見出し画像

僕が「他人との比較」から解放された時の体験談


「柳は緑、花は紅」

僕は過去に、この言葉のおかげで救われた経験があります。


3年ほど前になるでしょうか。
その頃の僕はまだ、自分に自信がなかったため、自分の不足感を他人に埋めてもらおうとしていました。

自分を犠牲にしながらでも人のために尽くし、”その人の喜び”が自分の欠けている部分を補ってくれる。
だからこそ人に自分の評価を求め、高く評価をされると飛び跳ねて喜び、低評価だと極端に落ち込む。

そして、「人からの評価=自分の価値」と信じていたので、自分と他人を比較ばかりしていました。

なぜなら、他人よりも自分が秀でていないと、自分の価値が落ちてしまうと思っているから。
人よりも劣っていると、高い評価をされなくなってしまうと思っていたからです。


僕はもともと、人との円滑なコミュニケーションやマルチタスク作業が苦手な性分でもあり、自分は今の社会で一般的に求められるようなタイプの人間ではない事を、これまでの人生で山ほど体感して生きてきました。

だからこそ、自分の方が秀でていると実感できた時は、なんとも言えない優越感と慢心に浸り、勝利の美酒に陶酔するような強い快感を感じていたのです。
同時に、”自分よりできない人”を心のどこかで見下して蔑む事への気持ちよさも、無意識ながらも確実に感じていました。


「自分の評価を上げるために、人が喜ぶ事をやる」という事を徹底して、ご用聞きのような立ち回りをする毎日。

人のためなら、やりたくない事でも進んでやる。
人に頼まれた事なら、どんなに苦手な事でも喜んで引き受ける。
人が期待をしてくれるなら、自分の能力以上の事であっても、その期待に応えるようにひたすら努力する。

そう思って、様々な事に取り組んでいました。


でも、ほとんどの事が”できない”のです。


なぜなら、その時取り組んでいた事は、得意な事でもないし、できる事でもなく、やりたい事でもないのですから。

”できない事”が続けば続くほど、極まれにある”できた事”が自分の数少ない価値になる。

その貴重な”できる事”を人にアピールして評価を求めるが、相手にとっては、大して価値がある物ではない場合もあります。

「他人に価値のある事をやらなきゃ生きていけない。でも何もできない。」
「自分は、何だったら”できる”のか、わからない」

そうやって「何もできない自分」が作られて行きました。

自己信頼の意味もまったくわからず、自分を奮い立たせる事にも疲れ、見る景色に彩りを感じられない日々を過ごすようになりました。

人と自分を比較する事に疲弊しきってしまっていたんですよね。



そんな時に、目にしたのがこの言葉、

「柳は緑、花は紅」

【柳は緑色をなし、花は紅に咲くように、自然そのままであること。ものにはそれぞれの自然の理が備わっていること。】という意味の言葉です。


人間からすれば、柳は涼やかに揺らぎ、花は豊かに彩ります。
そして、人々はそれを賞賛します。
しかし、柳はその賞賛の気持ちを受け取らないし、花はその賞賛をまったく必要としていません。

人は桜の花が散る事を残念に思います。
しかし桜にとっては、散る事も"正常な営み"のひとつですよね。
むしろ、今年も無事に散る事ができた事を、あえて人間の感情で例えるならば、それは「喜ばしい事」でもあります。

柳も花も、ただひたすらに自分のペースで"己の生命を全うしているだけ"なんです。

自分の命のみに100%を注ぎ、決して他者の命を生きる事はない。
それでも美しいし、それが美しいのです。

人の心や身体というのも植物と同じで、やりたくない事をずっとやり続ける事を望んでいないし、そもそも続きません。


自分の人生を他人に委ねてはいけない。

自分の価値を他人に委ねてはいけない。

誰かの人生を生きるのではなく、自分の心が求める人生を生きてください。
自分の人生を生き切ってください。

それが自分を美しく輝かせます。

そして、自分の人生に責任を持つ事。

「責任」と聞くと、苦しさを感じる人もいるかと思います。
しかし「自分の人生を生きる責任」とは、本来とても自由なことです。

自分に素直になる事。
心に正直になり、”自分が本当はやりたいことを選択して行動する事"こそが「責任」です。

自分に責任を持って生きる人生は本当に楽しいです。

ぜひ、あなたらしい人生を生きてください。

「私らしい人生を生きる」と決めてください。


あなたの人生が幸せである事を心より願っています。

今日も素敵な人生をお過ごしください。


鈴木天尋


===

今回の記事がお役に立てたのなら【♡スキ】を押していただけると嬉しいです。

記事のシェアは大歓迎です。

また、考え方に共感してくれそうなご家族やお知り合いがいましたら、このnote を紹介していただけると嬉しいです。

ご相談やご質問は、サイト1番下の「クリエイターへのお問い合わせ」または、こちらの相談フォームからからお願いします。

https://www.secure-cloud.jp/sf/1541309434QbVHTLlJ
※ご相談の内容は個人情報を伏せた上で、noteや当方関連サイトにて回答させて頂きます。
※ご相談には可能な限りお答えさせていただきますが、当方のスケジュールや内容によっては、対応しかねる場合もございます。


最後までお読みいただきありがとうございます。 ご支援は書籍購入など、今後のインプット活動に活用させていただきます。 皆様の役に立つアウトプットをして行けたらと思っております。