2019年シーズン スタン・ワウリンカのワイドへのファーストサーブ

デュースサイドからワイドへのファーストサーブを22回打ち、そのポイント取得率が100%は素晴らしいことだ。

ATPマスターズ1000の大会でのプレッシャーのかかる大きな舞台で、15-40のブレークポイントを握られた状況からポイントを奪うことは困難なことだが、今シーズン、スタン・ワウリンカは完璧にこれをやってのけた。

トップ20の中ではスタン・ワウリンカ以外にも、グリゴール・ディミトロフ、ファビオ・フォニーニ、ダニール・メドベージェフが、15-40のブレークポイントを握られた場合においてファーストサーブを特定のサービスコースに放ちすべてのポイントを獲得している。

以下のデータは、2019年のマスターズ1000の大会とATPファイナルズから得たものである。

以下は15-40のブレークポイントセーブ率トップ20の中の上位5人である。

1 グリゴール・ディミトロフ= 96% (24/25)
2 スタン・ワウリンカ= 88% (44/50)
3 ファビオ・フォニーニ = 84.6% (33/39)
4 デニス・シャポバロフ= 83.3% (45/54)
5 ステファノス・チチパス= 80.5% (66/82)

特定のサービスコースにおける100%のポイント取得率

デュースサイドからのワイドのコースでは、驚くべきことにスタン・ワウリンカは、22本中すべてのポイントを獲得している。ワイド以外のコースにおいても他に前述した3人の選手が15-40のブレークポイントを100%の確率でしのいでいる。

15-40 ファーストサーブ ワイド

1 スタン・ワウリンカ= 100% (22/22)
2 グリゴール・ディミトロフ= 93.3% (14/15)
3 デニス・シャポバロフ= 88.2% (15/17)

15-40 ファーストサーブ ボディー

1 ダニール・メドベージェフ=100% (5/5)
2 マッテオ・ベレッティーニ=83.3% (5/6)
3 ファビオ・フォニーニ= 75% (3/4)

15-40 ファーストサーブ T

1 ファビオ・フォニーニ= 100% (16/16)
1 グリゴール・ディミトロフ= 100% (10/10)
3 ドミニク・ティエム= 88.0% (22/25)

トップ20の選手全体では、ワイドとTのコースに打つ確率は、ほとんど同じであった。
しかし、Tのコースのポイント取得率が最も高かった。

               
      コース別確率  取得率

ワイド   47.7% (421)   74.6%
ボディー  4.8% (42)    64.3%
T     47.5% (419)    79.2%

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