シンプルに逝こう

そう考えました
今思うとなんじゃそりゃですが
本当に壊れてたのです

でもスマホもなければパソコン通信出始め時代
そんなサクッといきましょうね！みんなでね！みたいな情報網も
どこにもなくて困っていました

すると家のある物が目に入りました

小学生の頃地域のソフトボールチームで使っていた
素振り用に父が買ってくれた子供用木製バットです

そうだ！この際最後はむちゃくちゃにしようっと！

木製バットを持ち自転車に乗りイジメ主犯格の彼の家にいきました
あやまりたいからと言うとダルそうに「？」顔で玄関から出てくる彼

その彼の頭部目掛けてバットをフルスイングするオガタ

まったく検討違いで空振りするドヘタのライパチオガタ

門柱上の細長いプラスチックの外灯が割れる

倒れた彼を上から「うぉーーーーー！」と言いながら殴ろうと襲いかかる

柔道をしていた兄が出てきて豪快に投げられるオガタ

彼を庇おうと立ちはだかる彼の母

投げられた拍子にどこかで足がザックリ切れて地面一面血だらけのオガタ

泣く、怒る、怯える、色んな感情がいりまじる中
足から出る血にも気づかず横たわったまま思いました

もう逃げよう
すこしでも遠いところへ

つづける