ラッパーのZORNが今年1月24日（日）、日本武道館でワンマンライブを行いましたが、その模様を収録したDVD「ZORN ONEMAN LIVE My Life at 日本武道館」が、4月28日に発売されました。

ライブ当日は会場に行くことができなかった私ですので、LIVE DVDを心待ちにし、早速拝見。

まだご覧になっていない方は、必見のライブ映像ですので、必ずお買い求めください。

ZORNのライブが、終始素晴らしいものだったのは言うまでもありませんが、ライブの合間のMCも大変素晴らしいものでした。

ご参考までに、ライブ中の全てのMCを書き起こしてみましたので、ご覧ください。

🎤　　🎤　　🎤

【最初のMC】
（「Keep Wishing feat. Kvi Baba」の後）
え～ 改めまして、こんばんは、ZORNです（大歓声）。
本日は、お足元の悪い中、お越しいただき、ありがとうございます。本講演は、新型コロナウィルス感染症対策を徹底した上で行います。マスクの直用、ソーシャルディスタンスの確保、そして、大声での声援は、極力、お控えください。極力。
とは言え、僕が皆さんに送るだけじゃなくて、皆さんからも送ってもらって、成立するのがライブなので、いいと思ったら、手を上げてもらったり、体揺らしてもらったり、拍手をいただけたら幸いです（拍手）。
そもそも、ヒップホップは、逆境に向かっていく音楽。こちらとしては平常運転。これ（このライブ）は、不要不急の外出なんかじゃないと信じてます。最後までお楽しみください（大歓声）。
（「グッナイ(Interlude)」に）

【２度目のMC】
（「Walk This Way feat. AKLO, dubby bunny」の後）
AKLO：武道館、ヤバい…
ZORN：これは、これは、アニメ「呪術廻戦」のエンディングテーマのミュージックビデオが再生回数1,400万を超えたあたりから一切連絡をくれなくなったAKLOくんじゃないですか（大歓声）。
A：おいおい… いや、いや、（ZORNが）めちゃくちゃ忙しいだろうってことじゃない、これ（ワンマンライブ）の準備で…
Z：「呪術廻戦」って、どういうアニメなの？
A：呪術廻戦？ 呪術廻戦はね、なんかね、人間の呪いかなんかみたいな…
Z：ハイ、あの関係者の皆さん、（AKLOは呪術廻戦を）観てません。
A：フハハハハ…（苦笑）。
Z：いい加減に仕事引き受けてま～す、この人。
A：でも、あの、（ZORNは）「弱虫ペダル」のやつ、やってたよね？
Z：やってましたね～
A：オレ、あれは…
Z：すみませんね、「鬼滅の刃」じゃなくて…
A：ヤバい、このテンション、ヤバい今日… でも、オレ、あれ（弱虫ペダル）めちゃくちゃ好きだったの。自転車好きだから…
Z：さすがに話、転がり過ぎっす。
A：話、転がっちゃったね。
Z：「転がる」って、英語で何だっけ？
A：えっと、「Rollin」…
（「Rollin」がスタート）

【３度目のMC】
（「Rollin feat. AKLO, NORIKIYO」の後）
NORIKIYO：「NORIKIYO」という偽名で活動しています、宜しくお願いします。
いやぁ～ なんか、今年初めのなんか試験があるって聞いて来たんだけど、めちゃくちゃ試験会場デカくないっすか？
AKLO：ホントだ、今日の試験会場（日本武道館）、超デカいわ…
N：試験は何だっけ？
ZORN：定期的に受けなきゃいけない検査ですよね？
A：検査でしょ？ オレらのね…
Z：３ヵ月に１回ぐらい、その検査を受けないとね、あっという間に忘れ去られるっていう、世知辛いシーンの中で生きてるんで、我々…
A：今回、凄い久しぶりになるよね。
全員：（ウォーミングアップを始める）
N：で、あの試験の名前何だっけ？
A：あれはね、ラップ・ゲーム・トライアウト…
Z：またの名を…
A：「RGTO」…
（「RGTO (Remix)」がスタート）

【４度目のMC】
（「If I Die feat. ZORN / AK-69」の後）
最初は３歳と１歳だったお前ら（ZORNの娘さんたち）も、もう12歳と10歳。Tik Tokもいいけど、HIP HOPはもっといいからよ（大歓声）。最近じゃ、話しかけても、「それな」とかしか言わねぇけど、彼氏ができたら紹介しろ。オレより韻が踏めたら認めてやる（大歓声）。
（「Letter」がスタート）

【５度目のMC】
（「My Love」の後）
この中に若いラッパーいますか？
これからラッパーになろうと思っている人いますか？
ラッパーにとって、必要なものって何だと思いますか？
ドラッグじゃねぇ。
誰かや何かに媚び売ることじゃねぇ。
ましてや、SNSのフォロワー数なんかじゃねぇ。
俺は実力だけでここまできた。みんな知ってんだろ。
必要なのは…（マイクを叩き）ワン・マイクだけ。
（「One Mic feat. KREVA」がスタート）

