干支(かんし)既婚弟

干支(かんし)

年の暮れになると「来年の干支(えと)はなんだったかな?」と十二支を考えて年賀状を書きます。しかし、本来、干支(かんし)は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたものになり、時世の変化を予測することに用いられてきたことを知りました。

十干は「鬼滅の刃」の鬼殺隊のランクで聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。十二支はおなじみですね。

十干

甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)

庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)

十二支

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い )

この十干と十二支の組み合わせが60組あり、一周すると還暦を迎えます。今年、令和三年は辛丑(かのとのうし)になります。どういった意味があるのか「干支の活学」(著:安岡正篤)を参考にして考えてみたいと思います。

【「辛(かのと)」という字は丄と干と一とを組み合せた文字である。丄は上を表し、干は求める・冒す、一は一陽で、陽エネルギーを表し、人間で言えば男性です。したがって辛は上に向かって求め冒す意味である。今まで下に伏在していた活動エネルギーが、いろんな矛盾、抑圧を排除して上に発現するという文字であり、したがってそこに矛盾、闘争、犠牲を含むために、つらい、からいということも出てくるわけです。】

【「丑」は又とーとの合字で、右手を挙げた形、事を始めんとする義を表すとされ、「はじめ」と読み、また丑は紐で、結ぶ意とし、やしなう(畜養) 意ともする。子に発生したものが、やや長じ、これを整え、養うものである。】

【丑の意味:支の「丑」は、説文学から言うと、母のお腹の中におった嬰児が体外へ出て、右の手を伸ばした象形文字です。今まで曲がっておったものを伸ばすというところから、「始める」「結ぶ」「摑む」という意味を持っておる。丑に糸扁をつけると紐であります。】

去年から続く中国・武漢からのコロナウィルスで生活様式が様変わりしたと思います。そういった事象を踏まえて、【下に伏在していた活動エネルギー】とはIT関係者(ITを扱える人)のエネルギーだと感じます。それが発言し、ITおんちであった年配組との闘争が生まれてくるのではないでしょうか。とはいっても、【今まで曲がっておったものを伸ばすというところから、「始める」「結ぶ」「摑む」】ので、歪んだものが真っすぐ直り、良い方向に結ぶのではないでしょうか。今年も良い一年にしたいと思います。

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