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最高の仲間と出会うために、相手の本質と付き合うこと


僕が以前会社に勤めていた時、新人教育を担当していました。
そこでは、メンバー同士の信頼感を高めたり、社員やチームの士気を高めるために「チームビルディング」として、様々なワークショップなどを行っていました。

チームビルディングを行った直後はそれなりにエネルギーも高く、良い雰囲気になるのですが、ほぼ毎回、1日たつと以前の雰囲気に戻ってしまうのです。

なぜなら、「もともとがそういう人たち」だからです。

一時的に上がったやる気や、ハイテンションな状態で掲げた目標というものは、本人ですら意外なほどに、その魔法は瞬く間に解けてしまうものです。


その頃の僕はまだ、「他人は変える事ができる」「みんなで同じ方向を向いて目標を達成するべきだ」といった事を信じていた頃でした。

でも実は、これってとても他者コントローラーでもあるのです。

本来、その人の人生にはその人の都合があるのですが、他人の人生を自分にとってメリットのある方向へ誘導しようとしていたのです。

その頃の僕は、社員の育成に物凄く悩んでいましたが、悩んで努力して試行錯誤しただけの結果は得られていませんでした。

当然ですよね。

「会社のため」「お客さんのため」と称していましたが、本当は「自分のため」だったのですから。

「自分のため」を公にせず、自分以外の理由を立て前にして、人を強制的に説得しようとしていたのです。


大前提として、人の本質を変える事はできません。


では、どうすれば良いチームを作れるのでしょうか。

南国にある、とあるリゾートホテルでは、スタッフ全員が人を歓迎する事が好きだったり、島に来た人が島観光を堪能してくれる事に心から喜びを感じる人だけで構成されています。

もちろん、そのホテルを利用した人は、ホテルや島観光を堪能し、満足して帰って行きます。

なぜかと言うと、そのホテルでは、「もともと人を喜ばせる事が好きな人」をスタッフとして雇っているのです。
雇った後にマインドの教育をするのではなく、そのマインドを持った人を選定していると言う事です。

ホテル側、スタッフ、お客さんの全員が幸せになる、まさに「三方良し」の関係が成り立っていますよね。



そしてこれは、個人同士の人間関係においても必要な考え方です。

家族や友人や仕事の関係者など、人は相手を自分の都合の良いように変えようとします。
でも、相手がなかなか変わってくれない事へのストレスを感じます。

例えば、浮気に罪悪感を持たない人に対して、「浮気は悪い事」だと説いても、相手は表面的には納得しても、心の底ではまったく納得していません。
そして、またチャンスがあれば浮気を繰り返すでしょう。

なぜならその人は「もともとがそういう人」だからです。

相手の本質を見る習慣をつけ、自分の本質と相性の良い相手とだけ、付き合って行くことを決めましょう。
時には、勇気が必要になる事もありますが、その勇気を持つか持たないかで、結果的にその後の自分と相手の幸せに大きく関わってくるのです。



さらにこの考え方は、「自分自身」にも当てはまります。

「自分のもともと」を理解しないまま、世間の意見を鵜呑みにしてしまい、人と比較ばかりしていると、対外的に見せるための「はりぼての自分」ばかりを育てようとしてしまいます。
同時に、「本質の自分」への劣等感は次第に大きくなって行きます。
そして、自分を変えようと奮起し何度もチャレンジをしますが、何度も失敗を繰り返します。

そんな人は、まず「もともとの自分」を理解し、「自分はもともとそう言う人だから」と開き直る事から初めてください。
そして、もともとの自分が「自分にだけ」与えてくれる価値を考えてください。
この際、他人に与える価値を考えるのは二の次でいいのです。


人は、自分の心のコップを満たす事ができてから、初めて他人に価値を与え続ける事ができます。

自分を満たす事を続けていると、今まで身近にいた人が、ストレスを感じずに付き合える人に変化をして行く、あるいは去って行きます。

また、依存関係がなく、一緒にいて心地よく、時にはエネルギーを高め合える相手とも出会うようになるのです。

自分の本質を尊重をする事で、自ずと相手の本質も尊重できるようになる。
それが結果的に「最高の仲間」や「最高のチーム」を作る事に繋がるのです。

ぜひ良い仲間に恵まれる人生を。

今日も素敵な人生をお過ごしください。


鈴木天尋


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