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MRIの基礎的知識

MRI を正確に読み取れるかどうかはセラピストであれば、どの分野で働いている人にとっても必要な技術だと思います。

ただ私自身、今まで病院で働いていて整形疾患を担当することがほとんどでしたが、毎日 Dr より、カルテにMRIの結果が先に記載されていることが多かったです。そのため自ら、 MRIをみて異常を確認する作業を怠ってきました。


しかし、現在クリニックで働きはじめ、自分の目でMRIを確認する機会が増えてきました。

私の働いているクリニックではDrとの距離が近く、画像所見については聞きやすいですが、まずは自分で異常を見つけてDrに確認することが大切だと感じています。そこで今回は単純 MRI の見方 を基礎的な部分から復習していきます!

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まずは MRI の原理から説明します!

人の身体の2/3は水で構成されており、更に各種脂肪酸や アミノ酸などの構造式にも水素(H)が含まれており、 MRI ではこの水素原子の信号で画像が描出されています。


水素は1個の陽子(プロトン)と1個の電子で構成されており、陽子の周りを電子が回転(スピン)しています。

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このスピンにより、個々の水素原子は微少な磁気を帯びています。通常はこのスピンの方向がバラバラであるために全体としては、磁気がみられません。ここに外部から強力な磁気がかかると、個々の水素原子のスピンの向きが強制的に同一方向に修正されます。この状態に特定の周波数の電波をあてると水素原子核はその電波に共鳴して自ら電波を発信します。


この現象が核磁気共鳴と呼ばれ、この現象に位置情報を加えて、信号の強度分布を示した地図が、核磁気共鳴画像= MRIとなります。


この特定の周波数の電波をパルス状に与え、その条件を変化させることにより、異なるタイプ の画像が描出されます。(T1強調画像に強調画像など)。


これが MRI 検査室で磁場がかけられている理由です。そのために金属を身につけていたり、 ペースメーカーを装着している人は禁忌となるのです!


ここまでは MRI そのものの説明です。次は信号域について説明していきます。


CT では組織自体の X 線の吸収率に応じて画像の濃淡(白~黒)が描出されるため、黒い領域 は低吸収域、白い領域は高吸収域と呼ばれます。MRI では、発信された電波(信号)の強弱で白黒が表現されるため、黒い領域は低信号域、白い領域は高信号域と呼ばれています。

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ここからは撮像法について説明します。


• Tl 強調画像(TIWI:weighted Image)
TIWI では水は黒く低信号で描出される。

• T2強調画像
T2WIでは水は白く高信号で描出され、多くの病巣が高信号で描出される。


• FLAIR 画像
基本的には水の信号を抑制した強調画像。


• T2*強調画像
出血性病変の検出力が極めて高く、過去に発症した出血巣の確認や無症候性微小出血の検出に優れている。


• 拡散強調画像(DWI)
水分子の拡散運動(自由運動度)を画像化したもの。拡散が低下した領域が高信号として 描出される。


以上がMRIの基礎的知識になります!

この基礎知識を持った上で、正常な画像と異常な画像との比較を行っていく必要があります。

いかに正常な画像を多く見るかがMRIになれるコツだと思います!

一緒に頑張りましょう!!!

画像は徳島理学療法士会広報誌「酢橘」31:26-31,2009.より引用


ライタープロフィール

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人工膝関節センターを経て、現在は整形外科クリニックに勤務しております!
研究をはじめとしてEBMの重要性を日々学んでおります。

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たくみロドリゲス@理学療法士

理学療法士/日本でトップクラスの手術数を誇る人工関節センターを経て、現在整形外科クリニック勤務🏥/毎年研究報告、論文執筆実施📖研究を通して、適切なEBMを追求中✌️ Twitter➡️https://mobile.twitter.com/TakumiRodrigues
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