【私の筋腫ものがたり。11】

少し時期を遡って、チェコに住んでいた時に、感じたことを書いてみます。年齢を重ねるに従って、自分の考え方や生活習慣を改善する必要が出てきたなと感じるようになってきました。

自然療法を実践したりする方など、私は周りの人の考え方に影響を受けてきました。その中から自分がいいなと思ったことを色々実践してみて、ふと自分の周りを見回すと、華奢な身体でエネルギーが小さい、繊細で優しく傷つきやすい、そんな特徴があるような気がしました。

きっと、私自身がそうだから、周りの人が私に教えてくださっているんだと思いました。

心を強くするために、ひとつの考え方にこだわり過ぎず考えを柔軟にしてみたり、白く美しいものだけではなく、黒い闇のようなものも自分の中に受け入れることも大切なのではないかとも思うようになりました。

身体を強くするために、身体を鍛えたり、栄養不足を改善することが私には必要なのではないかと感じるようになりました。ヨーロッパの人は、身体を鍛えている人が多くてガッチリしています。心身が自立して芯が太くしっかりしているというエネルギーを感じました。私のエネルギー不足は、身体を鍛えることで変化するかもしれないと感じるようになりました。

決めたらやる人なので、すぐにヨガの仲間たちと筋トレをし始めました。途中で休んだりもしていますが、なんとなく続けてきて、昨日で341日目を迎えました。

筋肉をつけるには良質なタンパク質が必要です。日本に帰ってきてから健食を飲み始めたことで、つきにくかった筋肉がついてきて、疲れにくくなってきたと思います。その生活を続けることで、だんだんと身体の中のパワーを感じるようになりました。

応募していたコンテストのおかげで着たいドレスを着るために、筋トレも健食もきちんと続けることが出来、私の身体の中に筋腫があるようには見えないくらいに、私の身体はひきしまってきて変化したと思います。シミやシワもずいぶんと改善して、身体の内側の細胞が変わってきたんだなあとも感じています。

さて、前回のお話の続きです。
人間ドックで紹介状を書いていただいた大学病院の診察の日になりました。雨の予報が変わって、晴れ渡っています。そういう時は、神様や天使からのお知らせなんです。私達が見守っていますよ！という天のメッセージを受け取って、この際、わくわくしたエネルギーで病院に行こう！と、心配な気持ちは小脇に抱えて、元気に病院に向かいました。

受付番号が、583番でした。数字を見ると、私はすぐにエンジェルナンバーを調べたくなるんです。

エンジェルナンバー583
もしかしたらあなたは経済的な面で心配事があったかもしれません。でも安心してください。アセンデッドマスターたちがあなたを導き、豊かさをもたらす変化を与えてくれています。その変化を活かして、豊かさを受け取ってください。変わることを恐れてはいけません。ただありのままに、あなたにもたされた機会を受け止めてください。

きっと、見えない方々がついてくださっているから大丈夫なんだろうな、と思いながら診察に臨みました。

大学病院へ紹介状を書いてもらってきているということは、大抵の場合は、これまでに別の病院で診察を受けたことがある人だと思うのですが、私は正真正銘の初めての受診です。どんな診察をしてもらったのか書いてみますね。

まず婦人科に着いたら、問診票を書きました。自分で、体重と身長と血圧を計るように言われました。それからしばらく経って、名前を呼ばれ、次は血液検査をしてもらうようにと別の階に行くように言われました。

血液検査も流れるようなシステムですごいなぁ…
大学病院のシステムの素晴らしさに、いたく感動しながら、今日は初診だし、きっと一日がかりの滞在になるんだろうな…とゆっくりとした気持ちで病院で過ごしました。

ずいぶんと待ったと思います。ようやく、私の番号が画面に表示されて、中待合室で待機するようにと促されました。

バッグに忍ばせてきたクリスタルの天使を手に握って、どうかスムーズに運びますようにと天使にお願いしました。

私の順番がきました。大学病院の診察は息子もお世話になっていたのでなんとなく知っていて安心していました。婦人科の先生は、声の調子がとても穏やかで優しい感じの先生でした。

まず、人間ドックのCT画像を見ながら、とても大きくなっている筋腫をどういう風に手術するのかという、その治療法を丁寧に教えてくださいました。そう、初めから、手術するという前提で話を始められました。

