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新鋭ヤニック・シナーの15-40からのブレイク率

 18歳ですでに世界ランク82位のヤニック・シナーが、ATPツアーのスタッツ・カテゴリーではやくも頭角をあらわしはじめた。

 2018年と2019年の2シーズンにおけるInfosys ATP Beyond The Numbers のデュースサイドからのサービスブレークについてのデータ分析によると、シナーが他の誰よりもポイントを獲得していることがわかった。

 これから紹介するデータは、15-40のブレークポイントに少なくとも40回以上直面したすべてのATPツアーの選手が対象となる。

 このデュースサイドからのサービスブレーク率では唯一シナーだけが、50%の確率を超え、51.16%(22/43)の確率で相手のサービスゲームのブレークに成功している。

2018・2019年シーズンの15/40からのサービスブレーク率ランキング

選手名 ブレーク率
1.Jannik Sinner 51.16% (22/43)
2.Ugo Humbert 48.57% (34/70)
3.Jan-Lennard Struff 46.15% (66/143)
4.Novak Djokovic 46.01% (127/276)
5.Roberto Carballes Baena 45.38% (54/119)

 シナーは、どのサーフェスにおいても、15-40からのサービスブレーク率が高いことがわかる。

ハード= 53.13% (17/32)
クレー= 33.33% (3/9)
グラス= 100% (2/2)

 15-40のブレークポイントに直面した回数だけで言えば、ディエゴ・シュワルツマンがATPツアー選手の中でトップに立つ。

15-40のブレークポイントに直面した回数ランキング

選手 回数
1.Diego Schwartzman 281
2.Novak Djokovic 276
3.Daniil Medvedev 261
4.Alexander Zverev 258
5.Rafael Nadal 245

 2015年から2019年シーズンの5シーズンにおける15-40のブレークポイント獲得率(200回以上の選手)では、韓国のチョン・ヒョンが46.46%(118/254)でトップに立つ。

選手 ブレーク率
1.Hyeon Chung 46.46% (118/254)
2.Andy Murray 45.15% (177/392)
3.Gael Monfils 45.03% (195/433)

 ブレークポイントの約4回に1回は、デュースサイドである。上記で紹介した選手達は、デュースサイドでのブレークポイントを奪うすべを最大限理解しているのだ。

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