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男の子は異星人

(さんさい 2018年6月号より転載) 大阪教育大学教育学部准教授 小﨑泰弘 第三回 言葉より体!  生まれたての赤ちゃんの泣き声はとてもかわいいものです。それにより自分の感情を表しています。それが一歳ごろから喃語という言葉を発するように変わっていきます。最初は「あーうー」とかが、だんだんと意味を持ってきて「ワンワン」「ブゥーブゥー」などと、ものを指して名前などを言うようになります。そのあとは「ママあっち」「まんまいる」などと、自分の意思を伝えることや思いを言葉にしてい

    • かみつく子供と夫婦の心の治め合い

      (さんさい 2017年7月号より転載)  長男が十カ月になったころのある日、いつものように授乳を始めた。すると、イタッ!突然の痛みが……。なんと子供がおっぱいをかんできた。下の歯は立派に二本、上の歯も生え始めたときだったので、それはもうめちゃくちゃ痛かった。怒ると面白がって余計にかむ。それでも頑張ってあげていたがやっぱりかむ。その日だけで十回以上かまれた。次も日も恐る恐るあげてみたがやっぱりかむ。  これはたまらない!と思ってネットで調べてみると「おっぱいの出が悪いからだ

      • 宗教的儀式と女性

        宗教的儀式と女性 (みちのともより) (みちのとも2018.6号より転載) きょうだいへのまなざし 〜道と世界の思案〜 記事:永尾教昭(本部員・天理大学学長) 少し前のことだが、相撲にまつわることがなにかと話題になった。  舞鶴で行われた巡業の際、あいさつに立った市長が土俵上で突然倒れ、その救命活動のため女性の看護師が土俵に上がった。その時「女性は降りて下さい」と場内放送されたことから、騒ぎが広がった。 「なぜ女性は土俵に上がってはいけないのか、そんな古臭い伝統はもうやめ

        • 超簡単!子供の対応に困ったときに使える「オットセイ・メソッド」

          (みちのだい189号より転載) 【立教180年 母親講座】 「生かせる若者の命・人生」 講師:杉江健二先生 (上記の講話内容から一部抜粋) オットセイ・メソッドとは? 褒めることが、子育ての中で、そして不登校の子達が元気になっていく心の薬だと思います。でもそんなに簡単に人を褒められないですよね。特に家族だと。家に帰って簡単にお父さんを褒められますか?  だから、オットセイ理論というのがあるのです。  実は「天理教里親子育てアプローチ」、略して「TFA」というのですが、里

        男の子は異星人

          我が事と思たら、我が事になる

          (大望 2018年2月号より転載)  人の喜ぶこと、たすかることをする。そのとき、「してやる・してあげる」と思うか、「させてもらう・させていただく」と思うか。同じことをしていても、している心が違う。  してやるという心であっても、人のたすかることをするのであるから、悪いということはない。むしろ、良いことをしているように思う。しかし、直接、おやさまに導かれた先人の教話を読ませていただくと、してやるという心では、おやさまの足跡をふむことも、いんねんを切りかえるということもできな

          我が事と思たら、我が事になる