がする。
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※友人が当時の通話内容を書き起こしてくれたので以下に記載
僕「お疲れ様です!」
友「お疲れ様です〜wどうしました!?」
僕「こんな!良いの?!生きててよかった…見れてよかった…ねぇ!!こんな良いエンタメほかにある?!はぁ…お忙しいところなんかもうすみませんすみません動悸がひどい、落ち着いたらLINEします…はぁー…お疲れ様で(ブチ)」
友「うん、良かった」
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うん、ひどい。

そして帰宅し、チケット代とおおむね同額の新テニスの王子様の単行本を購入(律義)しターンエンド。

これで3月から今日までの、約4か月に渡る一連の話はおしまいです。
今後はひとまず新テニスの王子様の単行本を読み進めようと思います。

まさかここまでハマるとは思ってなかった。
こんなに素晴らしいコンテンツをこの世に生み出してくださった作者の許斐剛さんと、今まで連綿とテニミュの歴史を紡いでくださったキャストの皆さんと、ここまでテニプリを支えてくださった偉大な先人達に心からリスペクト。


テニスの王子様面白い~~~~~!!!!
おしまい。


あ、ここに至るまでの一連のツイートは@tenipuri_kansouにまとめられてるので、もし気になる方がおられましたら是非。

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