【６度目のMC】
（「最ッ低のMC (Remix) feat. SHINGO★西成, ZORN / 般若」の後）
般若：ZORN、（ZORNと固い握手を交わす）覚えてるよ、錦糸町でメシ食って、「一緒にやんねぇか」って言って、三人で曲作って、アルバム出して、ツアー回って、オレの武道館終わって、三茶の喫茶店で話して、覚えてるよ、オレは、オレたちをここ（武道館）に連れて来てくれてありがとう（大歓声）。尊敬してるよ（抱き合う）。
SHINGO★西成：今日、1月24は、「新小岩の日」でいいんじゃないっすか！？（大歓声）。この業界も、般若、ZORN、SHINGO★西成は危険でございまっせ！ おめでとさ～ん！（大歓声）
ZORN：もう一度二人に大きな拍手を（拍手）。
ZORN：危なかった～（涙をぬぐう素振り）。
昔は、10分で１万円のノルマを払って、ライブしてました。キセルして、クラブに向って、お客さんのいない所でライブしてました。でも、その時の出会いが今につながっているし、その時の経験が、今でも自分の根っこにあって、辛いことがあっても、奮い立たせて、前に推し進めてくれます。日の当たらない場所からこんな場所まで来れました。悔しいこともあったけど、あきらめずに、続けてきて良かったなと思います。だから今夜は、もし、あの頃の自分に一言言えるなら、こう言ってやりたいです。「奮エテ眠レ」…
（「奮エテ眠レ」がスタート）

【７度目のMC】
（「Life Story feat. ILL-BOSSTINO」の後）
去年（2020年）の年末に、とあるラッパーと曲を作ったんですけど、その人は今日、ここには来れません。それに、リリース前なので、ビートを流すこともできないので、アカペラで聴いてもらいたいと思います。
（アカペラでラップ）

【８度目のMC】
（「Rep feat. MACCHO」の後）
MACCHO：いい景色だね…
ZORN：「あんまりかまし過ぎないでください」って言ったじゃないですか。
M：一年ぶりにステージ立ってるぞ。
Z：オジロザウルスっていうのは、オレたちの街はホントに特別で、いろんなヒップホップを聴いてきたけど、オレたちの街はもう、横浜みたいになってました。「Rep」やっただけじゃ、オレの地元の仲間たちは納得してくれませんでした（大歓声）。あの日、オレたちが、狂ったようにカラオケで歌ってた曲、お願いできますか？
（「AREA AREA (Remix) feat. ZORN / OZROSAURUS」がスタート）
M：新小岩のHomiesに、ZORNのHomiesに捧げるよ…

【９度目のMC】
（「AREA AREA (Remix) feat. ZORN」の後）
ガキの頃、狭い街で、視野も狭くて、何にも知らなかったから、そこが世界の中心で、俺たちが一番イケてると思ってました。多分、「井の中の蛙」ってやつかもしれません。それから大人になって、（MCバトルの）大会に出て、いろんなもの見たり、いろんなこと知ったりして、一つわかったことがあります。
やっぱり、オレたちが一番イケてました（大歓声）。最初に隣にいた奴が、今日も隣にいることが誇りです。「Evergreen」…
（「Evergreen」がスタート）

【10度目のMC】
（「All My Homies」の途中）
え～ こんな機会は滅多にないんで、地元の仲間たち、ステージに上げてもいいですか？（大歓声）お～い、みんな…（仲間たちが続々とステージに登場）
全員、育ちがうかがえるかもしれないんですけど、ちょっと、こんなにみんなで集まれることもないんで、カラオケやらしてもらいたいと思います。

【11度目のMC】
（「All My Homies」の後）
すみません、お付き合いいただいて、ありがとうございます。夢が叶いました。
次の曲が最後になります。アンコールは用意してません。このステージに僕を立たせてくれたチームのみんな、そしてスタッフの皆さん、家族もそう、地元の仲間もそう、それから何より、こんなご時世にもかかわらず、お越しいただいた皆さん、今日はホントにありがとうございました（大歓声）。
ヒップホップは、一番カッコいい文化・音楽だと僕は思ってます。影響をくれた先人のラッパーたちに感謝してます。刺激をくれる同年代のライバルに感謝してます。下から突き上げてくる若手にも感謝してます。日本のヒップホップは、まだまだこれから凄いことになります。ワクワクしますよね？
KOHHを紅白で観たい人どれぐらいいますか？（大歓声）
舐達麻をミュージックステーションで観たい奴は？（大歓声）
「ヒップホップって何？」って聞いたら、ラッパーの数だけ答えがあると思います。そしてそれは、信念があれば、きっと全てが正解。僕にとっての「ヒップホップは何か？」って聞かれたら、人生です。「My Life」…
（「My Life」がスタート）

【最後のMC】
（「My Life」の最後、観衆に深々とお辞儀）
（DJの）TATSUKIにも拍手ください（拍手）。
明日も仕事なんで、帰ります。お疲れっす（大歓声と鳴りやまない拍手）。

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以上、曲と曲をつなぐMC自体が、大変心を打つものでした。

あと、お笑い芸人「カミナリ」の漫才も最高でしたね（笑）。

約２時間半、最初から最後まで、見応えありまくりのライブ映像ですので、まだの方は、ぜひ Check it out!!

次はなんと、横浜アリーナ！！（今年9月12日！）

これからもZORNから目が離せませんね！

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