「人生一度きりだからやりたい事をやろう」への苦しさ
「人生は一度きりだから、自分のやりたいことをやろうよ!」という言葉をよく見かけますが、僕はこの言葉を見かけると少し苦しさを感じるんです。
この言葉の崖っぷち感や、我が強く出すぎている感情に少し当てられてしまうのです。
やりたい事をやる事と人生が一度きりかどうかはあまり関係ないと思っています。
朝起きて、
カーテンを開けて、
伸びをする。
「やりたい事」は本来そのくらいのレベルで楽にやっていい事だと思うのです。
そして「やりたい事をやっている時間」と「朝、ゆっくりコーヒーを飲んでいるお気に入りの時間」のレベルは同じくらいの幸せを感じる事ができるんです。
・やりたい事をやる事へのハードルを下げる。
・日常の些細な事への幸せの感度を上げる。(幸せの感受性の透明度を上げる)
この2つを行なってさえいれば、日々の些細な幸せも、世間が賞賛する大きな達成も、同じくらいのクリアな幸せや喜びを感じる事ができるようになります。
これは僕のイメージですが、幸せの感受性とは水の玉ようなイメージで、その水が濁っていると幸せを感じにくくなります。
水がクリアになれば、物事の大小に関わらず同じレベルで幸せを感じる事ができます。
ちなみに生まれたばかりの赤ちゃんは完全にクリアな状態です。
この状態になると、「今の幸せ」を最大限に感じているので、例えば明日自分が死ぬとしても、「あぁ、良い人生だったな。」と素直に思えるようになります。
さらに言うと人々は「死」をネガティブな物としてますが、ネガティブでもポジティブでもない、循環や育みの一つとして理解して受け入れる事も、この幸せを感じる上で大切になってきます。
(この辺りの話はまた機会があったらお話しますね。)
もちろん僕も人生を諦めた訳ではありません。
今36歳ですが、できれば80歳以上まで生きられたらと思ってます。
やりたい事もまだまだたくさんあります。
それでも今の自分にとって今の自分の状態が1番幸せである事は間違いないことを日々体感できるようになりました。
未来の自分や過去の自分も大切ですが、何よりも今の自分を尊重してあげてください。
人生が一度きりだろうとそうでなかろうと、やりたい事をやれる人生をお過ごしください。
鈴木天尋
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