多関節運動連鎖 ー基本パターンの理解と臨床応用【基礎編】ー
多関節運動連鎖とは?
ある関節が他の隣接する
関節へ影響を及ぼすこと
これが多関節運動連鎖です。
骨盤が前傾すると、股関節が屈曲・内転・内旋し、膝関節は伸展・外反・外旋する…のように1つの関節を起点とした連鎖反応です。
この多関節運動連鎖は、患者のアライメントから各関節に加わっているストレスを予測できたり、足部からのアプローチに欠かせないインソール作成の大きなヒントとなったりと、かなり重宝する考え方です。
ちなみに、この多関節運動連鎖は「運動連鎖」という用語で省略されて表現されておりますが、運動連鎖というと、「kinetic chain=OKCとCKC」といった機械工学的な話を連想される方もいらっしゃるかと思いますので、ここではあえて「多関節運動連鎖」と表現しております。
ここからは実際に多関節運動連鎖の基本パターンを見ながら、どう臨床応用すればよいのか?を考えていきます。
かなりのボリュームになることが予想されますので、
基礎編 ▶ 基本パターンの理解と臨床応用
応用編 ▶ 他パターンの組み合わせと正しい使い方
といった流れで2章にわたってお話していきたいと思います。
少しでも臨床のヒントになっていれば幸いです!!!