自己紹介の場面や、就職活動での面接など、人は様々な機会で、自分とは「何者なのか」を確認します。

それは、自分の家庭や仕事環境の立ち位置によって変わったり、「なりたい自分」を目指す事で「何者か」になる人もいますよね。

また、自分が何者にもなれていない事に悩んだり、今の肩書きを守ろうとして奮闘している人もいるかと思います。

それでも、あなたの人生において、本当の意味であなたが「何者なのか」を知るのは、あなたが人生最大に経験を積んだ時です。
いわゆる、あなたが今の生を終える最後の時に初めて「自分自身」を理解します。

今までの出来事、今この瞬間の出来事、これから未来の出来事。
あなたの身に起こる出来事のすべては、その「最終形態のあなた」になるための伏線でもあるのです。

まったく意味を見いだせない体験や、出会う必要のない人、後悔した選択など、自分の人生に必要のない物事だと思ったはずなのに、改めて振り返ってみると、今の自分を心や身体を成すためには必要不可欠な出会いや体験になっているはずです。

ほとんどの出来事は、その瞬間には、それらが自分にとってどんなメリットをもたらしてくれるかはわかりません。

その時は世紀の大発見と思うほどのひらめきでも、なぜか形にする事ができなかったり、
メリットしか感じないような事に着手したのに、結果的にはなぜかそのメリットを得られなかったり。

でも、「それを形にする事ができなかったからこその恩恵」、「そのメリットを得られなかったからこその恩恵」を思い返してみてください。

ちゃんと「今の自分になるための理由」に変わっているはずです。
そして、最初に感じた大発見やメリットよりも、さらに大きな恩恵を得られている事がほとんどです。

「成功を望んで取り組んだ結果、失敗した。しかし、その失敗があったから成功をした。」という話をよく聞くと思いますが、これもこの仕組みの中のよくあるエピソードのひとつです。

目の前の出来事の多くは、仮面をかぶり、まるで別人のように振る舞ってきます。
正体を推理しようにも、ほとんどヒントを与えてくれないし、何よりその場では実際の答えもわかりません。

時にはその出来事のせいで悩み、苦しみ、落胆し、深く傷つく事さえあります。

それでも、そのフタをあけてみると、全部が自分のため、自分の成長や気づきのための「愛情」だったとわかるのです。

もしかしたら、この人生の物語を作った「誰か」がいるのなら、その人は、とてもサプライズ好きな人なのかもしれないですね。

人生は様々な出来事が起こります。
そして、これから起こるそれぞれの出来事は予言者にも占い師にもわかりません。
それでも、大局的な視点で俯瞰してみると、人生とは「大丈夫」な様になっているのです。

目の前の事に捕われすぎて、いっぱいいっぱいになっている時は、少し遠くから自分の人生の起伏を見てみる。
もしくは、誰かに客観的に見てもらってみてください。

景気や心音の画面に映し出される波形のように、人生も波の形を示しています。
正確には、ぐるぐると回転をしていて、それを横から見ると、波形に見えます。

季節も、海の干満も、気温も、景気も、体調も、感情も。
「流れ」には共通する法則性があります。

それは、自然も、社会も、物質も、人生も同じです。

ただし、流れの中で発生する出来事はあなたに必要な事ですが、必ずしもそれをすぐに受け入れる必要はありません。

今、受け入れられない物は、今は受け入れない方がいい。
今、わからない事は、今はわからなくても問題ない。

どうしても知りたければ探求しましょう。
興味を持って探求すれば、答えはたくさん湧いてきます。

それでもわからなければ、人生最後のサプライズプレゼントとして楽しみにとっておいても良いかもしれませんね。

今日も素敵な人生をお過ごしください。

鈴木天尋

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