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人は他人を変える事はできないが、自分の”本質”も変えられない


人は自分を変えることはできない。

一昔前までは、「”想い”があれば他人を変える事ができる」というのが常識でした。

でも、最近は「他人は変えられない。変わるのは自分だ。」というメッセージが増えてきました。

しかし、僕は「他人も自分も変えられない」と思っています。

人間の”本質”の部分は一生変わらない「不変のモノ」です。

そしてその本質は、人によってそれぞれ違う「個性」というものです。



変わる必要のないものだからこそ、変えられない。

本当の意味で「自分は変わる必要はない」と悟った時に、今まで背負っている事さえ気づかなかった肩の上の荷物から解放され始めます。

正確には、「変わる」のではなく、「戻る」や「還(かえ)る」というイメージでしょうか。



白い花を咲かせる植物の種は、種の時点で何色の花を咲かせるかをすでに決められています。

成長の途中で、「やっぱり黄色い花に咲きたい」と思っても、変えることはできません。

「自分は白い花を咲かせるんだ」という思いが、その植物にとって最高のパフォーマンスを発揮できます。



人は他人を見ることで、自分と人を比較をして己を成長させます。

しかし、「比較」をする事で、自分の価値を低くしてしまう人が多く存在します。

「あの人よりも美しくない」
「あの人よりもお金がない」
「あの人よりも能力が低い」
と。

しかし、これは「社会」という土俵の上でのルールというだけであり、「本質的な価値」を決めるものではありません。

他人と自分を比較するのは、自分を蔑むためにあるのではなく、「自分の個性の色を知るためにある」という事を忘れないでください。


僕もSNSなどで、ビジネスや人間関係の話など、”社会の土俵上”からのメッセージを発信することもあります。
しかし、自分自身の本当の価値がそこにあるとは思っていません。

人生の本流はさらにその下にあります。


”本質”や"個性"が大きな木の幹であり、”社会での自分”はそこから伸びる枝の中の一本です。


まずは、自分の本質を知りましょう。

自分の好きなもの、嫌いなものを知りましょう。

自分の得意なもの、苦手なものを知りましょう。

自分が一緒にいたい人の雰囲気、一緒にいたくない人の雰囲気を知りましょう。

自分が在りたい姿、在りたくない姿を知りましょう。


社会での自分の価値を考えるのは、その後です。



この世の仕組みとして、あなたの個性に価値を感じる人はこの世のどこかに必ず存在しています。

あなたが”発信”をすることで、その人と出会う事ができます。

でも、その価値が”多くの人に求められるのか”、”限られた人だけに求められるのか”は、時代の流れやタイミング次第です。

”多くに求められる人がスゴイ”という訳ではないし、”少ない人がショボい”という訳ではありません。

これはただの”時代”や”タイミング”です。



人目につく場所で咲く花は、多くの人から「美しい」と思われる。

でも、山奥でひっそりと咲く花は、人から「美しい」と思われることは一生ない。

でも、どちらも「美しい」という事には変わりない。



まずは、自分の花の色を知りましょう。

そしてその花を人が見た時に、「美しい」と思う人は必ずいます。

あなたが本質のあなたであるほど、
あなたがあなたらしくあるほど、
あなたが自由でいるほどに、
あなたの美しさは光り輝くようになるのです。


今日も素敵な人生をお過ごしください。


鈴木天尋



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