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伝統を重視!ウィンブルドンの特別ルール

ウィンブルドンで寝不足のみなさん、こんにちは!こんばんは!ウィンブルドン、盛り上がっていますね!

筆者は、おととい、望月選手の日本人男子初ウィンブルドンジュニア決勝進出の瞬間を見届け、ジョコビッチvsバウティスタアグート、(夜中3時くらいまで)ナダルvsフェデラーをしっかり観て、昨日は7時起きでテニスをして、夜はテニス部仲間とテニスをして、セレナvsハレプの試合を観ながら飲み会、というストイックなテニス生活を送っています。

それにしてもウィンブルドン、緑の芝に白いウェアが映えますよね!白いウェア限定というのは、数あるツアー大会の中でも、かなり特殊なルールです。

ウィンブルドンは1877年から続く歴史を持つ、伝統的な大会。なので、他にも特殊ルールや慣習がたくさんあります。というわけで、今回はそんな特別ルールに着目しますよ!

この記事を読めば、ウィンブルドンマスターになれます。つまり、これであなたも、ロジャー・フェデラーになれます(なれません)。

白いウェア以外着用禁止!

冒頭でも言いましたが、ウィンブルドンでは白いウェア以外の着用は禁止されています!

でも、なんで白を着用しなくてはいけないのでしょうか?それは、昔からのウィンブルドン歴史に由来しています。つまり、伝統ということです!

テニスですから動き回ったら当然、汗をかきますよね?昔の選手は汗パッドを着用してプレーしていたそうですが、時間が経つにつれてその汗パッドの形が、ウェアに浮かび上がってくると……

その昔、テニスはとても高貴なスポーツで、社交の場としても使われていました。そういった場では、特に女性が汗をかくなんてことはもってのほか!

そこで、汗が目立たない白いウェアが着用されるようになり、やがてルールとして定着。それが、今も伝統として残っているというわけです。

「やっちゃけないって聞くと、やってみたくなるんですよねー」

というそこのあなた、ウィンブルドン伝統守り隊は厳しいですよ(そんな隊はありません)!

2013年のウィンブルドンで、フェデラーのシューズの底がオレンジ色だったことに対し、大会運営側はシューズの変更を求めました

他にも、2017年には、ヴィーナス・ウィリアムズが下着のストラップが透けてしまい、着替えなければなりませんでした

ひい!厳しいっ

ドローはウィンブルドンの戦績を考慮して決定

男子・女子のツアーには、それぞれランキングがあり、各大会のドローはその最新ランキングによって決められます。出場選手の中で最もランキングの高い選手から順に、シードが与えられるわけです。

これは他の四大大会を含むあらゆる大会に適用されている一般的なルールですが、ウィンブルドンは違います。ウィンブルドンでは、過去の同大会の戦績が考慮されて、シードが決定されます。

今年のウィンブルドン直前の、ATPワールドツアー最新ランキングでは、次のようになっていました。

■ 2019年7月1日付 ATPツアーランキング
1. ジョコビッチ
2. ナダル
3. フェデラー
4. ティーム
5. ズべレフ

しかし、ウィンブルドン2019のドローでは、以下の順にシードがついています。

■ ウィンブルドン2019 男子シングルスのシード順位
1. ジョコビッチ
2. フェデラー(過去最多8回優勝)
3. ナダル
4. アンダーソン(前回準優勝)
5. ティーム

なんと、フェデラーとナダルの順番が入れ替わっています!さらに、ランキングでは8位のアンダーソンが第4シードに

上の写真は男子ベスト4のスコアで、名前の横の数字が、シード順位。

ちなみに、このルールに則って第3シードとなったナダルは、1回戦で杉田、2回戦でキリオス、3回戦でツォンガと、なんともタフなドローでした。しっかり勝ち上がるところは、さすがナダルですね。

他大会よりも張りの緩いネット

ウィンブルドンではネットが緩く張られています。サーフェスが芝なので、物理的にネットを強く張ることができないんです!

一般的にこういう状態で、ネットギリギリのボールが飛ぶと、ネットの張りがボールの勢いに負けて、コードボールが多くなると言われています。

たしかに、ウィンブルドンではコードボールが多い気がしませんか?

また、コードボールは比較的ネット際に落ちることが多くなります。選手にとっては大変ですね。。。

最終セットはゲームカウント12-12でタイブレーク

これは、今年から始まった新ルールです!

これまでウィンブルドンで行われる試合の最終セットでは、タイブレークを採用していませんでした。つまり、2ゲーム差がつくまでは、永遠にゲームが続けられることになります。

このルールが原因で、選手に過度の負担がかかったり、試合進行に支障をきたしたりするほどのロングマッチが繰り広げられたんです。

ご存知の方も多いと思いますが、2010年に行われた第124回大会の男子シングルス1回戦、イズナーvsマウ。結局イズナーが勝ったのですが、そのスコアは6-4、3-6、6-7、7-6、そして最終セットはなんと70-68

え?バスケですか?といったスコアで、試合時間11時間5分、なんと3日がかりで決着

なので、2019年から、最終セットのゲームカウントが12-12になったときには、タイブレークが採用されるようになりました。

……とは言え、12-12になるまでは続けるわけなので、その展開になればまだまだキツそう。今大会女子シングルス4回戦で行われた同じチェコ出身の同じカロリーナ対決、ムチョバvsプリスコバのゲームでは、早速新ルール制限いっぱいの攻防戦が繰り広げられました。


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