まず、私の筋腫は、すぐに手術しては危険なほど大きくなっているため（出血が多く輸血が必要になってしまうそう）、まず薬を使って、筋腫をある程度小さくする必要があるとのことでした。その薬は強制的に閉経させるような薬だそう。筋腫は女性ホルモンが関係しているので、閉経すると自然と小さくなっていくのだそうです。でも私の筋腫は完全に小さくなることはないことも言われました。ただし、その薬を長く使うのは骨粗鬆症を引き起こす原因になるので6ヶ月が限度だということでした。

筋腫はそのままにしている人はたくさんいるので、筋腫自体が危険というよりも、貧血がいけないんだそう。私の場合は、血色素量が7.2しかないので（正常値は11.6〜14.8）、私達の感覚だと輸血するくらいの数値なんですよ、と言われました。私は何十年もかけてこの状態になっているので、慣れてしまっていて気づかなかったけれども、貧血が改善すると、疲れにくくなるしとても楽になるんだそうです。

2年前に受けた人間ドックの数値は、さらに低くて5しかなかったようです。だからクリニックの先生は私を心配してくれていたんだ！と思いました。2年前は５だったのが、この2年で7.2まで回復したとも言えます。それで、私はこの1年間エネルギーがアップしたように感じたのかもしれません。

大学病院の淡々としたスムーズな流れにとても驚きました。あれよあれよと、同意書にサインをさせられました。私が手術をして摘出した臓器を、大学病院での研究に使っても良いですよというような内容のものです。

はー、やっぱりそうなんだー。天使にお任せで来たので、まな板の上の鯉になったつもりで診察に臨みましたが、本当に私はお腹を切られちゃのかあ…！と思いました。

でも、これって、ある意味、大学病院のセールストークってことだよね？私達が提供できる技術はこれがありますよ、って、今はお店にある商品を見せてもらったという段階で、決めるのはこちら側だよね？って思いました。

最後に気になることや、何か言いたいことはありますか？って先生が聞いてこられたので、私はぼそっと自分の内側から出た言葉を口にしました。

とても分かりやすくて手術の方法も理解できました。もし、私に手術しか選択肢がないようでしたら、受け入れる体制もあります。ただ、もし少しでも開腹手術をしない選択肢が私に残されているのでしたら、私はそちらを選びたいと思っているのですが！

と先生に伝えました。すると、そちらを選択する人がいないのか分かりませんが、
そうですよね、初診ですものね…
とだけ呟かれて、子宮を温存する方法も教えてくださいました。

先ほども言いましたが閉経したら、筋腫はある程度小さくなります。閉経したら必然的に貧血も治ります。閉経を促す薬は、あくまでも手術のために処方するものですから、その場合はその薬は処方しません。ですが、現段階ではまだ閉経までの間、貧血を改善する必要があります。鉄剤を処方することは大丈夫ですか？

とのことでした。希望の光がピカッと光りました。なるほど、私は貧血が改善しさえすれば、このままでも危険がないんだな、ということがなんとなく理解出来ました。それならば、私はこれといって今の状態に不都合を感じていないので、開腹手術をしない方を選びたいです。

意外な展開に喜びました。ただ、先生はまだ手術を勧めたそうな様子。これから内診をして、がん検査をさせていただきますね。子宮筋腫の治療は癌ではないということが前提になりますので、まずそちらをさせてください。

内診が始まりました。わー、筋腫がすごいからなかなか入っていかない、とか、先生ちょっとわくわくしていませんか？というような感じでした笑。多分、ほとんどの方は、不安と心配で手術をお願いされると思うのですが、私はなぜかそちらを選びたくないと、全力で身体が言ってくるので、なるべくなら身体の声を聞いてあげたいなと思いました。なにか不都合が出てきたら、その時に考えればよいし…

内診が終わり、では手術をするかしないかは、ご家族とよくご相談されて、がん検査の結果が分かる一週間後にまた来てください。治療方針が決まったら治療に入ります。次の診察はご主人もご一緒にいらしても大丈夫ですからね。

分かりました、ありがとうございます。

初めての筋腫の診察は、このように終了しました。私はだいぶホッとして病院を後にしました。

（今日はここまでにします♪）

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