「合格者の80%が受講生」がすごくない理由を図解で説明
前回「合格者の90%が受講生」がすごくない理由 というのを書いたところ「ちょっと分かりにくい」というご意見をいただいたので、今回はほぼ同じ内容を図解で説明してみます。
本当はおんなじ90%でやればいいのですが、説明の都合上題名をちょっと変えて「合格者の80%が受講生」がすごくない理由となってますので、あらかじめ大目にみてください。
合格者の80%がすごくないケース
全受験生100名の内訳を表すとこんな感じだったとします。
合格者は全部で 54人(受講生 45人 + 受講生以外9人)、そのうちの45名が受講生です。ということは。。。
合格者の80%以上が受講生 計算 : 45÷(45+9) = 83% (小数点以下切り捨て)
でも、すごいですか?すごくないですね。
受講生の数が多いから、合格者に占める割合が多いだけで、受講生の合格率は、受講生以外の合格率より低いです。これだと「塾の効果ないいんじゃない?」と言われても仕方ないですね。
受講生の合格率 50% 計算 : 45÷(45+45) = 50%
受講生以外の合格率 90% 計算 : 9÷(9+1) = 90%
合格者の80%がすごいケース
全受験生100名の内訳を表すとこんな感じだったとします。
合格者は全部で 10人(受講生 8人 + 受講生以外2人)、そのうちの8名が受講生です。ということは。。。
合格者の80%が受講生 計算 : 8÷(8+2) = 80%
数字的には前のケースと一緒ですが、受講生の合格率の方が圧倒的に高いです、これは塾の効果有りって言っても良さそうですね。
受講生の合格率 80% 計算 : 8÷(8+2) = 80%
受講生以外の合格率 3% 計算 : 2÷(72+2) = 3% (少数以下切り上げ)
受講生の合格率が高くてもすごくないケース
でも、受講生の合格率が高ければ、いつもすごいかというとそんなことはなく、受講生以外の合格率と比較する必要があります。
このケースだと、受講生もそれ以外も合格率は同じ90%です。
受講生の合格率 90% 計算 : 18÷(18+2) = 90%
受講生以外の合格率 90% 計算 : 72÷(72+8) = 90%
この場合は、合格率の高い簡単な試験だったんですね、というのが妥当な解釈ですね。
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