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独自EA開発のステップバイステップガイド

てんそんです。
私は自分でEAを作ってそれを運用していますが、自分でも作りたい!という方の相談がたまにあったりします。

私自身、ゴリゴリのプログラマーなわけでもないので、高度なソースコードが書けるかと言われるとそうでもありません。

しかし、私みたいな凡人が考えられるようなロジックであれば作れるし、運用することはできていますので、大まかな道筋は立ててあげる事はできるかも…と、本記事を書いています。

そもそもEAってどうやって作るの?

EAはMQL4(MetaQuotes Language 4)というプログラミング言語で作られています。

これは海外FXなどで必ずといっていいほど使われている取引プラットフォームMetaTrader 4で稼働することができるプログラミング言語です。

さらに新しいMQL5(MetaQuotes Language 5)はできる幅等さらに広がっていますが、そこまで追いつけていません…。汗

今のところは、MQL4だけでもEA作成・運用は可能なので、自身の考えるロジックを自動化した取引戦略を実現することはできるかと思います。

では、MQL4でEAを作成する方法を簡単に解説します。

ステップ1:MQL4の基本知識を習得する

はい。
いきなり大きな壁です。

まずはじめに、MQL4プログラミングの基本知識を習得することが重要です。

MQL4はC言語に似た文法で、関数、変数、演算子、制御構造などの基本概念を理解する必要があります。

公式ドキュメントや、MQL4に関する書籍、オンライン教材を活用し、基本的なプログラミングスキルを身につけてください。

ステップ2:取引戦略を明確化する

次に、自動売買ツールを開発する前に、取引戦略を明確化することが大切です。

ここがきちんと固まっていなければ勝てるEAを作ることは不可能です。

取引戦略には、エントリー(買い・売り)のタイミングや、損切り・利益確定のルール、資金管理などが含まれます。

取引戦略を明確化することで、EA開発時にどのような機能を実装すべきかが明確になり、効率的なプログラム開発が可能となります。

ステップ3:EAの構造を理解する

MQL4プログラミングでは、EAの基本構造を理解することが重要です。

EAは、主に「初期化」、「メインループ」、「終了」の3つの部分から構成されます。

初期化では、EAの起動時に行う設定や、グローバル変数の初期化を行います。

メインループでは、取引戦略に基づいた売買シグナルの検出や、注文処理を行います。

終了では、EAの終了時にリソースを解放する処理を行います。

ステップ4:EAのコードを書く

MQL4の基本知識を習得し、取引戦略とEAの構造を理解したら、実際にEAのコードを書いていきます。

以下は、EA開発の際に役立つポイントです。

  • コメントを活用してコードの機能を説明する

  • 関数を用いてコードの再利用性と可読性を向上させる

  • インディケーターやテクニカル分析手法を利用する場合、MQL4で提供されている関数を活用する

まずはシンプルなEAから始め、徐々に機能を追加していくことで、個性的なEAを作成することができます。

ステップ5:EAをテストする

EAのコードが完成したら、次に実際の取引環境で動作するかどうかを確認するために、バックテストやフォワードテストを行います。

MetaTrader 4には、EAの性能を評価するための「戦略テスター」機能が搭載されており、過去のデータを用いてシミュレーションを行うことができます。

テストを行うことで、EAの取引戦略やパラメータの最適化が可能となります。

ステップ6:カスタマイズと最適化

テスト結果をもとに、EAのカスタマイズや最適化を行います。
以下は、カスタマイズの際に注意するポイントです。

パラメータの調整:
EAのパラメータを変更することで、取引戦略を最適化することができます。

機能の追加:
新たなインディケーターやロジックを追加することで、より効果的な取引戦略を実現できます。

バグの修正:
テスト中に発見したバグや不具合を修正し、EAの安定性を向上させます。

カスタマイズと最適化を繰り返すことで、よりパフォーマンスの高いEAを作成することができます。

PCマウスだけでEAをつくる

さて、ここまででEA作るのは無理なんじゃ…と思われた方もいらっしゃるとは思います。

実は今は自身のロジックがきちんと固まっていれば、PCマウスをポチポチするだけでEAが作れちゃいます。

  • EAつくーる

  • MT4EAエディタ

上記2つのサービスが有名です。
MT4EAエディタの方がよさそうな感じ…。

私は元々多少プログラミングの経験があったので、苦ではありませんでしたが、上記ツールを使うという場合でも、プログラミングの基本概念は理解しておいた方が良いです。

まとめ

EAを作成するには、基本知識の習得、取引戦略の明確化、EAの構造の理解、コードの実装、テスト、カスタマイズと最適化のステップを踏むことが大切です。

EA開発には緻密なプログラミングスキルと取引戦略の理解が求められますが、努力を重ねることで、独自の優れたEAを開発することができます。

最初は簡単なEAから始め、徐々にスキルを磨き、自分だけの個性的なEAを作成しましょう。

最後に、EA開発に関して以下のポイントを忘れないようにしましょう。

過度な最適化(カーブフィッティング)に注意

過去のデータに過度に最適化されたEAは、将来的な取引で期待されるパフォーマンスが低下することがあります。

リスク管理を重視

利益を追求するだけでなく、リスク管理も重視してEAを開発しましょう。

資金管理や損切りルールなど、リスクをコントロールする機能を組み込むことが重要です。

定期的なメンテナンスとアップデート

市場環境の変化に対応するために、定期的にEAのメンテナンスやアップデートを行いましょう。

また、新たな取引戦略やテクニカル分析手法を学び、EAを進化させていくことが望ましいです。

これらのポイントを意識しながら、MQL4プログラミングで個性的なEAを作成し、効率的で安定した収益を目指しましょう。

プログラミングスキルを磨くことで、自分だけのオリジナルな取引戦略を実現することができ、FX取引の楽しみもさらに広がると思います!

ちなみに、私の作ったEAの数は数え切れません。
EA開発者と名乗っている方々もとんでもない数のEAを作っています。

それくらいロジックを考え、バックテストを行い、実際の相場で勝つという事は難しいのです。

これを踏まえ「よし、頑張ってみよう」と思うか「専門の人が作ったやつを運用できればよい」と思うのかは人それぞれかと思いますが、前者は応援しますし、後者でも全く問題ないと思います。私も他の開発者の方が作ったEAを使っています。

この記事を読んでくださった方、EAをきっかけに、ぜひ仲良くしていきましょう。

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